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ウィーン・モダン展-クリムト、シーレ 世紀末への道-
クリムトも見られる、ウィーン・モダン展-クリムト、シーレ 世紀末への道-
に、行ってきました。9/14(土)
【この記事は、Pixiv Fanboxからの移植です】
大阪中之島の、国立国際美術館!!行くのは実は初めて。アートな建物だ……
着いたのは朝10時半ぐらいかな?雲ひとつない快晴!ちょっと暑くて、一緒に行ったこっこちゃんがもう既にバテてた。
ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道
>> 本展では、時代を18世紀中頃にまでさかのぼり、のちのウィーン工房に影響を与えたビーダーマイアー時代の工芸や、芸術都市へと発展する起源となった都市改造計画など、ウィーン世紀末文化に至るまでの歴史背景にスポットライトを当てます。絵画や工芸はもちろん、建築、デザイン、インテリア、ファッション、グラフィックデザインなど、当時の写真や資料、本展のために特別制作したウィーン市の都市変遷映像など、“芸術の都”ウィーンで育まれた芸術世界を網羅的にご紹介します。
コレクション特集展示 ジャコメッティと Ⅱ
>> 本展では、ジャコメッティの生きた時代を越えて、20世紀終盤から今日までの、新しい表現を中心に展覧します。私たちが生きる時代により近い文脈に、ジャコメッティ作品《ヤナイハラ Ⅰ》と《男》を再配置し、コレクションの多面性をご覧いただきます。
ウィーン・モダンの方はそのタイトルの通り、ウィーンの歴史をたどってクリムトやシーレにつながる軌跡を発見するような構成なのかな。
わりと最初の方に展示されてたシューベルトの夜会の様子の絵が、個人的に最初のスマッシュヒットだった。スパコーン!
1枚目は、シューベルトと仲間たちがジェスチャーゲームに興じる様子、2枚目はシューベルトの夜会です。ピアノの前に座っているのがシューベルト。こういった集まりは、作曲家が自身の作品を披露する重要な場でもありました。#ウィーンモダン展 pic.twitter.com/op6ILen52p
— ウィーン・モダン展 (@wienmodern2019) April 3, 2019
あまりメジャーな画家さんではない(?)らしくて、ぐぐっても詳細が出なかったけどものすごく好き。この絵の造形から陰つけから色合いから表情から、全てがとても素敵で一目で虜になってた!このwikiに掲載されてる画像も美術館の図録も、色合いが暗く沈んでしまっていて残念に感じたので、機会あれば生で見て欲しいな。本物の絵は輝くような生き生きとした鮮やかさでした。
ウィーンの近代家具なんかも展示されていた。強い政治的抑圧や検閲が、人々をより身近な生活、私的な領域に目を向けるようしたという時代のものらしい。
19世紀初頭のウィーンは、装飾性を取り除き、シンプルな美しさを取り入れた「ビーダーマイアー」様式が好まれた時代でした。
— ウィーン・モダン展 (@wienmodern2019) July 26, 2019
シンプルながら機能性があり、色合いも鮮やかな家具。
本展では、当時のデザインを伝える椅子やテーブルを間近でご覧いただけます。#ウィーンモダン展 pic.twitter.com/OyagOyynE5
特に椅子が美しくて…縦長ストレートと曲線のシンプルかつ優美なラインで、めっちゃ欲しい…というか今でもデザイナーズハウスとかおしゃれショップに普通に置いてある感じだった…
そして普段はあまり石膏像を見ないのですが、ヴィクトルティルグナーさんんのハン・シュトラウスが本当に美しくて、レプリカがあれば欲しいと、ずっと見てしまいました。
【閉幕まであと3日!】ウィーンと言えば音楽、という方も多いですよね。クリムトやシーレが活躍した時代、多くの作曲家がウィーンで才能を開花させました。音楽好きも必見です!今日は夜9時まで開館です!#ウィーンモダン展 https://t.co/v3CTFkgeb4 pic.twitter.com/tRNbq1eiQR
