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中国茶を知るためのキーカラー6色

KLのチャイナタウンだけでなく、モールの中でも気軽に中国茶を買えるマレーシア。
レストランでも、いろんな種類の中国茶が提供されています。

その環境も手伝って、KLで暮らすようになってから、中国茶の美味しさと奥深さに魅了されました。

種類の多い中国茶は、お茶の作り方に応じて6つに分類されるそう。

このNoteでは、中国茶の勉強もかねて、その分類と特徴をまとめました。


分類

中国茶は、発酵の度合いにより6つの色で分類されます。

色は茶葉ではなく、淹れたお茶の色(水色)に由来しますが、緑茶と白茶などは微妙な違いなので見分けるのは困難とも。

発酵による6大分類

  1. 緑茶:不発酵

  2. 白茶:微発酵

  3. 黄茶:弱後発酵

  4. 青茶:半発酵

  5. 紅茶:完全発酵

  6. 黒茶:後発酵(微生物発酵)

日本でもメジャーな緑茶は、唯一発酵していないお茶。

一方、最も発酵が進んでいる黒茶は、緑茶を発酵させたものです。

その昔、中国からチベットなどへ円盤状に固めた緑茶を運んでいる最中に、お茶が雨に濡れて微生物発酵したのが黒茶の始まりだそう。面白い!

涼性と温性

中国茶は、体を冷やす/温めるという観点で分けることも可能。

体の熱をとりたい夏場は涼性、冬場や風邪の引き始めには温性がいいそう。
青茶は、平性なので年中通じてOK。

  1. 緑茶:涼性

  2. 白茶:涼性

  3. 黄茶:涼性

  4. 青茶:平性

  5. 紅茶:温性

  6. 黒茶:温性

代表的なお茶

各色の代表的なお茶は次のとおり。

  1. 緑茶:龍井茶(ロンジンチャ)、碧螺春(ピロチュン)

  2. 白茶:銀針白毫(ギンシンハクゴウ)、白牡丹(パイムータン)

  3. 黄茶:君山銀針(クンザンギンシン)、蒙頂黄芽(モウチョウコウガ)

  4. 青茶:凍頂烏龍(トウチョウウーロン)、鉄観音(テツカンノン)

  5. 紅茶:祁門(キーモン)、正山小種(ラプサンスーチョン)

  6. 黒茶:普洱茶(プーアールチャ)、六堡茶(ロッポチャ)

各色のかんたん特徴

  1. 緑茶:一番飲まれているメジャーなお茶。

  2. 白茶:茶葉の白い産毛がチャームポイント。

  3. 黄茶:レア茶で他にはない独自工程が入る。高価。

  4. 青茶:緑茶と双璧をなす人気。よく名前を聞くお茶が多い。

  5. 紅茶:西洋に伝わった紅茶のもと。インド紅茶より歴史は古い。

  6. 黒茶:熟成の妙を味わう。ダイエットに効く?

台湾茶の位置付け

中国と同様に、お茶所である台湾。
台湾茶は、青茶が多いようです。

例えば、

東方美人、高山烏龍茶、凍頂烏龍などは青茶に分類されます。

東方美人と凍頂烏龍の水色は全然違いますが、製造方法は同じなので青茶に分類。
ちょっと不思議ですね。

ジャスミン茶とロータス茶

素敵な香りのジャスミン茶は、緑茶か白茶にジャスミンの香りを付けて作られたもの。
ベトナムのロータスティーも同様で、緑茶に蓮の花びらの香りを移しています。
どちらもベースは涼性なので、夏や南国にぴったりのお茶と言えます。

マレーシアでメジャーなお茶

マレーシアでメジャーな中国茶のひとつ、茶王(Cha Wang)

あっさりして美味しいので中国茶専門店でよく購入しています。

チャイナタウンの専門店で購入

茶王は、青茶に分類されるようです。

さいごに

中国茶は6種類に分類されますが、緑茶と青茶がメジャー
特に青茶は、烏龍茶を含むのが強い。

無発酵で涼性の緑茶は、南国マレーシアでは年中飲んでよさそうです。
麻辣火鍋などの辛い食べ物に合わせると、陰陽バランスが整っていいのでしょうか?
このあたり、詳しい方がいらしたら、ぜひご教授願います!

青茶は平性なので気温に関係なく、またどんな料理とも合いそう。
汎用性が高いのも、レストランでよくみる理由かなと思います。

過去には、戦争をも引き起こすきっかけになったチャイニーズティー。
今なお愛飲され続ける、魅力に溢れた飲み物です。

機会があれば、レアな黄茶のお茶をいただいてみたいです。




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