
オリジナルスターを持つこと
こんにちは!
このエントリーは G's ACADEMY【なんでもアウトプット編】 Advent Calendar 2024 14日目を担当します。KiKiKi KiKi こと もりはやしです。
僕自身、美術系の大学生時代に舞台衣装の仕事を始めて、フリーランスになって数光年。自分のアイディアでやっていきたくなり企業にチャレンジして幾ばくの月日が経ちました。
決して成功しているわけでもなく、あー今月の収入全然なくてヤバヤバです。みたいなピンチもしょっちゅうあるのですが、何故かそんな生活を続けられている。
客観視した時にもしかして結構イカれてるのでは?とふと思い、なんでそんな事続けられているか。逆に続かなかったことはどんなことかを考えてみることにしました。
結論から言えば、「自分の価値判断の軸」を持っていること、「どう在りたいか」を持っていることなのでは?という説に行き着ついた。
これを「オリジナルスターを持っていること」と表現しようと思う。
オリジナルスターとは何か?

NSM (North Star Metrics)。
ビジネスをしてたり、スタートアップをしてると聞いたことがある言葉なんじゃないかな。
ビジネスだと、「チーム全員で目指すべき方向を合わせるための"北極星"のようなたった1つの指標」って言われるやつ。
雑に言えば、「自分だけの North Star Metrics (北極星指標) を作ろう」って話になる。自分の在りたい姿が North Star Metrics だ。
えっ人生の目標設定の話?
うゎめんどくせ…
ちょっと待って!
僕もめんどくさいのは苦手だからそんな堅苦しい話じゃないはずだ。
(文章が長いのは許してほしい)
なりたいビジョン 自由自在に
いつか絶対!
自分との約束
オリジナルスター 目指していこう☆彡
こころに剣士を
前回の記事「僕たちは未だ重力に縛られている」で、重力のようにみんなと同じ方向を成長だと思うのではなく、自分が変化できたことを成長だと捉えると生きやすくなるのでは?と書いた。
これを実現するには、他人の評価軸に振り回される事から脱却して、
自分だけの価値判断軸を持つ必要があると思う。
自分が好きだから好き。自分がいいと思うからこれがいい良い。
流行りとか、みんなが言っているからとかは関係ない。
自分がどう感じどう判断するかって事が大事なんじゃないかな
自分の価値判断の軸を大切にしよう。こころに剣士を、
心理学の用語を使うなら、
オリジナルスターは内発的動機づけ。
他人の評価を軸にするのは外発的動機づけ。
じゃぁなんで他人の評価を軸にした外発的動機づけがダメそうなのか。
世間体や他者の評価を軸にした外発的動機づけはラットレースだ
自分で思い返しても、こう思われたいとか、もう◯歳だから〇〇くらいはできなきゃ… みたいな事は長続きがしなかったり、ストレスが多かったり、永遠に達成できなくて辛くなる。なんて事が多かった
"いいね"がたくさん欲しい。
バズりたい。
有名になりたい。
こういうのは他人の評価で決まることで、自分ではどうにもできない。
他人からの評価という報酬が行動のトリガーになってるものは分かりやすい "外発的動機づけ" だろう。
タワマンに住みたい。
一等地に住みたい
いい車に乗りたい。
ビジネスで成功したい
こういうのはどうだろう?
一見すると自分の欲求にも見えるが、どうしてタワマンに住みたいの? どうして一等地に住みたいの? どうしていい車に乗りたいの? どうしてビジネスで成功したいの? と自問してみよう。
自問した結果が、タワマンや一等地に住んで他の人に一目置かれたいとか、他の人よりステータスがある自分を感じたいとか、成功者として見られたいなどであれば、それは他人の評価を軸にした欲求。つまり "外発的動機づけ" だ。
他人の評価ってのは自分ではコントロールできない。
いいね数やバズるかどうかは、他人が判断した行動の結果だ。
有名かどうかも、他人が知って評価してくれてるかどうか。
ステータスがあると思われるかどうかも、他人からの評価で決まる。
成功者として見られうかどうかだってそうだ。
それらは、決して自分ではコントロールできないよね。
人の行動をコントロールできないのだから。
そして、世間体ってのも、他人の評価の集合体のようなものだ。
みんなそう言ってるから。親や地元の人からどう思われるか。
これらも他人からどう評価されるかを軸にしている。
他人からの評価の集合だろう。
依存症からの脱却かなにかの文脈でも有名な「ニーバーの祈り」は次のような言葉から始まる
Give us grace to accept with serenity the things that cannot be changed, Courage to change the things which should be changed, and the Wisdom to distinguish the one from the other.
