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子宮内膜症のはなし


わたしが「子宮内膜症」と診断されたのは今年の3月のこと。

「きっと自分で気づいていただろうけど…」とゆっくり説明を始める優しい先生の顔は、すぐに涙で見えなくなりました。

一気に色んな感情が込み上げてきて、とにかく涙が止まらなかったです。

見つかったとき、わたしの右側のチョコレート嚢腫は7センチほどの大きさでした。
もう何年も生理に苦しんできていたので、自分が普通ではないことは痛いくらい自分で分かっていました。それでも、ひとりで産婦人科へ行くまでには長く時間がかかって。

ただ、自分が長年苦しんできたものに、名前がついたことは本当に嬉しかったです。
苦しかったのは、本当だったんだと、ちゃんと受け入れられるようになったから。

私が悩んでいたのは生理痛だけではありません。性交痛もです。痛みや苦しみを他の人と測ることなんてできないけれど、
「なんで痛いの?」とパートナーに聞かれるたびに、なんでわたしはみんなみたいに普通じゃないんだろう。とずっと悩んでいました。
パートナーは様々な原因を考え、試行錯誤し痛みを軽減しようとしてくれていましたが、私はその度に、原因のはっきりしない自分の痛みに引け目を感じるようになりました。

「病院で、検査を受けよう。」と思ったのは、パートナーに受診を勧められたことも大きかったと思います。

かなり生理がひどかったこともあり、自分で色々と調べる中で、子宮内膜症なのかな〜とは高校生くらいの時から思っていました。

ただ、高校生で産婦人科へ受診することは容易ではありません。生理痛がひどいんです。と訴え、ピル を数ヶ月処方してもらったことはありましたが、まだ体が安定してないんでしょう。と、詳しい検査をされることもありませんでした。

だけど、もっとはやく検査を受けていれば…と、今になっては思います。早期発見、早期治療がいいに決まってる。

産婦人科は、今でもいくのが億劫です。他人の目であったり、内診への恐怖であったり…
それでも、自分の体のことを知ることができて救われたことも沢山あります。

考えなきゃいけないことはこれからもたくさんあるけれど、一つずつ、少しずつ、自分と向き合っていきたいです。