ブラジルの大西洋の海〜Oceano Atlântico do Brasil
先週急に思い立ってnote他、各snsのアイコンを変えてみた。これと云って大きな意味があったわけでもない。それまでのアイコンは、8年前のTwitterアカウント開設当時に適当に選んだスナップだった。
サンパウロのGuarujá (グアルジャー)海岸での幼き我が子たちの後ろ姿。子供たちもすっかり成長して今が潮時かと思った。新しいことを始めるのに?お日柄はちょこっと気になったが、えいやっと実行に移す。
新しいアイコンは、何年か前にサンパウロの山で撮った野生のリス。子供の頃、シマリス飼いだった私のお気に入りだが、いまだに自分のアイコンに慣れずにいる。「誰?この可愛い子は!」と本気で思ってしまう。
サンパウロ市民なら、何度となく訪れる海岸なのだろう。我が家も例外ではない。子供たちの海岸デビューもグアルジャーだったと思う。
こちらではサンパウロの街なかに住居を構えながら、週末、長期休暇用のセカンドハウスを持つ方も多い。夫の元職場の上司もそうだった。サンパウロにはアパート、グアルジャーに一軒家を持ち、ご自身やご家族の誕生日、まぁ何もなくても週末に庭でシュラスコ(BBQ)パーティーを開いてはお招きくださった。
🌊🌊🌊
海水浴といえば車で気軽に行かれる海岸を目指すことが多かったが、時には飛行機でブラジル北東部の海岸を訪れたこともあった。北東部ではないが、新婚旅行の始まりに訪れたリオデジャネイロでは、ホテル前に広がるコパカバーナの海岸を恐る恐る歩いてみた。(残念ながら、アントニオ・カルロス・ジョビンのボサノバで有名な、イパネマ海岸の方ではない。)
世界的な観光地であるリオデジャネイロは、サンパウロよりさらに治安が悪い。義母や、結婚式参列のために駆けつけてくれた日本の私の両親、チリの友人夫婦も同行していたため、海水浴タイムはスケジュールに入れなかった。
訪れたことのある、その他のブラジルの北東部の海岸をざっくりとご紹介する。
ブラジル北東部の海
ペルナンブッコ州 レシーフェ&ポルト・ジ・ガリーニャス
リオ・グランジ・ド・ノルチ州 ナタウ
バイーア州 コスタ・ド・サウイッピ
小さな子供連れの旅は病気や怪我などのアクシデントが心配されがちだが、無事に最終日を迎えることが出来た。(と思われた。)サルバドール発が夜だったため、荷物をまとめた後はレイトチェックアウトをお願いして、娘と夫は夕方まで最後の水遊びを楽しんだ。
ホテルを循環するバスで空港に到着してチェックイン。荷物を預けて身軽になると、ハンバーガーで早目の夕飯を簡単に済ませることにした。出発時刻もゲートも分かっている。搭乗券は家長である夫に預けてすっかり安心しきっていた。
ところが、食事を済ませて悠々とゲートに到着すると、搭乗すべき機体が見当たらない。不審に思い地上職の方に訊いたところ
「その便ならもう出ましたよ。何度もアナウンスしたのに。ほら、あそこ!」
指を指す方向を見ると、滑走路の遥かかなた向こうにその飛行機が見えた。完全に出発時間を勘違いしていたのだった。こうなってしまったら仕方がないが、困ったことに荷物だけは先に出てしまった。
翌日サンパウロの空港で荷物を受け取るよう手続きをして、正規の料金で翌朝のサンパウロ行きのチケットを購入、サルバドールの空港近くのホテルを予約してもらった。思わぬところで出費が嵩んだ。出発は朝8時。寝坊は決して許されない。
夜のトイレトレーニングにまだ不安があった娘の紙オムツは、スーツケースでサンパウロに向かってしまったが、遅い時間で店も開いていない。もう腹を括るしかない。
その晩はベッドにバスタオルを敷き詰めて万が一に備えたが、結局最悪の事態は免れた。パジャマどころか着替えもない状態だったので夜中に何度も点検し、夜が明けて心から安堵した。
翌朝はサルバドールを定刻に出発、サンパウロで無事に荷物を受け取ったが......。濡れたままスーツケースに詰め込まれ、一晩放置されていた水着が悲惨なことになっていた。旅の最後に起こった一連のアクシデントは忘れられないエピソードとしてしっかりと記憶に刻まれたのだった。
コロナが明けても、家族揃って海水浴に出かける機会はこれから先果たしてあるのだろうか、と写真を見ながらふと思った。若者たちは友達同士で出かけるのが楽しい年頃。海岸という特別な場所なら尚更そうではなかろうか。帰ってはこない遠い日々を思い返しながら、少しだけセンチメンタルな気持ちになった。
【本日のオススメミュージック】
NYのジャズピアニスト、大江千里さんのtrioによる演奏で、Re:Vision。2019年リリースのアルバム『Hmmm』より。
Senri Oe (Piano)
Ari Hoenig (Drums)
Matt Clohesy (Bass)
童歌を思わせるフレーズがポツッと入って、どこか郷愁を感じさせる曲。MVの撮影地となったこの美しい海岸は、ブルックリン南部に位置するコニーアイランドと記憶している。ポップス時代のMV(YOUと夏の決心)をオマージュするカットも入っていて、遊び心もある映像となっている。制作者は若き精鋭、Jun Shimizu監督。
NYもアメリカ大陸の東海岸で、大西洋に面している。遠く離れていても海も空も世界中で繋がっている。
【ニューアルバムリリース耳寄り情報】
大江千里さんはポップス時代のキャリアから数えて、今年デビュー40周年を迎えられる。(しかも、昨年、2022年にはNYでジャズピアニストとしてデビューされてからも10周年を迎えられた。)この記念すべき年に、待望のニューアルバムが発売される。(詳しくはサイト↓をご参照。)
世界に先駆けてライブがあるのは、やはり地元NY!老舗のジャズクラブ、Birdland Theaterにて‼︎お近くの方、6月にNYに旅行のご予定のある方は、是非会場に足を運んで生演奏を楽しんでいただきたい。
アルバムの曲は今のところどれも未公開。ボサノバとして?ブラジルポルトガル語のタイトルが付いた曲もあるので、リリースがとても待ち遠しい♡♡♡
【追記】
2023.6.30
Class of ´88は全世界に向けてリリースされました。