変えることのできないものを静穏に受け入れる力を与えてください。変えるべきものを変える勇気を、そして、変えられないものと変えるべきものを区別する賢さを与えてください。
つまり、他人の評価が自分の行動基準になっているなら、それは自分のやりたいことじゃなくて他人の評価に依存した思考になっているんじゃないかなってこと。自分のゴールが他人の言いなりで良いだろうか?ってこと。
人の行動はコントロールできないが、人の行動を煽ることはできる
悪いことに、世間の評価のようなものは作り出せるのだ。
Netflix に「今すぐ購入: 購買意欲はこうして操られる」ってドキュメンタリーがある。映像のクリエイティブもすごく良いので、もし時間があるなら見てみてほしい。
ざっくり言えば、心理学の研究が進み、行動計測など科学技術も進歩した現代では、ビジネスのために人の行動心理を煽ることなんてカンタンになってるって事だ。
資本主義のプロパガンタだな。って僕は思ったんだけど、どんどん手口が巧妙になり SNS などの普及も相まって悪い意味ですごく効率的に人の行動を煽って誘導することができるようになってるな〜って思った。
例えば、流行のファッションに合わせなきゃと思っていると、次々と新しい流行が作られて永遠に流行を追い求めるラットレースに参加することになる
広い一軒家を持つことがステータスだ。一等地に済むことがステータスだ。
タワマンを手に入れることがステータス …
今流行りのメイクはコレ!このメイクは時代遅れ!脱毛は当たり前!! 今可愛いとされてる顔はコレ!整形は…
それらに憧れたりすることは別にいいんだけど、
その欲求は本当に自分がそうしたいとか、そうなりたいと心から思っているのかどうか、一度立ち止まってみるのが良いんじゃないかな。
自分のコレが良いが無いと、永遠に次の何か出てきくてるだけ。
永遠に次を追い求めることで踊らされ続け、そのビジネスで儲けたい人たちに利用し搾取され続けるだけで、永久に満たされるはなく疲弊することことになるんじゃないかな。
ここまで長文を書いたけど、私が言いたかったことはこれだけだ。
自分でコントロールできない目標を 自分の在りたい姿 (North Star Metrics) にしている限り、北極星は永遠に動き続けたどり着くことはできないだろう
じゃぁどうすればいいの?
とはいえ世間体とか人の目とかきになるじゃんよ〜 ってのも分かる。
ブッタとか、嫌われる勇気で有名なアドラー心理学でも、人の悩みはすべて人間関係だって言ってるくらいだもの。
世間体とか人の目が気になるのは自然なことだろう。
脱・固定概念
だが敢えて、世間体とか、人の目ってのは自分の固定概念が作り出しているものなんじゃないかな?と僕は考えている。
固定概念とは主観が作り出す
人の言葉や行動に腹が立ったり怒りが湧くことってあると思う。
これを分解して考えてみよう
怒りの感情が湧くって事は、こう言ってくれたり、こう行動してくれるはずって期待が自分の中にあって、期待と異なる言動をされた時に、どうして違うの?という感覚から湧いてくるのではないだろうか?
「普通はこうだろ。」とか「常識的に考えて〜」とか。
使ってしまうことも多いのだけど、この "普通" や "常識" ってのは自分が経験してきた中で作られた自分にとっての "普通" や "常識"。
つまり、主観であることが多いのではないかなと思う。
アインシュタイン曰く、
常識とは、偏見のコレクションである
自分の主観から作られた "普通" や "常識" が、他人にとっても同じでそう行動するはずであるという思い込みが無意識的にあるなら、それは固定概念だろう。
なぜならば、自分が自分の主観から作られた "普通" や "常識" を基準にしているように、他人にはその人の "普通" や "常識" が同じようにあるはずなのだから。

怒りの発生を分解するとこうなる。
人も自分と同じルールであるという固定概念があると
他人が周りが同じルールで行動すると期待してしまい
期待と異なると、怒りや落胆、裏切られたのような感情になる
世間体は自分の固定概念が作り出したもの
主観が固定概念を生み出すことは分かったけど、世間体とか他人の目とかがどう繋がってるのよ?って話
これも、自分の主観的な認知が、世間からこう思われるはずとか、他の人からはこう見られるはずという固定概念化したものだと考える。
例えば、小さい時に両親や学校の先生や近しい人に
「女の子なんだから〇〇しなさい」とか「男の子なんだから〇〇でしょ」とか「長男だから耐えられるでしょ」とか「勉強しないと〇〇になれないぞ」とか「3年で辞めるやつは〇〇」とか。とかとかとか。
色々言われてきた経験があると思う。
世間ではこう思われるはずとか、他の人からはこう見られるはず。ってのに合わせた状態をイメージしてみてほしい。
こんなふうに昔、人から言われた事が原因になってないだろうか?
