小樽にて。
月2回の児童文学講座の日。
高速で約2時間。周囲の人からはえーっ!とよく言われてるが、運転が好きな私にとっては全く苦ではない。
むしろ、好きな音楽をかけて聴きながらいられるのは幸せな時間の一つだ。
このところ2コマの講座に参加しているので、ぷらぷらと歩いて食べるところを探している。ネットでは探さず、とにかく歩いて探す。
そして、歩いて小樽の風土を肌で感じるのが心地よい。
今日はお蕎麦な気分、というわけでとあるお店に入ると、高齢の方が多い印象。
早速天セイロを注文して待っていると、私の隣に素敵な高齢女性がやってきた。
「いつものにする?」
「そうねー、今日はこれにするわ。」
「はーい、わかりましたー!」
よく来ている方なのだろう。
「お代先にもらってもよいかい?」
隣の隣の席に座っている高齢男性も常連さんの様子。
お金を払い忘れてしまう方のようだ。店員さんは優しく声をかけ、代金をいただいていた。
「今日はレンゲ持ってきましょうか?」
いつもはいらないようだが、隣の高齢女性にすかさず声をかけている店員さん。
「いつもありがとう。」
嬉しそうに微笑む。
「あれ?箸ないよー。」
「ほんと!今持っていきますねー!」
「あーっ!あったよ、見えなかったごめん」
「そっかそっかよかったー!」
なんてあたたかな空間なのだろう。
とっても素敵なお店に出会えた。
「人は人とのかかわりを求め続ける孤独な存在
であること。
そして、あらゆる行為はそれを目的としてなさ
れていることにすぎないことを。」
今日の講座も。
なんとも心揺さぶるメッセージであった。