選ぶ愉しみが広がる、食卓に調和をもたらすうつわのハナシ。
vol.08|キキメノハナシ
「amime」シリーズ × PLEIN 中尾 太一さん インタビュー
さまざまな分野で活躍するスペシャリストたちが、その人ならではの目線でKIKIMEを紐解くキキメノハナシ。
第2弾は引き続き、ビストロフレンチ、ネオ食堂、デリカテッセンやアフタヌーンティー専門店など幅広い業態の店舗を展開し、ご自身もうつわ好きというPLEINの中尾さんに、KIKIMEのアイコンともいえる「amime」シリーズについてインタビューしました。
待望の大皿「プレートL」が仲間入りし、サイズが3種類になり、カラーは純金網・黒酸化網でそれぞれ3色と豊富なバリエーションのamimeシリーズ。温かみのある美濃焼のプレートに溶け込むように一体化した網と、現代の食卓に馴染むモダンな佇まいで、KIKIMEのアイコンとなっているシリーズです。そんなamimeシリーズについて、お話を伺いました。
― お料理とのおすすめの組み合わせ方やシーン別に選ぶときのポイントを教えてください。
(中尾さん)「サイズとカラーリングが多彩なのも、amimeシリーズの良いところで、どの組み合わせでも調和が取れるお皿だと思います。異なるサイズをセレクトするのであれば、プレートLとプレートSをお好みのカラーで組み合わせて、コーディネートするとまとまりやすい気がします。プレートLには、どんかつや唐揚げなどを豪快にどどんと!エスカベッシュなど汁気のある副菜をプレートSの中央に、網目が見えるように余白を持たせるように盛り付けて。食卓に並べると、テーブルの上で同じ種類のお皿でも大小でコントラストができて、華やかになると思います。」
― 確かに、どんな組み合わせでも調和がとれるというのは、選ぶ愉しみが広がりますね。プレート半月はワンプレートディッシュとしても◎プレートSは取り皿としても使いやすいサイズですが、プレートLのような大皿に料理を盛り付けるときのコツはありますか?
(中尾さん)「amimeプレートLのようなラウンドの大皿であれば、“3点”が大切だと思っています。
1つ目は、“360°どの角度から見ても等しく見えるように、俯瞰(真上から見て)盛り付ける”こと。2つ目に、“中心が一番高く、お皿の縁に向かって均一に低くなっていくように意識する”こと。そして3つ目、“彩りが豊かな食材を中心に持ってくる”ことです。大皿料理は存在感があり、食卓の中央でさまざまな角度から見るので、均一に盛り付けてあると食卓全体が上品にまとまると思います。」
― 撮影のスタイリングでは、<amime>シリーズの魅力が際立つアイデアをたくさんご提案いただきましたが、中尾さんのイチオシを教えてください。(中尾さん)「amimeを初めて見たとき、すごく創作意欲が湧くうつわだと思いました。ありそうでなかったというか。日常にすっと溶け込むけれど、ハレの日のワクワク感や個性が出せると感じましたね。
揚げ物を盛り付けるのも、上品でモダンなデザインと、しっかり油切りができる機能性の高さを説明できるのですが、個人的にはジューシーなタレをまとった串料理をのせる使い方が、amimeのプレートならではのプレゼンテーションができたのではと思っています。タレをまとった串料理をのせて、かけるタレの量を調整しながら照りを出し、思わず手が伸びてしまうシズル感を意識しました。」
― 誰もが一度はかぶりつきたいと思っているであろう(笑)あのお肉の串は撮影現場でも大盛り上がりでしたね。滴り落ちる肉汁とタレがなんとも神々しかったです。平皿ではああはならない、amimeだからこそ表現できた美味しい瞬間でした。
amimeはプレートと網がそれぞれスタッキングできたり、裏面の凹凸をなくし滑らかな手触りにするなど、収納面やお手入れのしやすさなど使い勝手にもこだわっています。うつわを選ぶ際に、デザイン以外で気にされていることはありますか?
(中尾さん)「自宅で使うものは、汎用性と耐久性、そして収納などの利便性の3つをポイントに選ぶことが多いです。デザイン性があまりにも高いものは、うつわの印象が強くなりすぎてしまい、のせる料理を選びますし、他の食器とのバランスを損ねてしまう場合もあります。自宅で料理をするときは、あまり深く考えなくても、自然体で上質な食卓になるようなうつわが重宝すると思います。
何度も買い替えるわけでもないですし、収納するスペースも限られているので、良いものを長く、大切に使い続けるために耐久性も重視します。また、日々の手入れや収納する際の利便性が悪いと、欠けたり、傷がついてしまったりするリスクもあるので、洗いやすく、出し入れが億劫にならない、というのは毎日使ううつわ選びには重要なポイントです。」
― 中尾さんはご自宅で、純金網のプレートSをお使いいただいているとのことですが、どんなシーンで活用されていますか?
(中尾さん)「天ぷらをのせるのに活躍しています!お蕎麦が好きで、自宅では全国の美味しいお蕎麦を取り寄せて食べることが多いのですが、からっと揚げた野菜や海鮮の天ぷらをのせて、お蕎麦と一緒にいただいています。お蕎麦だけだと彩りがなく地味になりがちですが、美濃焼の味わいある釉薬の表情と、リッチな印象の純金網のおかげで、華やかな食卓になって嬉しいです。」
― 以前はレストランで使われる食器をフランスに買い付けに行かれたり、産地で作り手の想いを聞きながらうつわを選ぶのも愉しみのひとつ、という中尾さん。いま行きたい、気になっている産地・ものなどがあれば教えてください。
(中尾さん)「コロナ禍の影響でなかなか行くことが叶いませんが、もともと旅行が大好きなので、食・温泉・うつわが一緒に愉しめる地域に行きたいなぁと思っています。そういったところでは、amimeも作られている、美濃焼の産地である土岐や、金物の町・燕三条は、食も観光資源も豊かな場所だと思うので、ぜひ足を運んでみたいです。」
PLEIN 中尾さんには2回に渡って、食のプロならではの視点でうつわの選び方や活用の仕方、いま想うことを教えていただきました。
食もモノづくりも、産地や作り手の想いを知ることで、より愉しみ方が深まるように思います。気軽に、その空気に触れに行くことが難しい昨今ですが、食を通じて感じてみたり、手にするうつわから紐解いてみること。日常の中のほんの少しの工夫で、五感が豊かになっていくはず。等身大の暮らしの中に、ひとさじの“効き目”を探してみてはいかがでしょうか。
INTERVIEWER|brand editor 武本 麻梨絵
第1弾インタビュー記事を読む>>
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