C先輩

フリーランスのエンジニア インフラ周りやハード保守がメインの地味な仕事する人です。 昨…

C先輩

フリーランスのエンジニア インフラ周りやハード保守がメインの地味な仕事する人です。 昨今のサブカル社会浸透でちょっとアニメ語れるイケメン陽キャが増える大地に、 逆方向から中立地帯へやってきた、そこそこ社交的オタク。 普段の書き残したい事、整理したい事をダラダラと書きます。

最近の記事

新人営業 5話「頑張ってしまった」

忍者になっていた。 勤務中の自分を評価するならこれだろう。 駅前店の勤務が始まって早3週目、声出し連携や物販支援をこなしつつ、 隙あらば他のスタッフが寄り付かないコーナーで悩んでいる人とお喋りに勤しむ。 或いは、拘りが強かったり大変誇り高いタイプの客人が多いリンゴPCコーナーなどだ。皆が皆、そういうお客さんの相手をするのは嫌がるし、お客さんも話が通じないから煙たがる。 「こんにちは、イラストとかされるんですか?」 関係無かった。 「へぇ、じゃあ出版側だったり?リンゴ系

    • 新人営業きっかわ 4話「頑張れない」

      「いらっしゃいませぇぇえええ!」 「いらっしゃいませ!」 「らっしゃいませーー!」 新しい店舗はモーレツだった。 何がといえば全部だが、あえて特筆するなら挨拶の熱量か。 店舗スタッフ同士、お客さんへの挨拶、カットイン時etc… 「自分達の挨拶の仕方は特別だ」 推奨された所作にはどれも、このような主張が滲み出ていた。 気持ちのいい挨拶、丁寧な接客、楽しい買い物の雰囲気。 熱に浮かれたお客様は、本当は別に今日でもなくて良い買い物を今決める。 それが大事だ。客側にとってどこで

      • 新人営業きっかわ 3話「成功と急変」

        仕事は土日祝のフルタイムで、平日は学校だ。 講義をこなしながら、週末に向けて予習や分析をして、3週目の入店日がやってきた。 店舗スタッフのお姉さんたちやマネージャーに挨拶をしていくと、違和感がある。 ちょっと全体的に笑顔なのだ。マネージャーなんてこっち見ながらニヤニヤ気味だ、何か笑いこらえるような見た目だろうか、まさか社会の窓でも開いてるのかと慌てて股間を確認したがそうでもない。 最後に挨拶したちょっとふっくらしたスタッフさんが理由を教えてくれた。 「きっかわくんのお客さ

        • 新人営業きっかわ 2話「初陣」

          先輩の見た目は芋洗坂係長に激似だった。 冗談とかではなく激似だ。 たった2日のOJTだったが、兎に角似ていたという印象だ。 心の中で彼の事を係長と呼んでいた。 この2日は集中して係長の動きや話し方を見た。 良いも悪いも含めてだ。近くのモックを磨いたりカタログを整理しながら話を聞き、相手のリアクションを遠目に伺う。 店舗スタッフとの会話を聞いて、先方の感触を伺う。 ちょっと手が空いて暇そうなスタッフが居たら、粗相があってはいけないので教えて下さいの体裁でアレコレ聞いてみる。

        新人営業 5話「頑張ってしまった」

          新人営業きっかわ 1話「はじまりはバイト」

          バイトの応募から、ひょんな切っ掛けで営業を始めた男きっかわの、 成功と失敗を描いたストーリー。 大学2年生にして学生生活も慣れ、バイトを探し始めた。 コンビニで不意に取った求人雑誌の片隅にあるページが目に止まる。 「ガソリンスタンド、ポイントカード勧誘スタッフ:時給1200円」 良いじゃないか。と思った。 高校生の時にしていたバイトは菓子パン工場のライン作業だ。 砂糖の甘ったるい匂いと熱に包まれて、防護服状態で延々と単純作業を繰り返して時給1000円、チンタラしてると

          新人営業きっかわ 1話「はじまりはバイト」

          立派な凡人になるためには

          今日は散文です。 皆さんは天才でしょうか。 或いは秀才でしょうか。 「はい」と答えた人は凄いです。きっと人からそのように評価されるシーンが多々あるのでしょう。どうぞお帰り下さい。 この記事は本物の凡人と、本物の才能が無い方へ向けた記事です。 自己肯定感の低い方。 自らを「俺(私)なんて」といい、落ちこぼれのように自嘲します。 自信は無いけどプライドがいっちょ前に高い人。 自らを凡人と言います。 そして自分に才能があるかどうかなんて気にしていない人は 「分からない」と言

          立派な凡人になるためには

          (遊戯王)初心者におすすめのデッキ(お品書き)5/8追記

          皆さんいかがお過ごしでしょうか。 私は5年ぶりぐらいに誘われたボーリングで投げ方を忘れ、利き手親指の爪を豪快に割りました。ブランクが長いと予習とウォームアップがいかに大切か分かりました。 でも何ポンドから投げたらいいとか、スパットの目線がどうとか、もう分かんないんですよね、初心者と同じだな・・・初心者って何から覚えたら良いのか分かんないんだよな・・・。 そうか・・・初心者に必要なのは入口・・・(あまりにも自然な導入) という訳で遊戯王の初心者が初めてのデッキを作る際のススメ

