レ・ミゼラブル 本とミュージカル(2)
本を読むことにしてからまず考えたのは、全編版にするかそれとも物語部分だけに限った簡略版(?)にするか、ということ。ヴィクトル・ユーゴーの原作は「物語の筋とは直接関係のない歴史的事実の記述が多い」と言われていることを通説として知っていたから。
それぞれの翻訳本のレビューなどを色々と見比べた上で最終的には新潮文庫の全編訳に決めた。最初は「物語が好きなんだから本筋だけの本でいいんじゃないか?」とちらっと思ったりもしたが、「内容が削られていてはユーゴーの書いた本とは言えないだろう」