スマホもない、LINEもない頃、私達にはWILLCOMがあった
先日の断捨離の流れで、思い出の詰まった青いWILLCOMを捨てた。
WILLCOMを使っていたなんて懐かしい、と思ってくれる方もいるだろうか。
夫と付き合っていた頃の話。
お互いの携帯キャリアが違い、通話料金が高くついていたのでWILLCOMを契約し、寝る前に毎晩のように電話していた。
スマホなんてない。LINEなんて無い頃。
お互いそのころは実家に住んでいて、帰宅して食事・入浴を済ませて、眠る準備ができたらかける、というルールで。
お風呂からあがって自分の部屋に入り、
真っ先に携帯を確認して、点滅が見えたら
「あ、着信あったんだ」というときめき。
ある日は、かけようとしたら携帯が鳴りだして、「私も今かけようとしてた!」のときめき。
ほぼ毎日なので特に話すこともなく、サッと通話終了の日もあれば、話したいことが止まらなくて耳に携帯の熱が残る日も。
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そんなあれこれを、スピッツの『シロクマ』を久々に聴いたら、めきめきと思い出した。
実家にいながら、仕事をしながら、こう思っていたな。
音楽って、その曲をよく聞いていた当時に一瞬で戻れて時々びっくりする。
ちなみに、私が当時設定していた着信音はWATERBOYSの『シンクロBOM-BA-YE』(これにも年代を感じる)。
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契約はとっくに解除したのに、なかなか捨てられなかったけれど、初期化しようと電源を入れるとHONEYBEEの♪ピロピロピロピロ~という起動音が鳴り、その懐かしさにしばらく悶絶した。
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小型家電回収BOXに入っているWILLCOMを見た人が、一瞬でも「懐かし」と思ってくれてたらちょっと嬉しいな。