— ウィーン・モダン展 (@wienmodern2019) August 1, 2019
ヨハン・シュトラウス2世は、ウィーンを中心に活躍した作曲家でワルツを数多く生み出しヨーロッパで絶大なる支持を得ました。
— ウィーン・モダン展 (@wienmodern2019) April 26, 2019
代表曲「美しき青きドナウ」は、きっと一度は耳にしたことのある有名な曲です。
ウィーンの音楽を聴いて時代背景を感じながらの美術鑑賞もおすすめです!#ウィーンモダン展 pic.twitter.com/pATqcndSJx
これも造形がぐわっとダイナミックですき。リングシュトラーセ時代の第一級の彫刻家の一人で、ウィーンのあのモーツァルト像を作った人らしい。
ウィーンに行った時に見ていました。これらは私が撮ったもの。
他、クリムトの少し前に活躍していたハンス・マカルトさん。公式Twitterでは見つけられなかったけど、祝祭行列のデザインが印象的でした。
グスタフ・クリムトが工芸美術学校に通っていた当時、ウィーンで最も有名な画家は「画家のプリンス」と呼ばれたハンス・マカルトでした。彼が1884年に44歳の若さで亡くなると、その穴を埋めるかのように、若きクリムトに次々と仕事が舞い込むようになります。 pic.twitter.com/5s6OZCQqxy
— ウィーン・モダン展 (@wienmodern2019) June 27, 2019
そして私が一番見たかったクリムト!展示作品数は多くはないけど、初期作品や素描を見られたの嬉しい…こっこちゃんに、1枚目獅子の寝顔が私の描くうさぎの顔だって言われて嬉しかった…
【クリムトの初期作品】この作品には、左右に2つの寓話が描かれています。右は狐がコウノトリに平たい皿でスープを出したがくちばしでは飲めず、狐に細い容器でごちそうをお返しした話。左はイソップ物語の、ネズミがライオンを助ける話です。動物たちの表情がリアルで物語に引き込まれます…! pic.twitter.com/nvc2xsZbFx
— ウィーン・モダン展 (@wienmodern2019) July 12, 2019
中央の円の中に描かれた2人の子どもと女神。その両側には、たくましい筋肉の羊飼いが描かれています。
— ウィーン・モダン展 (@wienmodern2019) May 1, 2019
この絵はクリムトが22歳のときに描いた絵。
筋肉隆々な羊飼いの青年のポーズは、システィーナ礼拝堂を飾るミケランジェロが描いた青年像の影響を受けていると言われています。#ウィーンモダン展 pic.twitter.com/RYADIOHNEQ
★開幕まであと2日★
— ウィーン・モダン展 (@wienmodern2019) April 22, 2019
クリムトのデッサンをご紹介。1枚目は、クリムト25歳の作品。2枚目は、39~41歳に「ウィーン大学大講堂天井画」に描かれたもの。3枚目は、40歳の時の大作≪ベートーヴェン・フリーズ≫の習作。
若い頃は輪郭をしっかりと描いていたのが分かりますね。#ウィーンモダン展 pic.twitter.com/MHdI4NtzHd
あと愛。実際はもうちょっと暗めのトーンで、一部が滲み出るような明るさだった……すき。
肩を抱き合い、接吻を交わそうとする二人・・・。暗い背景や二人を見下ろす不気味な女たちが、どこか不安さえ感じさせます。
— ウィーン・モダン展 (@wienmodern2019) January 29, 2019
掛け軸のような帯状の構図や、画面の外から植物を唐突に伸ばす手法には、日本美術の影響が見られます。#ウィーンモダン展 pic.twitter.com/sclNs8QpnZ
無知ゆえに見るたび「どこのスパルタ兵や……」とか思ってしまうパラス・アテナやエミーリエ・フレーゲの肖像もね!
