私が会社を辞めた理由 Part2

 

 こんにちは。


今日は私の2回目の退職について書きます。

今日もできるだけ面白おかしく書きます。


私は28歳の時に重度のうつ病から転職しました。

最初の会社はそこそこのブラックだったので・・・。


で、2社目はメディアを核に多核展開している代理店の

クリエイティブディレクターとして配属されました。


私は、前職でコピーライターとして大きな仕事を

してきた経験があり、そのあたりを高く評価されていたようで、

社長のおぼえもよく、入社前から噂の人となっていたようです。


まぁ、おかげさまで入社してから8ヶ月くらいは、

先輩社員や上司の嫌がらせがありましたが、

それは本題ではないので省きます。


前職のハードワークに比べれば、

遥かにラクな職場でした。


それもこれも前職での経験のおかげです。

自分で言うのもなんですが、前人未到の成績を上げ、

スイスイと出世しました。


と、言っても営業至上主義の会社のクリエイティブディレクターですから、

大したことはありません。

はっきり言ってしまえば営業の奴隷です。

私が徹夜で提案を作っている時、

担当営業は飲み会で遊んでいたり、

コンペで勝てば営業だけが表彰され、

コンペで負ければ全責任は制作部門。

みたいな感じでした。


その制作部門期待の星として、

コンペだけで営業を超える金額を獲得した翌年、

私は営業部の責任者として栄転することになったのです。


そう、つまり今まで奴隷だったのが、

ご主人様たちの出世競争相手になったわけです。


ここに至るまでの体験など、最初の会社に比べれば、

スキップできるくらい楽勝でした。

なので、この会社でずっと勤めたいと思っていた私ですが、

実は栄転する2年前から魔の手が忍び寄っていたのです。


2年前、私はまだ制作部門の責任者として、

広告物やメディアの編集長など、ハードな毎日を送っていました。

人でも足りなかったので、派遣社員を2名補充することになり、

超のつく巨乳とアラサーの男性を雇用しました。


当然自分の部下ですから、分け隔てなく面倒を見ていました。

当時、私のいた部門は中がよく、飲み会や休日の釣り、スキーなど、

まぁ、サークル活動のように楽しんでいました。


私の隣の営業部門には、私の2つ年上の課長と同い年の課長がいました。

この二人は、まぁ私の出世のライバルにあたります。

当時はまったくそんなこと考えてませんでしたが・・・。


派遣を雇ってから、全く気がつかなかったのですが、

私の2つ年上のライバルくんが、やたらと制作部門の情報を知っています。

当時私が極秘でお付き合いしていた女性のことも、

週末の遊びのことなども全部知っているのです。


んー、誰かしゃべったのかな?


などと気楽に考えていたのが運のツキでした。


実は、そのライバルくんは、ボインの派遣とすぐに付き合いだしていたのです。

しかも、ライバルくんは出世の本命で、奥さんもいます。

不倫です。また不倫です。


私は、この事実に全く気がつきませんでした。

この会社を退職する数ヶ月前にやっと気がつきました。

今まですべての情報が流れていた理由も。

私が本社に異動する理由も。

ボインの派遣が引っ越した理由も。

腹心の部下がよそよそしくなっていった理由も。


すべての点と線が繋がった瞬間、

私は大企業での出世という道を、

本当に数秒で捨て、退職を決意しました。


ここからは、入社から辞めるまでをダイジェストでお送りします。


●入社

うつ病はわりとすぐ快方へ。

しかし嫉妬や妬みでそこそこいじめられる。


●入社8ヶ月

いじめらる私に同情した営業部門のおっちゃん課長にお声かけいただき、

部門で過去最高額のコンペに勝利。(16社コンペ)


