見出し画像

「普通」とか「常識」にとらわれるとモヤモヤ

多様性の今の世の中、「普通」とか「常識」なんて日本の価値観はもうなくしたほう生きやすいのでは?と最近思う。
そうゆう価値観でいるとモヤモヤしたりするケースに遭遇してしまうことがある。

昔の日本はこの「普通」「常識」が統一の感覚として身についていたのは、3世代同居してたり、親戚の集まりも多かったり、ご近所付き合いもあったり・・・と、価値観が受け継がれて統一されてたんだろう。

でも今は核家族化した世の中だし、外国人なども多くなったし、なかなかこの昔ながらの「普通」とか「常識」にとらわれてしまう(他社にもこれを期待してしまう)とちょっとしたストレスとかミスコミュニケーションが生まれるのではないかと思う。

最近モヤモヤしたのは公共交通機関を利用したとき。

電車も以前は「降りる人が先」という暗黙のルール、価値観があったが、今これが通じないのは決して外国人だけじゃないと思う。
列も横入りする人も結構いる。しかもこれは若い人より中高年が多い気がする。

優先席に関しては逆に若い人が座っていてもなんとも言えないなぁという思いもある。
分かりづらいハンデキャップも多くなったので、見た目で判断するのは難しい。

あと例えばこんなことも考えものだなと思う。
山登りしてきた高齢者の団体が車内でキャピキャピ元気に話していたりするときに、その人たちより疲れてる若い人、中年とかいるじゃないですか。
もう疲れてシンドい・・・・・という労働者もいて、その人たちの方が元気な高齢者より席が必要と思うシーンもあると思う。

年齢的、精神的、身体的ハンデがなくても、もう疲労困憊で立ってられない人もいますよね。
その日がものすごく辛かった人とか、そうゆう瞬間的にキツイ人もいるでしょうしねぇ。


逆にこれは席譲れば!?と思ってしまったケースなのだが、父の病院に付き添っていくときや実家に帰ることが増えて、久しぶりにバスを利用する機会が多くなって、バスでモヤモヤすることが・・・

上記と矛盾してしまうかもしれないけど、バスって前方席と2段くらい階段を登る後方席があるじゃないですか。
利用したのは真っ昼間の始発のバスなのですが、前方席の方に仕事中であろうおばさんが一人席に座っり込みました。そのあとに乗ってきた高齢者、しかも歩くのもヨタヨタで絶対座らなきゃね!という感じの方が乗ってきたのですが、後方席の方は空いていてもその階段を登るのも躊躇していたので、働くおばさん譲って!と思ったのですが気づいていない様子でした。
優先席は当然他の高齢者で埋まっていました・・・
電車よりバスの方が揺れるし、特に昼間は高齢者の利用が多そうでしたし。
基本的に段差が登れる大丈夫な人は後方席からの座ったらどうだろう・・・
後方席は二人席だけどバスは相席なんて当たり前ですし。
とモヤモヤ。

別の日は父と一緒にバスで大きな公園に散歩に行ったとき。
二人組のおばさんが話の様子から遊びに行く目的でバスに乗っていたのがわかったのですが、彼女たちが乗ったタイミングで後方が埋まっていたからだと思いますが、前方席の一人席にそれぞれ座って前後でおしゃべりしていました。
途中、やはりスタスタ歩いているわけではない高齢者が席を探すような素振りでバスに乗ってきましたが、絶対に認識しているのに席を譲りませんでした。その後は静かにしていておしゃべりはしてませんでした・・・

その高齢者の方はヨタヨタがんばって後方席に座られたのですが。
確かに外見で判断するのは難しいからなんとも言えないけど、この遊びに行くおばさん2人組は「立てるよね?譲りなよ!」とかなりモヤモヤしちゃいました。

バスに乗って気付いたのですが、高齢者はあの2段ほどの階段を登るのも大変だったり、降りるときにドアから遠いとソワソワしちゃうと思うんですよね。スタスタ歩けなかったりするから。
そして電車よりも乗っている全員を認識できるほどのサイズ感なので、電車よりもモヤモヤしちゃいました。

ですが最初に書いた通り、「普通」「常識」と思ってこのようなシーンを見てしまうと、ただただモヤモヤとストレスを感じてしまう。
それよりも、「普通」「常識」に囚われてしまうと見えないハンデを持っている人や疲労困憊の人がいるかもしれないという想像力も消してしまう。


そんな中、先日ほっこりすることがありました。
始発の電車にギリギリで乗り込み、席は埋まっていたのですが一駅しか乗らないので気にせずに次の駅の階段付近に近い車両のつり革につかまって立ちました。
そしたら、席に座っていたのがランドセルを背負った小学生。
すくっと立ち上がって「どうぞ!」と。
あ〜!!!気を使わしてしまった・・・ごめんね、と反省しつつ。
「次の駅で降りるから大丈夫だよ。座っててね。」と伝えたら
「わたしも次の駅で降りるので!」と。
「本当に大丈夫だよ。ありがとう!」と、ほっこりした気持ちでドア横に移動しました。

席を譲るって少し声をかけるのに勇気がいるじゃないですか。
大人になっても、少しどきどきしますよね。
偉いなぁと関心しつつ、また今わたしなんかよりも学校に毎日通っているあなたの方がよっぽど疲れているわ!
間違いなくわたしよりあなたの席よ!!!と心の中で強く思ったのでした。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?