一貫性信用
心理学の世界で一貫性の法則というものがある。
例えば、何か物を買おうとしてこれを買いますとあなたは店員さんに言うわけだ、すると本体代以外に手数料やその他税金などで元の値よりかなり高いものであったとそこで判明するのだ。あなたはその商品を買うのをやめようとも思ったが買うといった手前ここで「買うのをやめます」と言い出せずついには買ってしまった。このように自分の言ったことやりだしたことには筋道を通そうとする性質、これを一貫性の法則という。
なぜこの性質が備わっているか、ここがミソである。
例として一貫性を通さない場合を考えてみよう、あなたは店の店主で取引先にこれからこの商品を10個買うから用意してくれと頼む、すると取引先はあなたが買うといった商品を頼まれた10個用意するわけである。しかし、取引先が用意し終わったタイミングで偶然あなたが実は頼んだ商品の在庫は十二分にあることに気が付き、キャンセルの電話をかけた。当然取引先はしぶったものの今後のあなたとの関係を考えてキャンセルを受諾した。しかし、その後何度もあなたはキャンセルをした。するとその取引先は「もうあなたと取引はできません」ということを言い出した。
この例のように一貫性を通さない人間は信用を失っていくわけである。
逆に言えば一貫性のある行動や主張は信用につながるというわけである。
ここからは禁断の嘘について記述する。この嘘は強い信用を勝ち取る代わりにバレるようなことが万が一にでもあればどのような嘘をついたかにもよるが相手に信用されることが無くなることを覚悟の上使って欲しい。
では警告が長くなったが本題に入ろう、一貫性信用という方法がある。主張内容を最初の主張から一切変えることなく主張を続ける方法である。
これが効果的であるにもかかわらず関係を気にすることのない赤の他人にまでこの方法を使おうとしない人達(政治家や権力者)がいるのは証拠の過信にある。
証拠は絶対、証拠が出れば警察も逮捕する。これが常態化しているから証拠が出たタイミングで白状するのだ。しかし、判断を下すのは人間である。どれだけ詰めても主張を変えない、ならば主張は本当なのではないかという疑念が相手にはわくのだ。そして、一貫性に信用を得て嘘を隠し通すこともたやすいのである。