展示鑑賞録♯18 被膜虚実MOTコレクション展-東京都現代美術館
被膜 ー 内と外の接面の薄い膜。内側にあるものを守ると同時に覆い隠すもの。
DIORの展示に朝8時半ごろに当日券取れたらいいなと向かうも敗北。歩いて近くのカフェで鯵の開き定食とコーヒーでお腹を満たし、美術館に戻り、鑑賞。施設内の無料の図書館を満喫。あそこいい。
石原友明
青で囲まれた空間にポッとある人体とボード。人体はあからさまなポーズをとっている。まだらな濃淡のグラデーションの青が平面的に奥行きと深みを出していて海に見える。するとボードは小舟にみえ、人体はただ広い世界に浮遊している男のように見える。孤独であり開放的であるような、青が鮮やかだから心地よさも感じる。青いっぱいの大きなインスタレーションは思わず写真を撮りたくなる。
名和晃平Pixel Bambi
まず遠目に光に照らされた鹿が白くキラキラと綺麗だった。
近づくと鹿の剥製らしきものが透明な無数の球体に覆われていた。しかし近付いてまじまじ観ても本当の鹿の輪郭は捉えることができない作品になっていた。
金氏徹平カネウジ
色も形も素材もそれぞれの物体のある街や景色に雪が降り積もって全部真っ白になって違う世界になるのってなんかいいの。
千葉正也
今回の作品見て思ったけどもしかして彼は空間が苦手?人って何が強いとか色々あるけど(例えば色が強いとか形態のデフォルメが強いとか光や空間に強いとか物を観る目がいいとか)多分色彩の人なんだろうなと思った。だから構成は色と色の形態でくんでいるんだと思う。色で組めていると言う表現がいいのか。受験の静物鉛筆デッサンとか苦手だったのではないかと思う。苦手というかそんな上手くないというか。形パースの崩れ方とか色ののせ方とか落ち影とかみてそう思う。どこまで計算と思ってやっていらっしゃるかわからないが、、
百瀬文
あの山羊の映像、私はあまり好きではない。
自身の女性視点と重ね合わせと書いてあったけどだとしたら定着が違う。
あれ、違う。それを描いて、羊を捕まえて、食べさせるの?課題を持ってきた感が出てしまっている。
あとお尻がかわいかった。