分離派を批判する人々への反論の意味が込められた≪パラス・アテナ≫。
— ウィーン・モダン展 (@wienmodern2019) July 19, 2019
女神の胸当てには舌を出すメデューサ、背後には保守派との戦いを暗示する内容が描かれています。
正方形の画面はこのあと数年にわたり分離派のトレードマークとなりました。#ウィーンモダン展 pic.twitter.com/V4lRfnJmdE
グスタフ・クリムトが、自身のパートナーであるエミーリエ・フレーゲを描いたこちらの肖像画は、1903年に開催された第18回分離派展で初めて展示され、好評を得ました。しかし、エミーリエ本人はこちらの絵を気に入らなかったそう。どうしてなんでしょうか…? pic.twitter.com/zyiATHLUyQ
— ウィーン・モダン展 (@wienmodern2019) July 14, 2019
これだけは撮影可だったのでパシャっと記念撮影。
ついでに、以前ドイツのノイエ・ピナコテークで見て撮ってきた(撮影可)クリムトさんも。
クリムトさんはほんと大好きなのです。詳しくはないのだけど、カラヴァッジョ、クリムト、エル・グレコ、モネ、セザンヌ、ロートレック、ルネ・マグリットさんあたりがすき。
下のも凄く見たかったのだけど、大阪には来てないようで悲しみ……。
【クリムト、新たな寓意画】1882-84年の芸術家用のアイディア集『アレゴリーとエンブレム』は、伝統的な寓意画が多くを占めていました(1枚目)。これに対し、1895-1900年の『アレゴリー:新連作』では、クリムトは伝統的なコンセプトは放棄して、独自の新しいアイディアを重視しています(2枚目) pic.twitter.com/RxYwwsRAXY
— ウィーン・モダン展 (@wienmodern2019) June 8, 2019
でも今回始めて見たシーレさんもそれぐらい好きになったかもしれない。
シーレは、新たな表現獲得のため自らの芸術世界に没頭。
— ウィーン・モダン展 (@wienmodern2019) June 12, 2019
性や死をテーマにした絵は当時、度々スキャンダルになりました。
自画像は重要な題材であり、28年の短い生涯の中で170点も描いています。
本日6/12はシーレの誕生日。一つ一つの筆遣いを、本展でじっくりご覧ください。#ウィーンモダン展 pic.twitter.com/MMhpjXTWIS
「ぼくはいま、山や水、樹木や花が動く様子を、たっぷりと時間をかけて観察しています。それらが見せるいろんな動きが、人間の体の動きに似ているのです。植物には、喜びや苦しみの表情に似たものがあるのです。」
— ウィーン・モダン展 (@wienmodern2019) July 15, 2019
これはシーレが書いた手紙の一部。彼は一輪のひまわりに何を見たのでしょうか? pic.twitter.com/2aRwsyifMq
この方は本当に現代に直接繋がる画家さんなんだなーとか思った。今後もっと大きなシーレ展とかあったら見てみたいなぁ。クリムトさんも。
そして総合芸術、生活の芸術化を目指したウィーン工房。おしゃれだ……とても好き。
【ウィーン分離派展ポスターコレクション②】あなたはどれがお好きですか?RTで好きなポスターをお答えください! #ウィーンモダン展 #分離派ポスター pic.twitter.com/vc64jAD6Dy
— ウィーン・モダン展 (@wienmodern2019) February 28, 2019
あとはマクシミリアン・クルツヴァイルの黄色いドレスの女性(画家の妻)!これ生で見られたの嬉しかった。ちょっと倦怠感のあるお顔と黄色の鮮やかさが本当に素敵。
あなたはこの絵を見てどう思いますか?
— ウィーン・モダン展 (@wienmodern2019) July 28, 2019
少し扇情的な表情を浮かべた女性を描くこの作品は、1899年の第4回ウィーン分離派展に展示され、物議を醸しました。ある美術評論家はこう述べています。「この若い芸術家こそが、我々の洗練された社会のための肖像画家なのだ」。 pic.twitter.com/phHmpUYj8e
この女性の雰囲気が私に似ているらしく、こっこちゃんはこの絵のポストカードを買って、私と見立てて机に飾るそう。
そして最後に、もう一つの方の展示のジャコメッティさん。この方も初めて知った……
【8/27(火)から】
— 国立国際美術館 (@nmaoJP) August 23, 2019
「ウィーン・モダン」とあわせて、「ジャコメッティと Ⅱ」を開催します!詳しくはこちら→https://t.co/C27mLr73vC#ジャコメッティと2 pic.twitter.com/0jxrtQ5V0y
展示数は数点だったのだけど、閲覧用に置かれていた図録を見てとても好きに!極端に細長い造形の人の銅像……悲しくていじましくて綺麗で。
展示されてた絵、男は見た時クリスマスキャロルの絵だ!ってなったけど、実際はどういうものなんだろうなぁ。。すき。
3枚目はジャコメッティさんの元恋人さんとその息子さんの目線で語られるドキュメンタリー。良かった。時間(と体力)があったらもっと見たかったなぁ。
美術館が22度ほどだというのを忘れていて、カーディガンも持ってきていない迂闊者だったので凍えて凍えて大変だった!それでもなんとか踏ん張って6時間半もたっぷりじっとり見てきたのです。
素敵だったなぁ……
また今度、行こうと思ってる展示の案内ももらってきたので今から楽しみ。
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![柚木桔子*ゆずききっこ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/114513860/profile_38076ccb2ba1ab0c13bd53beee555700.jpg?width=600&crop=1:1,smart)