自分が経験したことで、トラウマみたいな強烈な原体験だったんだと思う。
でも、これも自分の経験をみんな同じルールだと思い込んでいるだけなんじゃないだろうか?
固定概念を剥がしていくこと
勉強しなくても社長になったり立派な人になってる人だっている。
女の子だってバリバリ働いたって良い。だれも咎めない。
男の立ってプリキュアになれるし、長男だって痛い時は泣いたりもする。
自分の思ってる世間体に反してるけど、うまくいってる例を探してみよう。
もし反例が出てくるなら、その世間体は、あなたが作り出した固定概念だ。
「呪い」といっても良いかもしれない。
固定概念を植え付けた人、まぁ親とかに何か言われる事はあると思う。
それは、あなたのためを思って言ってるのだとしても、親自身の経験から作られた固定概念の中にあなたを押し留めようとしているだけ。
自分自身が理解できる範囲に留めさせようとしているだけだろう。
受け入れることは優しさじゃなくて、親とか固定概念を植え付けた人の価値基準を軸に生きることだと思う。
だって、言うことを聞いて成功するかどうかは分からないし、
幸せになれるかどうかは、自分自身がどう感じるかに左右されるのだから。
反例があるなら、自分が選びたい方を選んだほうが幸せだよねって話。

少し残酷な言い方になるのだけれど
世間にこう思われるに違いない。って思ってるってことは、裏を返せば自分はこんなにも世間に注目されてるに違いないって自意識過剰ともいえる主観があるとも言えるだろう。
自分が思っているほど他人はあなたを気にしていないし、
世界もそんなに君のことなんて気にしなんてない
僕も父に「お前は将来お爺さんに似て絶対ハゲる」って言われ続けてきたけど、今のところ幸いにもハゲてない。
Going my way
ここまでで、他人の評価軸で生きると結構辛くね?って事を言ってきた訳だけど、じゃぁどう オリジナルスター を見つけると良いんだろう?って話をしよう。(まじで文章長いよね)
ワクワク駆動
ワクワク駆動ってのを提唱したい!
みんな大好きジョブスも「本当に好きなことしか続けられないよね。」って言ってる。本当に好きなことなら続けられるよね。
I'm convinced that the only thing that kept me going was that I loved what I did. (私は、本当に好きな物事しか続けられないと確信している。)
やりたいことオニオン
やりたいことってこんなオニオン構造になってると思う

本当に好きなこと・本当にやりたいこと
まあまあ好きなこと・やりたいこと
できること
やりたくないけど、やればできること
心の底からやりたくないこと
本当に好きなことをできるのはごく一部で、そんなうまい話無いからみんなできることや、やりたくないけど、やればれきることをしてるんでしょ。
現実的にそういう側面があることは分かってるんだけど、
他人の評価軸ではなく、自分の価値判断軸で、「本当に好きなこと・本当にやりたいこと」って何なんだろう?ってのを一度考えてみてほしい
「スーパースターになりたい」ならそれは状態だ。
スーパースターになりたい理由が、他の人にチヤホヤされたいならそれは他人の評価軸。スーパースターになることで何がしたいんだろう?
「億万長者になって働きたくない」ならそれも状態だ。
働かないくらいリッチなステータスを得たいなら、それは他人の評価軸。
金銭的に不自由がなく働かなくてもよくなったら、なにをしたいんだろう?
