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幸せの練習

母が現役時代 よく通勤前に
通勤途中にあるカフェに寄って
一杯のコーヒーを飲んでいた

わざわざなんでそんなことを?
もっとゆっくり出ればいいのに・・・
と思っていた

今 母のその当時の年齢になってきて
その気持ちが 大地に染み入る
朝露のように・・・
分かる

家にいるのとは違う
自分だけの限られた特別な時間だ
仕事に行く前の30分

その間に音楽を聴いたり
チェックしたかった情報や
好きな絵を見ていたり
動画をあげたり あれこれ・・・

あるいは 窓から見える公園を眺めて
考えごとをしたり

自分の整頓だ

年齢を重ねるごとに
身体とともに心も怠くなってゆく

きっとそれは身体を鍛えることを辞めたから
精神を運動させるのを辞めたから

身体を鍛えるように心を鍛えるのも大切
人の脳はずいぶん怠惰なのだ
楽な方へ 楽な方へ 
どんどん神経は伸びてゆく

楽だと思っていたけど
何もしないと 逆に苦しくなる 辛くなる

だから少しずつ
幸せを感じる時間を作ろう
そうやって

幸せの練習をする

さあ脳細胞たちよ
少しだけ時間をおくれ
練習をしよう


今日の一曲
モーリス・ラヴェル「ボロディン風に」

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