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やっぱり、私は東北と関わり続けたい
本企画は、東日本大震災の3月11日をきっかけに立ち上がり、その後、団体として活動するきっかけ食堂が、11日という日を振り返る中で、普段は焦点の当たる事の少ないきっかけ食堂の運営メンバーに、note投稿を通して知って頂く企画です。
こんにちは!きっかけ食堂@東京の斉藤です。
note企画という事で、震災から11年目を迎えますがこのタイミングで、
今まではあまり話してこなかった私のこと、きっかけ食堂に関わり始めた背景や今後の抱負を、自戒を込めて書きたいと思います。
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■私にとっての震災
2011年3月11日。11年前に遡ります
当時中学2年生で震災の日は、茨城の実家に一人でいました
その瞬間は経験したことのない揺れを感じ、
バリバリと食器棚から食器が崩れ、遊んでいた公園が地割れし、通学路が液状化され、いつもの日常が一瞬で崩れ、震災の恐ろしさを身を持って経験しました
家の固定電話を持って外に出て、親や親戚と連絡を取っていた記憶と、
家族が無事だった時の安堵感は今でもはっきり覚えてます
幸い私の周りではそれ以上の大きな被害はなく、4月からは学校も再開され徐々に日常を取り戻していきました
今振り返ると日常を取り戻していくとともに、
震災や防災に対する興味や関心も薄れていったように思います
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■東北と関わるきっかけ
時は流れ大学の進学を決めるタイミングになります
ひょんな事から福島の大学を受験し入学することになりますが、
その時は震災からすでに5年。
自分の中では震災は過去のものと勝手に思っていましたが全然違う。
放射線の影響で自宅に帰ることが許されず、
仮設住宅で生活されている方や、
震災当時のままの建物の状況を目の当たりにしました
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こういった状況を知ろうとしなかった
何も行動に移していなかった自分に腹が立ち、
少しでも何かできればと思い、
震災復興の学生団体に所属し活動を続けてきました
そこでは、仮設住宅や復興公営住宅で住民の方のコミュニティ支援や、
風評被害への取り組み、修学旅行生の受け入れ、
台風19号のボランティア活動等、
福島の学生だからできること、伝えられることを形にしてきます
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その結果、住民の方には
「震災で避難した事は残念だけど、だからこそ皆と会う事ができた」
と感謝の言葉を言っていただけたのは、とても嬉しかったです
一方で私自身も活動を通じて、
東北の方々の人柄や美味しい郷土料理、美しい自然に出会い、
いつしか震災とは関係なく、福島や東北の魅力に惹かれていきます
そんな中ある方から
「震災の事は忘れてもいいけど、震災の教訓は活かしてほしい」
という言葉が強く印象に残り、同時に防災に興味を持つようになり
また、学生の範疇での限界を感じ、仕事での支援事業への関心が高まりました
■きっかけ食堂との出会い
就活のタイミングで
たまたま選考していた企業が代表の原田が在籍し、
きっかけ食堂を初めて知ることになります
「社会人になっても、これからも東北と関わり続けたい」
「関東から東北と関わりとの関わりを続けたい」
と考えていた私は上京するタイミングできっかけ食堂に加入します
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個性的なメンバーに溢れるきっかけ食堂での活動については、
また別の機会でお話ができればと思います
それでもあるメンバーとは
サンドイッチマンとコラボしたい!
東北の食材を給食として提供したい!
とよく盛り上がり、夢は膨らむ一方です
ただ、この1年は上手く行かない事が多く、
周りから「難しいんじゃない?」「なんで東京に来たのに東北?」と否定されることもあるし、自分自身も目の前の厳しい現実から、社会から逃げたくなる時もあります
でも結局、
東北のことが好きで、
防災やきっかけ食堂、東北の良さをもっと知ってもらいたい
そんな自分に変わりなかった
だから
やっぱり私は
東北と関わり続けたい
そして、東北にはこんな素敵な所があるんだって知ってもらいたい
この目標に向かって
この先も進んでいこうと思います。
これからもきっかけ食堂と斉藤をよろしくお願い致します
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