          (遊戯王)初心者におすすめのデッキ(お品書き)5/8追記

          さぁ遊戯王をはじめよう(初心者向け)

          私は何を隠そう(隠してない)カードゲームが好きです。 その中でも遊戯王が今流行を掴もうとしている時流を感じたのと、 前回の記事で経験者向けに強くなるには的な記事を書いたのですが、 コメントで「こういう主張がハードルを逆に上げる」というご指摘も頂きました。 これは強火のオタクが熱語りしていることに加えて、そもそも新規向けの話と混同されている(書いていないから)からでは?と気づかされました。 有難い話です。 じゃあ初心者向けに「始めてみようよ!」って記事書けばいいじゃんっていう

          さぁ遊戯王をはじめよう(初心者向け)

          遊戯王の強い(上手い人)になる為には

          今、空前の遊戯王ムーヴメントが起こっています。 理由はズバリ、マスタ―デュエルとOCGツール「NEURON」の存在です。 いやあ良い時代になったもんだ。以前は紙とペンや電卓、デッキ登録の煩雑さを嫌って大会を割けていた私も、それなりに気楽に参加できるようになりました。 という訳で今回は「遊戯王楽しいし参入が簡単なったから皆も是非!」という布教記事――ではなく、そんな現代の遊戯王、特にマスタ―デュエルが流行したがゆえに起きた誤解?ご認識?について、そのせいで遊戯王という楽しいコ

          遊戯王の強い(上手い人)になる為には

          子供にゲームを辞めさせたい人へ

          こんにちは、強気のタイトルで早速恐縮ですが無理です。 石を投げないでください。我々は話し合いができるはずです。 厳密に言えば、ゲームに馬鹿ハマりして人生を悪い方向へ行かせない考え方をお伝えしたいなと思いました次第。 かつて重度のゲームオタクだった私は、いや一般人から見たら今も結構なオタクな私は、今社会的に自立し、一人社長といえどそれなりに余裕を持って生きていけるだけの立場です。 ゲームとの付き合い方も良い距離感といいますか、程々に続けて楽しめています。 そんな私が実体験を

          子供にゲームを辞めさせたい人へ

          【遊戯王デッキ構築論R-ACE編】出力と再現性と手札誘発

          先日このような記事を見掛けました。 私はヴァイスシュヴァルツ等のコストリソースのあるTCGも行っており、その際の構築論とかなり近しいものを感じた。 その上で、著者のliliさんはターンを跨いだ最終出力の目途についての話なので、遊戯王等いきなりクライマックスのようなタイトルは一旦除外されていたものの、遊戯王でもミッドレンジ好きな私としては通ずるものがありました。 今回は私の好きなテーマであるR-ACEを通じて、その辺りをチョロっと紹介してみたいと思います。 デッキビルドパッ

          【遊戯王デッキ構築論R-ACE編】出力と再現性と手札誘発

          対戦ゲームのエンジョイ勢という偽物

          皆さんゲームは好きですか? 僕は3度の飯より好きです。 言葉が過ぎました。学校の勉強より遥かに好きって程度です。 今日はその中でも、対戦ゲームと名の付く代物について思う所があり、 筆を取ります。 そも対戦ゲームの魅力とは勝負である 勝ち負けとは原始時代から連綿と紡いだ狩猟等から始まる本能です。 言い換えれば生きる気力の根底であり何ら否定する謂れはありません。 それが同族をアホみたいに殺戮する事になる戦争みたいな事になるから忌み嫌われるのです。 本能なんです。人間である以

          対戦ゲームのエンジョイ勢という偽物

          文字から滲み出る思想の好例

          しょーもない散文ですご容赦を。 面白いnoteを見つけました。 最初は謙虚な気持ちで自分は難しい事を、オタクは理解できているみたいな論説かと思いきや、随所に「高尚な本読んでて教養のある私でも、分からんもんは分からん」と理解できない具体的過程をすっ飛ばしてdisってる、或いは自分の教養ポイントをひけらかしたいマウント感、そういった強烈な思想の匂いが立て板の裏に隠されたような感じ。伝わるだろうか。 メリトクラシーだのアファーマティブアクションだのトリクル何某だのと語ってる辺りが特

          文字から滲み出る思想の好例

          新人(中途含む)に電話対応を任せるという愚行

          社会の先輩諸兄の方々から撃ち殺されそうなタイトルです。 待て、話せばわかる。待ってくださいお願いします。 かくいう私はそこそこ社会経験を積んだ30も半ばにいこうかというオッチャンの仲間入りした野郎です。IT系の技術職から独立して、営業経験も多く、スポットで新人のコーチング等もやりました。成績も伸ばせたようで、いわゆる新人の機微みたいなものには一家言あろうと思います。 ネットオタク黎明期世代の私は趣味にサーフィンですと書けるぐらいにはネットの海をガンガン泳ぐんですが、最近や

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