レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドで、どのくらい議論の材料がでたかを試算してみた
先日、ある団体のチームを対象として、1日かけてワークをする機会をいただいた。そのとき、作ったモデルが今回のトップの写真である。
この写真の状態まで辿り着くのにおよそ4時間ぐらいかけている(ブロックの使い方の練習の時間は除く)。
そして、ここから1時間半で、未来に向けて考えた方がよい4つの話題について、参加者6人で議論をしてもらった。なお、その話し合いをスムーズに進めるためのファシリテーターがついている(私)。
6人の前にはテーブルがあり、このモデルを見ながら議論を進めていく。このモデルのおかげで、話の焦点がブレない(いわゆる空中戦にならない)会議ができる。非常に通常の会議だったらホワイトボードに議論の前提が書かれているようなものだ。
みなさんが会議をするとき、どれくらいの量のメモが目の前のホワイトボードに書かれているだろうか。
さて、このテーブルにひろがるモデルにはどのくらいの議論の前提となる材料が埋め込まれているのだろうか。手書きで申し訳ないが、確認してみようと書き起こしてみた。それが下の画像である。
丸はモデルの存在を表している。丸のなかの数字はモデルの中で明確に意味がつけられた要素の数である。実際には、もう少し多いが、議論の材料となりうる範囲で少なめにみつもっている。線はモデル間の意味のある関係を示している(写真では線が引かれていないのもあるが、相互の配置に意味がつけられているものもあり、それもカウントする)。
数えてみると、今回は、52の要素と37の関係性が議論の材料としてでてきていた。ホワイトボードに80を超える項目がかかれている状態があったようなものである。
ちなみにモデルとモデル間の関係については、全員が同じ意味を共有し、重要であると合意している(それを確認するために、全員に復唱さえしてもらっている)。
全ての組織で、いつもこのように徹底して考慮すべき材料を出して議論をする必要はないかもしれないが、年に1回ぐらいは行う機会は必要ではないだろうか。
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