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【きっかけ食堂を終えて】あの時伝えられなかった想い。
この記事は、2023年1月11日に開催された「きっかけ食堂@東京vol.56 新年初回は気仙沼!! 気仙沼の漁師の思い、伝えます」の仕掛人である「ぱぴー」こと飯塚一輝|《いいづかかずき》君の、きっかけ食堂では伝えきれなかった想いや背景にまで踏み込みます…!
彼がきっかけ食堂の仕掛人となるまで、そして行く末を少し覗いてみましょう…
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①きっかけ食堂どうでしたか?
率直には、「楽しかった」ですね。最初はコロナ禍の影響もあって、対面でイベントを行うことが久々で緊張もありました。ですが、参加者の人と打ち解けてることが出来、良いイベントになったと思います!料理を褒めてくれたり、未利用魚について親身に聞いてくれたことも、僕はとても嬉しかったです…!
きっかけ食堂の仕掛人として活躍してくれたぱぴー。では、彼はいままでどんな活動をしてきたのでしょうか…?
②今ままでやってきたこと
気仙沼への一歩
初めて気仙沼に足を運んだのは、2021年の8月4日でした。移住しているバイト先の先輩に相談したら、とりあえず気仙沼においでよ!ということで。震災に遭った場所ですし、興味も湧いていました。
赴いてみると、景色もいいしめっちゃ良くて、「いい所!」と感じましたね! あ、もう少し長くいたいと思って、12月にワーキングホリデーに行くことを決めました。ワーキングホリデーでは、架け橋で滞在させて貰って、夏から作っているものに途中参加する形でのサウナづくりや、これからワーキングホリデーをする会社にいってインタビューもしました。ワカメ漁業への方にインタビューもありましたね。そこでは、「気仙沼人としてもっと頑張りたい」、「気仙沼ブランドを作りたい」といった個ではなく、つながりを意識した方たちがいらっしゃって、その想いに打たれ、3月には藤田商店でワーホリをすることになったんです。
出会いと学び
一緒にワーキングホリデーに参加した人とは仲良くなって、今の交流も続いていますね。大阪にいる子なんですけど、大阪に行ったら案内してもらったり、逆に東京に来たら観光したり! 実はその子は哲学を専攻していて、普段理系だから触れない知識や考えを知る事が出来て、僕としては救われたところもあって。これからの交流したいと思える人に出会えこと、そして架け橋でワーキングホリデーをしたことも、大切な財産です。
気仙沼というプレゼント
僕は四月が誕生日で、自分でプレゼントを決めてたんですよ。桁数も一年ごとに増やす!って息巻いてたら、いつの間にか数千万の桁になっちゃうこことになりまして…(笑)。じゃあそれなら、お金の桁数以上のもの欲しいなと思い、経験をプレゼントすることにして。経験の一つとして、気仙沼に行くことを自分自身にプレゼントしました!
その後は7月末~8月末で気仙沼にいて、プログラミング教育をすることにしたんです。というのも、プログラミングイベントはぽつぽつあると聴いたんですけど、プログラミング教室はないんですよね。恒常的に教えられる環境がなかったんです。
そこで、10月24日に移住をして、プログラミング教室の運営に携わることにしました。小学一年生から五年生を主な対象に、アプリを作ったり、Rubyとか。Java,htmlのような言語をいずれは勉強してもらえたらと思ったり。正解がないものに対して、どう考えるかという力を養ってほしいですね!これからは、プログラミングに関わる子供が増えて、自分達の行動範囲を広げて、気仙沼で都心から仕事を請けれればいいかなぁと、長い目ではこんなことを考えてます…! 子育てがしやすいとか、飲みにいけたりとか、利潤の地域内循環をして、漁業以外のリソースを増やせることに繋がったらいいなぁと思っています。
③未利用魚に気づくまで
入りはプログラミングで、どうして未利用魚にも興味が湧いたのかというと、様々な方から話を伺って、漁業は安定してると思ってたら、そうでもないと分かったことからでした。撤退をしているところもある。未(低)利用魚っていうものは、漁師さんからしたら、お金にもならないし、甲斐がない。漁業中、テグスが切れた時に、怪我じゃすまないこともある。すごく大変な職業なんですよ。でも、苦労して獲ってきたものが売れない、それは悲しいじゃないですか。気仙沼にいる僕ですら、分からなかった。じゃぁ、この事実を知らない人はもっと多いし、伝えなきゃと思いました。きっかけ食堂の代表の原田さんに、「やってみよう!」と言って貰えたことも大きいですね。
④これからやりたいこと
気仙沼の漁業を救えないかと思っています。規格外品とか、未利用魚とか、農作物とか。サービスを作れたらいいなぁと…! 研究室は、環境系のゼミで、色々出来そうなので、卒論として作りたいなぁと考えています。
より大きい話をすれば、日本の成長を目の当たりに出来るような、或いはそれに携われることをしたい。日本の風景というんでしょうか、僕が目にした気仙沼の風景は、とても「良かった」んです。確かに、経済というマクロな視点で見ると鈍化しているけど、実際の風景を見ると、まだまだ捨てたもんじゃないと思っちゃいました。その中でも作れるものがあるんじゃないかと。
気仙沼での移住を通して、自分の持っているスキルが分かってきたし、思いが分かってきたと思うんです。こうすれば事業になりそうという話も出来たし。人が少ない分、色々な経験も出来ていると思うんですよ。例えば、テスラ(電気自動車)に乗ったり、MITの人と話したり。今はこどもの居場所をつくるNPO法人に身をおいて、MITともつながりがあったり。社長さんとも距離が近くて、つなげてくれたり、コミュニティがどんどん広がっていく感じが強いんですよね。一旦震災があってすべてまっさらになったからこそ、復興マインドが強い。右肩上がりでいろいろやろうとする人がいて、刺激し合っているし、刺激を貰える環境だと思います。
東京にいると会えない人と、気仙沼では会うことが出来る。関係性の輪の広がり方が速くて。それが、僕に合っているのかもしれません。若者が元気あるまちって感じがします。40代までの人は前向き!って感じ、でもアクティブじいちゃんとおばあちゃんもいて、僕はこの雰囲気がとても好きだなぁって。
毎週末にイベントがあるんですよね。この一つの町ですごく開催しているし、交流もしやすい。子供向けのものから、老若男女問わないものまで、都会じゃ、中々ないですね!
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2023年1月にきっかけ食堂の仕掛人となってくれたぱぴー!こと飯塚君。イベント当日では語り切れなったこと、新しく最近経験したことまで話してくれました…!是非、またきっかけ食堂に関わって欲しいなぁと、中の人も思います。
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