なりたい状態の理由が他人の評価軸だったなら、自分がお金にもならないのに楽しくて続けられてることってあったかな?って思い返してみてほしい。
僕は、本を読むとか何かを考えるとか。まじ1円にもならないけどずっとやってる。何か知らないことを知るとか、新しい考えが思いつくってのがワクワクになってるんだと思う。
結構、好奇心や向上心や、他人にGiveできることだったりに行き着くケースが多いんじゃないかと思う。
モチベーション関係の心理学だと次のような説明がされる事が多い
自律性: 自分の行動を自分自身で決めるられること
自尊心/有能感: 自分には能力がある・できると感じられること
関係性/仲間意識: 自分の行動を他者のためにしたいと思う心
つまり、自分がワクワクできる本当にやりたいことを、自分のペースでやって、できるじゃん!って感じられて、さらに他の人にも喜ばれるならめちゃくちゃハッピーだよね。
そのワクワクできることに取り組んでいる自分ってどんな姿なんだろう。
それが自分のオリジナルスター (NSM) なんじゃないかな。
COMME des GARÇONS (少年のように)
いったんオトナのしがらみは忘れて、少年少女のこころで考えてみたって良いと思うんだ。
在りたい自分であるために
最後に、小さな習慣 などでも言われるけど、人間って元の状態に戻ろうとする性質があるらしい。
せっかくオリジナルスターを見つけて、それを目指してても体は変化をストレスに感じて元の自分に戻ろうとする。不便だ…
ストレスを避ける。やりたくないことを極力しないということも、重要だと思う。
ストレスが多いと続かないし、やりたくないことって事は自分が目指す事とは無関係である可能性が高く、それに時間を奪われているのは良い状態ではないよね。
やりたいこと/やりたくないこと・得意/不得意を四象限にまとめるとこんな感じ。

この中で、「やりたくて・不得意なこと」はチャレンジが苦にならないだろうが、「やりたくなくて・不得意なこと」は極力避けるべき事だと思う。
得意不得意は人によって異なるので、人に頼むなどして、極力その部分にコミットすることで生まれるストレスや奪われる時間を減らせないか工夫するのが良いと思う。
このセクションは僕もまだまだ苦手な部分なので、自分でこうしなきゃな〜って思って書いている
メンターなんかは、元の自分に戻ろうとする人間の性質を利用して理想の自分の状態が元の状態だと信じ込ませることで、理想の状態に自分が自発的に戻ろうとするようにサポートすることらしい。
つまり、自分のありたい姿 (オリジナルスター) を紙に書いて、毎日見える所に貼っておくのは自分の元の状態がそうだと思い込ませる。自分のアイデンティティーにしてしまうハックで結構効果があるらしい。
これは僕も今日から始めようと思った。
まとめ と 締め
自分の価値判断の軸で、自分のオリジナルスターを見つけよう
他の人がどう思うかなど他人の評価を軸にしてると、ずっと他人に振り回される
世間体は、自分の固定概念作り出した偏見
ワクワクできる本当にしたいことについて考えてよう

今年 BIG THINGS って世界のビッグプロジェクトの進行について書かれた本を読んだ事を思い出している。
この本には、「ゆっくり急げ」プランに時間をかけずに見切り発車で急いでしまったプロジェクトは殆ど遅延したり、破綻したりしているとあった。
人生だって同じなんじゃないだろうか。
自分がどうありたいかってプランに時間をかけずに、見切り発車であれもいいい・これもいいかも〜って進んでいっても良い結果にはならない。
みたいな
僕自身 2024年は、いろんなことが起こって、忙しすぎて、生活に追われて、本当に自分はこんな生き方をしたかったんだっけ?と思うことが多々ある年だった。
このエントリーを書いていて、自分こそが自分のオリジナルスターを見失っていたことに気付かされていた。
年末年始少し時間をかけて、じっくり自分だけのオリジナルスター☆彡を探していこうと思う。
では、ハバナイッスネー!
参考
オリジナルスター☆彡
なりたいビジョン 自由自在に
いつか絶対!
自分との約束
オリジナルスター 目指していこう☆彡
言わずとしれたアイカツ!の楽曲。この歌詞とかホント良いよね!!
アイカツ!はホント人生の大切なことの8割位が学べるんじゃないかと思ってる。義務教育に取り入れるべき
こころに剣士を
大好きなエストニアの映画のタイトルから。
エストニアってすごく複雑で悲しい歴史を持っていて、その困難な時代の中で自分の価値を貫いた人のドラマ。いわゆる欧州映画ってかんじで静かできれいな映像の作品なので肌が合いそうならぜひ見てみてほしい。
COMME des GARÇONS (少年のように)
実は僕が新卒でパタンナーとして働いてたブランドだ。
ダンサーのためのコブ付きドレスを作ったり、「少年のような遊び心を忘れずに。」みたいなコンセプトがすごく良いなって思ってた。
"COMME des GARÇONS" ってコトバは、Tous Les Garçons Et Les Filles って曲の一節から来てるらしい。知らなかった。
今すぐ購入: 購買意欲はこうして操られる | Netflix
クリエイティブの凄さと、逆説的にビジネスをブーストさせるコツを教えてくる AI という構造で、ドキュメンタリーなのにめちゃくちゃ見やすくて、映像の力ってすごいな〜って思わされた。ほんとすごい!