企画のかけ算レシピ②…『ランキングにする』
レシピ①の「クイズにする」の記事でも述べましたが
人間は謎や疑問を提示されるとそれを確認したくなる、答え合わせがしたくなる。(そんなに興味がなくても)という生き物。
それは「ランキング」も同様だと思います。
「とりあえず1位が何かを確認したい」という気持ちで見続けてしまいます。
そのため、テレビ番組で「ランキング」を使った企画は数多く存在します。
個人的に印象に残っているのは「帰れま10」。
飲食店の人気メニューランキングを当てるという
「ランキング」「クイズ」「チャレンジ」「グルメ」という
視聴率を獲りやすい要素が詰まった素晴らしい企画だと思いました。
ただランキングTOP10を当てるだけでなく、
10位以内に入っていると思って回答したメニューが
10位以内じゃなかったら嫌でも食べなければいけない。
どんどんお腹いっぱいになっていき、苦しくなっていき
出演者同士でのトーク展開や物語が生まれていく。
すごいフォーマットだなと思いました。
これは制作チームには失礼な言い方になってしまうかもしれませんが
あのフォーマットが素晴らしすぎるので、さほど台本とか作らなくても現場演出をしなくても面白くなっていたのではないかと想像しています。
余談ですが、ガチガチに内容を作りこむお笑い番組の会議をファミレスで7~8時間やっていたときに先輩作家が
「あ~、おれも『帰れま10』やりてえよ~」と嘆いていて笑った記憶があります。
要は「あれ作るのに、こんなに長い会議してないだろ」と。
失礼な嘆きですが、哀愁があって面白かったです。
他にランキングモノの企画でいうと・・・
【人間性】×【ランキング】=ロンドンハーツの格付けシリーズ
【街の魅力】×【ランキング】=アド街ック天国
【俳句】×【ランキング】=プレバト
【旬のニュース】×【ランキング】=情報キャスター7days
※そもそもは「お父さんのためのワイドショー講座」
これ今思うと素晴らしいキャッチコピーですね。
平日は忙しくてニュースも見れないサラリーマンに
今週テレビでたくさん紹介されたニュースをランキングで見せます、
という見事な導入だなと。
企画にしようと思っているテーマをランキングにしたらどうかな?という発想で考えると何かしら生まれるかもしれません。
「ランキングを紹介する」「ランキングを当てる」だけでもいいですが
プラスアルファで「帰れま10」みたいな違う展開が作れるといいかもしれません。
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