バーナム効果
占い師の手口でバーナム効果という効果を使ってさも相手の性格や特徴を当てたように見せるというのがある。もちろん、この効果を使わずに統計学的な方法でここにこれがある人はこれをしやすいというのを当てるというようなやり方をしている人もいる。他にも誕生月占いなどは生後2~3ヶ月に毛布を掛けられていたとか、肌が触れあっていたかなどが誕生月によって違う場合が多いのでそこから性格を当てることができるのだがそんな小難しい方法よりもバーナム効果の方が当たっていると思わせやすい。
そもそもバーナム効果とはどんな効果なのか、簡単に言えば大多数の人に当てはまる特徴を言われた人が自分の特徴と合致していると錯覚する効果である。
占い師は例えばこんなふうに使う。「う~ん、この星はあなた悩み事あるんじゃない?それで悩み事が解決しないからここへ来たわけだ」というような形で、占いに行くような方は基本悩み事があるか興味本位かだろう、もし興味本位でも悩みのない人間である可能性は低い、つまりこの言葉はほとんどの人に当てはまるわけである。そして、これを聞いた人は基本あ、これ、自分に当てはまってると思うわけである。
さて、少し話は変わるが人間という生き物は矛盾した生き物である。好きすぎるがゆえに嫌いと言ったり、絶対やってはいけないことほどやりたくなったり、数多くの点で矛盾を抱えている。だからこそ「あなたは矛盾をはらんでいる」と指摘した方がなるほどとなるのである。
例えば「あなたは温和な性格だね」と言うと二分の一の確率で外れる。だから「あなたは温和な性格だけど同時に身に激しいものを宿してるね」という相反する性格を有していると言うと多くの場合当たっていると感じるのである。
「あなたは○○だけど××だね」というこの言い方をすれば普通にバーナム効果を使うよりもより多くの人が当たっていると感じるのだ。
さてこのバーナム効果だが人の信用を得るのに非常に効果的である。
人は自分のことを見ていてくれる人間を信用する。アドバイスなどをするときに「あなたって○○な所があるけど××だから△△すればいい」というようなアドバイスの仕方をすると自分のことを見ていてくれていると思わせることができ、信頼されるのである。
ちなみにバーナム効果はバーナム効果を知っている人間には効かないのでその点は注意が必要だ。