●入社13ヶ月

いじめていた先輩が異動でいなくなる

コンペで勝ちまくる


●入社25ヶ月

いじめていた先輩と上司がすべていなくなり、

私の天下になる

コンペで勝ちまくる


●入社31ヶ月

ボインが派遣として入社


●入社32ヶ月

ボインとライバルくんが付き合い出す

ボインがライバルくんの家の近所に引っ越し

ライバルくんもボインもわたしのご近所さんになる

ライバルくんは「週末とかドライブすること多から、今度お前の家いくわ」

と頻繁に言われる。

※ライバルくんの嫁さんに、私と会っていると言いながら、実はボインと会っていた。私はダシ。私の家に来たことは1回だけだが、家庭内では月に何回も私と会っていたことになっていた。


●入社40ヶ月目

腹心の部下が、ライバルくんとボインが地下鉄で腰を抱いていちゃついているのを見かける

その翌日、腹心の部下はライバルくんに会議室に呼び出され

「実は付き合っている。黙っていれば、お前はここの部署で上に上げてやる」

「私にばれないように協力しろ」

などと要求。

腹心の部下は、

「黙ってますけど、絶対私さんにばれますって」

と言ったそうですが、さすがライバルくん。

「せやな。あいつがここにおったらバレるから、あいつが異動になるようにするわ」

と。

そこからライバルくんの私への蹴落とし作戦が始まりました。


入社50ヶ月

この頃、私に異動の話が出始める。

私は当時支社にいて、本社の営業部への異動。

私のいた部門では、

「私は扱い辛いから飛ばす」

とライバルくんは公言。

しかし実際は栄転のため、

社長や事業部長から頻繁に辞めないでねとネゴシエーションされる。


この頃、私とどんどん疎遠になっていた腹心の部下が

秘密を守りきれなくなり、後輩にライバルくんとボインちゃんの

不倫をリークする。


入社54ヶ月

私は東京本社の営業責任者で異動。

異動直前に腹心の部下からリークを受けた後輩が、

私に不倫の事実をリーク。

不倫がばれないようにライバルくんが

有る事無い事を事業部長に吹き込み異動させようとしていたと。


すべての点と線がつながり、

私は異動直前にボインの派遣契約を打ち切る。

事実をすぐに支社長などに報告。


ライバルくんは見苦しく事実を認めず、

私が競争相手を蹴落とそうとしていると上層部に泣きつく。



入社55ヶ月

もうどうでもよくなった私はすぐに辞表を提出。

出世を交渉材料に翻意を促されるが、

「私はどこでもやっていけるが、ライバルくんは無理だから、

こっちがやめます」

などと殊勝なことを言ってみる。

※ライバルくんは周りをうまく巻き込んである程度の数字を出すが、

手柄だけ持っていくタイプ。

自分は基本的に日中パチンコ。

携帯電話すると数分後に折り返してくるが、

自動ドアの開閉で毎回パチンコの爆音BGMが漏れ聞こえてくるような人。


3ヶ月後に退職する。

退職する数日前、東京出張に来たライバルくんが私を会議室に呼び出す。

「お前は俺の信頼を裏切ったんやぞ!」


ライバルくんはおそらく脳みそにウジが沸いております。


退職1ヶ月

私はITベンチャーの支店立ち上げをする。


ライバルくんは、私の外注先などを次々に事務所に呼び出し、

「あいつと縁を切らなければ発注をすべて止める」

と脅しをかけるなどのご乱心。


退職2ヶ月

ライバルくんは、部下に命じてボインを派遣として復帰させようとするも

派遣会社から断られる。


退職14ヶ月後

ライバルくん、まさかの妻が妊娠。

ボインを捨てるも純愛感だけは出す。

またこの頃、腹心の部下が社内飲み会で

「あの時自分がすぐに本当のことを言っていたら・・・」

と愚痴り出し、

「そんなん今言ったてしょうがない!!」

と部下に叱責される。

※腹心の部下はライバルくんとの約束どおり、順調に出世。



こんな経験で辞めました。

もちろん脚色はしてありますが・・・概ねノンフィクションです。

本当はあんまり辞めるつもりのない会社だったので、

もうちょっとうまく立ち回ればよかったとたまに思うことがありますが、

スキル的には辞めて本当によかったなと思っています。


それだけの話です。







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