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子育て中に出会ったバッドルッキングレディとグッドルッキングレディの話


 こんにちは。


今日は番外編をw


こんな私ですが、現在絶賛子育て中です。


8ヶ月の男の子です。


子育てをしてみて初めて見えることがたくさんあります。


今日はつい最近の出来事を書きます。


刺激的なタイトルですが、すみません。




子育てをしていて、家の中では嫌な思いはほとんどしません。

おむつの中に大量の○んちが発見された時くらいです。


しかし、一歩外に出るととても嫌な思いをします。


先日、会社の旅行でとある島に息子くんを連れて行きました。


旅の途中、いろんな方に声をかけていただきました。


「今何ヶ月?」


「かわいいいねえ」


などと見知らぬ人に声をかけていただくと、とても嬉しい気持ちになります。


そんな旅行の最後、帰りの船の中での出来事です。


私たち家族の前のシートに若い女性、おそらく大学生の二人組が座っていました。


ひとりはずっと起きていて、ひとりはずっと寝ていました。


港まであと30分という頃、むすこくんが


「あーーー!うーーー!」


などと声を上げ始めました。


あやしてみますが、発生練習をやめません。


8ヶ月ですから、あやす以外に黙らす方法はありません。


船は高速船で、座席を立つことができません。


周囲に申し訳ないので、お詫びの会釈を振りまいていました。


中年の女性は、笑って会釈を返してくれました。



その数分後・・・。



「チッ!うるせぇなぁ・・・」



と声を上げた御仁がいらっしゃいました。



前の席で寝ていた女子大生です。


確実に聞こえるように。

しかし、こちらを見ることなく言い放ちました。


息子くんが声を上げだした瞬間から恐縮していた妻はさらに恐縮します。


が、私は不躾にもこんなことを考えていました。



”自分もいつか子供を産み育てるかもしれないのに、

こんなことをする人が素敵なデザインのはずがない

神様お願い、こんな人がどうかグッドルキッキングレディ(GLL)でありませんように”



馬鹿ですね。私。



息子くんを連れて出かける時、舌打ちしたり、聞こえるように嫌味を言う人がいます。


●中年の会社員

●若い女性


今までそういう行動に出た人は、上記のどちらかです。


逆に声をかけてくれたり、席を譲ってくれた人は


●中年以上の女性

●いかついにいちゃん


です。



勝手な想像ですが、


中年のおっさんにもきっと子供がいて、

でもワンオペ育児を妻に強いてきたのでしょう。

会社では、上に諂い下に強くでるのでしょう。

酒を飲みに行けば愚痴の嵐なのでしょう。


若い女性は、自分のことしか考えられない、

数年後に自分が子育てする未来を想像できない人なのでしょう。

彼氏に高額なプレゼントもらうのが当然で、

友達と集まれば、他人の文句ややっかみをするのでしょう。


私は、子育てに入る前、正直子供の泣き声は不快に感じていました。




私が子連れの方と出会って、泣いたり騒いだりといった事象が起きた時、私が取る行動は2つに1つと決めています。


●親の態度が周りを慮っている場合

→笑いかけたり会釈したり話しかけたりする


●親がほったらかしにしたり、子供を怒鳴りつけたりする場合

→無視



一昨年、同じく会社の旅行で飛行機に乗った時、

前日は激務で徹夜明けでした。


飛行機で2時間ほど眠れると思っていたのですが、

なんととなりが0歳�児連れの夫婦でした。


でも、その子供は多少うるさくすることもありましたが、

全体的には静かな方で、私も多少眠ることができました。


飛行機が目的地についた時、そのお父さんが申し訳なさそうに私に声をかけてきました。


「うるさくしてすみませんでした」


え、私そんなプレッシャーになるような態度を取ってしまったのだろうか?

私ももしかするといずれ子育てをするかもしれないし、

その時、私もこのお父さんと同じ居心地の悪さを感じるのだろうか?


そう思ったら、何かお父さんの力になれることがないか考えましたが、

何も思い浮かびません。


やっと出てきた言葉は


「子供が元気なのはいいことです。

いつかこの子が社会を背負っていくんで!」


という訳のわからないことを元気よく言いました。



今、自分の息子くんが生まれてきて、

あの時のお父さんと同じ経験をしています。


もちろん一概には言えないのですが、

若い女性が子育て家庭に冷たいのはちょっとびっくりです。

他人の子育てを快く思わない人間が、どうやって自分の子供を育てられるのか不安でしかたないです。


中年の社会を背負うおっさんが子育て世代に冷たいのは、

息子くんにそんなおっさんのために年金を払わせる未来が申し訳ないと思います。

そしてそんなおっさんの会社で部下になっている人がかわいそうに思います。



世の中には、欲しくても子供ができない家庭もあるわけで、

こういうことは一概には言えませんが、

子育てをする家庭に舌打ちしたり、

心無い一言を投げつけるような社会であるなら、

未来がロクなものであるはずがないです。


もちろん、保育園落ちた日本死ねのような、

過剰な優遇など欲しくありません。

※この件は後日改めて書いてみます。

報道と随分と違う事実があります。



子育てをする以上、周りに必ず迷惑をかけてしまいます。


かけた迷惑のすべてをお返しはできませんが、

少しでもお返しできるよう努力しますし、立派な息子くんに育てます。


などと思っていても、なかなか素晴らしい人間にはなれません。



冒頭の船の話。

”自分もいつか子供を産み育てるかもしれないのに、
こんなことをする人が素敵なデザインのはずがない
神様お願い、こんな人がどうかナイスルキッキングレディでありませんように”


船を降りる時、私たち夫婦を一瞥したその女子大生の顔は、

バッドルッキングレディ(BLL)だったので、安心してしまいました。

※ブサイクということではなく、なんか性格がキツそうなデザイン。


と、その時、隣に座っていたもう一人の女子大生がこちらを見て、

申し訳なさそうに会釈をしてくれました。


この女子大生は、グッドルッキングレディ(GLL)でした。

※美人ということではなく、綺麗な笑顔をする幸せな家庭を作りそうなデザイン。


もちろん、見た目がすべてでないのはわかりますが、

その人の生き様は顔に出ます。これは確信しています。


その女子大生の会釈を見た瞬間、私は自分を恥じました。


”自分もいつか子供を産み育てるかもしれないのに、
こんなことをする人が素敵なデザインのはずがない
神様お願い、こんな人がどうかナイスルキッキングレディ(GLL)でありませんように”


自分の息子くんがこんなことを考える未来があったら、嫌だなぁとも思いました。


こんなことを考えてしまった自分がどんなルッキングガイ(DLG)なのか怖くなり、

その日は鏡を見る勇気がありませんでした。



これからは、いつも心にゆとりを持って、


自分の息子くんにも、すべての子供にとっても、


ちょっといいおっさん(CIO)であろうと決意しました。



そんなお話です。



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