CroccantiniとCroccantini〜チョコ菓子とドッグフード🍪🐾
少し前から、
うちのお嬢(犬)がドライフードを食べなくなった。
なので、新しい美味しいやつ🍙
Royal Caninのフードを注文し、それが今日届いた。
(でもちょっと高いんだよな…)
Royal Canin ロイヤルカナンは日本でも有名だけど、
イタリアでも獣医さんが一番に勧めてくるフードで、
イタリア人はしっかりとローマ字に変換してロイヤルカニン✨と呼ぶ。(日本人的にはカナンよりわかりやすくて良いカナン)
こういう『正式にはこうだから』
とか面倒臭いこと放り投げて、イタリアでやりやすいように変えちゃうところ、
なんかすごいな〜羨ましいな〜と常々思う。
発音しにくいんだから、
慣れてる感じのでいっちゃえ!っていう柔軟さ。
日本来て、
『六本木 Roppongi』 = 『ロッポンジ〜』
『銀座 Ginza』= 『ジインザ〜』
…それどこやねん!笑
と
なんでもイタリア流にして満喫できるのって無敵だなと思う。
海外旅行に来たのに、
イタリア人とつるみがちで、
現地食よりイタメシを好んで食べちゃう。とか
Moet Chandonがあったとしても、
Spumante Italianoを欲する。とか❤️
まず自分たちがイタリアを愛す。
…だけど私はイタリアより日本がずっと好きだ!
何年も昔、
アメリカの親戚の結婚式があると言うので、
イタリアの家族総出でニューヨークの親戚たちを訪ねに行ったことがある。
その時
マンマと何人かでバスに乗っていたら、
ヤバそうな人が乗ってきて…運転手さんとなんや話してる。
その途端
乗客みんなが「ワッ〜ハッハ!」と爆笑になった。
私はなんのことやら分からず隣を見ると、
英語なんてほとんど話せないマンマが目に涙を溜めて大笑いしてる。
Mamma, Ma che stanno ridendo?
マンマ、ちょっとなんでみんな笑ってるの?
per caso, ha potuto seguire?
てゆーか、話についていけたの?
ma che +動詞
え、なになに〜(IKKOさんの感じ)
per caso〜
もしかして〜
ha/hai potuto seguire
後を追うことが出来た= 『会話についていけた』
とマンマに聞くと、
No niente
ううん、全然 と言って、
ヤバめだと思ってた人と「イエーイ👍」と笑い合ってる。
すげーーーーっ!
何このコミュニケーションパワー!と思った。
なんというか、
『文法が〜文型が〜』なんて考えてないでまずは交流しちゃえ!っていうのをダイレクトに見せてもらった気がした。
ちなみにマンマはそのあともすごくて、
普通にカフェで
Cake, Cioccolata please♪
「チョコラータのカーケ、プリーズ」で通じててたまげた。
でもたぶんこれきっかけで、
『気持ちが入ってればなんか通じるもの』とイタリア語会話も肩の力抜いて話せるようになった気がする。
転ぶのを気にしてたら走れない。
イタリア人(というかヨーロッパ人全般)日常会話なら数カ国語、話せる♪っていう人多いけど、そういう事なのかもしれない。
学ぶより慣れろ。
地続きでいろんな言語や文化背景の違う国が隣り合ってるのってラッキーだよな。
日本も大陸と繋がってたら、私も今頃ロシア語と中国語とか日常会話ならできてたかな〜。それはなんかカッコ良い。。。
Cioccolataチョコレートといえば>>>
ついでに
アメリカのイタリア人で思い出したけど、
日本ではあまり聞き馴染みがないBroccoliniっていう蔑称ご存知ですか?
Broccoliniとは茎ブロッコリーのこと
この『Broccoliniブロッコリーニ』というのは、
アメリカでのイタリア移民を呼ぶ蔑称。
アメリカに移民してきたイタリア人たちは英語があまり上手くなかった。
『聞き取った感じ』で言葉を覚え、
『Brooklyn』を『ブロッコリ』=『Broccolini』と呼んでいた。
だから『イタリア移民』=『Broccoliniブロッコリーニ』
そんな由来があると、
アメリカに移民したジョヴァンニおじさんに『俺らBroccoliniだからな!』と教えてもらった。
でも
おじさん曰くその呼び名には愛着を持っているそうで、
イタリア人在住者の『Broccoliniの会』とかあって、
たまに集まってイタリア国民食を食べたりするそうな。
なんかすごい楽しそう〜
話逸れちゃったけど、
Croccantiniに話を戻すと…
🐾 🐾 🐾 🐾 🐾
犬猫のドライフードはだいたい2つの言い方がある。
Croccantini クロッカンティーニ
Crocchette クロッケッテ
どっちも
サクサクしてて美味しそうに聞こえる🐾
CroccantiniもCrocchetteも語源は同じらしく、
フランス語の「croquer /カリッとした」
イタリア語の「croccare /噛み砕く」
の、どちらかだそう。
🐤 🐤 🐤 🐤 🐤
これは。。。
「フランス王がナポリに…」とか、「シチリアがフランスに…」とか、
ヨーロッパの歴史上、それぞれの文化が複雑に入り組みあって成り立ってきたから、語源も確かなところはきっと分からないんだろう。それに詳しく調べても、シャーベットはフランス発祥!いやイタリア!石鹸はイタリアのもの!いやフランス!スプマンテの作り方を盗んでシャンパンを作ったろ!コンニャロ!
…と
卵と鶏どっちが先か。のお決まりの🇮🇹🇫🇷論争になるので、掘り下げません。
🐤 🐤 🐤 🐤 🐤
なので結局
CroccantiniもCrocchetteも
「カリッと噛み砕く」という表現から派生した単語。
ちなみに
Crocchetteはみんな大好きコロッケのこと。
イタリアのコロッケは小ぶりな一口サイズの俵形。
フライドポテト🍟のようにサイドメニューの付け合わせ。
おつまみ。
だから夕食にこれがメインで。とはなりません。
そして
Croccantiniはアーモンドやカラメル砂糖がザクザクしたお菓子の総称。
中でも有名なのは、
Croccantini di Benevento
クロッカンティーニ ディ ベネヴェント
ナポリの内陸部にあるベネヴェントという街の特産品。
でもスーパーでも売ってるし、
日本のカルディとか、デパ地下でも売ってるのかな。
カラメルがガシガシで懐かしい美味しさ。
でも甘さを堪能して油断してると…
歯の詰め物がもってかれるから要注意!笑
ということで
うちのお嬢の新しいCroccantiniが届いたので、
フード入れを一新✨
⇩ ⇩ ⇩
💁Grazie di essere venuti a leggere.
✨良い1日をお過ごしください✨