フィギュア新シーズン(国内男子編)

今回は男子シングル編。
※女子シングル編は別にまとめてあります

主に今シーズンのこと。できればミラノ・コルティナ五輪まで見据えて書けたらなぁって思ってます。現段階のことなので100%当たるかは分かりません。

はっきりいいます。
今シーズン、近年稀に見る面白さだと思います。自分が思い当たる限りではソチの6強世代あたり(延長線含めて2014-15くらいまでかなぁ)以来の面白さだと思います。

何故か。
1、本命がいない
2、実際問題層が厚いというかレベルが高い
3、4年後見ると意外と6強とか誰がいってもおかしくない未来が見える

1、本命がいない
本命がいないといっちゃったら語弊あるかもしれないですが、少なくとも今季、来季あたりは恐らく宇野選手、鍵山選手の2強に誰が入るかになると思います。間違いなくここ2人は現状世界のトップ2です。ここに勝てると考えると現状今日4A世界で初めて成功させたJrチャンピオンのマリニンくらいでしょうか。
今まで国内では羽生さんがいて、宇野選手がいて3枠目に田中さん(2016〜2019)、鍵山選手(2020〜2022)でほぼ3枠は余程じゃない限り動かなかった。ただ、今回からその1枠が確実に抜ける。これはチャンスです。
いい意味でいったら安定している、悪い意味でいうと変化がないというか国際大会の経験者が減る。こんな感じだった近年国内の男子フィギュアがついに女子みたいに荒れる選手権になるんじゃないかなぁと。今季、来季途中までは流石に2強+αみたいな感じかもしれませんが4年後は正直ソチくらい凄いことになるんじゃないかなぁって予想しています。

2、実際問題層が厚いというかレベルが高い
昨年の全日本。上3人は異常なので4位以下を見ると世界フィギュアで戦えそうな選手がいっぱいいます。しかもSPで2本クワドを跳んだり、LzやF、Loをジュニアながら組み込む選手もたくさんいて平昌後のときは宇野選手が抜けたら…みたいな話が実際出てましたがこの4年でかなり選手層が厚く、強くなった印象です。いまや結果出してもGPS2枠とれない恐ろしい時代ですよ。

3、4年後見ると意外と6強とか誰がいってもおかしくない未来が見える
例えばソチ五輪後に平昌誰が出るかって言われたら羽生さんは絶対だろう、平昌後に北京は誰が出るかってなったら宇野選手は絶対で羽生さんも続けるのであれば…みたいなある程度断定と言い切れるレベルの強さというか安定感がありました。しかし、次の五輪鍵山選手と宇野選手が次の五輪絶対出られるかというと下の選手や鍵山選手と同世代の選手が強いので正直分からない状態なのかなぁと思ってます。バンクーバーのとき、ソチも高橋さん、織田さん、小塚さんが行けたらいいなぁと思ってましたがまさかバンクーバーの3人で3枠目を争う異常事態が発生しましたからねぇ…。

ミラノ五輪に出るとするならばここ数大会のジンクス的な感じでいうと男子シングルはプレ五輪シーズンまでに結果を出すこと。はっきりいうとプレ五輪ワールドで8割結果が決まってます。直近3大会(ソチ、平昌、北京)を見ると前年ワールドで1位〜4位に入った選手が翌年のオリンピックは順不同ではありますが1位〜4位を獲得しています。今の日本フィギュア界だとチャンピオンシップのメダルもしくはGPS優勝は必要不可欠なのではと。ちなみにかつて男子6強と言われた人たちは全員GPS優勝経験がありソチ五輪後を含めると全員ワールド経験しておりチャンピオンシップのメダルを全員とってます。って言うことを考えるとここが五輪内定の1つの基準材料になるのではないかと。

今年はネイサン選手が休養することによってGPFは誰が勝っても初優勝、そして全日本でいうと宇野選手が3年ぶりに王座に輝くか、また新たな王者が誕生するのか。非常に面白いシーズンです。また男子フィギュア界においてガラリと変わる新しい時代の1シーズン目でもあります。

新たな時代が怖いけど楽しみでもある新シーズン。くれぐれも怪我だけには気をつけて。彼らの活躍を楽しみに今シーズンも見たいと思います。




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