「挑戦したい」が「怖い」に勝った時、私たちは一歩踏み出せる。【8/31特別報告会 事前インタビュー】
『他人から見た自分を気にしてしまう』
『自分の気持ちを引っ込めてしまう癖がある』
自信がなさそうな言葉を交わし合う二人。だけど、その言葉の奥には「変わりたい」気持ちが見え隠れしていました。
怖がりだけど好奇心旺盛な二人の、「言葉」と「企画」への想いとは…。
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8月31日(土)に下北沢B&Bで開催される「言葉の企画2019」と「企画でメシを食っていく2019」の特別報告会。
イベントをより深く楽しんで頂けるよう、登壇する企画生6名に、全3回に渡って事前インタビューを行っていきます。
当日は「言葉の企画」と「企画メシ」は別々の登壇ですが、インタビューでは、言葉の企画生と企画メシ生、会ったことのない同士でペアを組んで対談をして頂きました。
第1回目は、「言葉の企画」ナレーターの鈴木勇輔さんと「企画メシ」プランナーの森下惠美理さん。
(記事はこちらから https://note.mu/kikakumeshi/n/n48b4be4275db )
第2回目は、「言葉の企画」コミュニケーションプランナーのふくままさひろさんと「企画メシ」ネタ作家の芝山大補さん。
(記事はこちらから https://note.mu/kikakumeshi/n/nd9b6a17ed827 )
ラストとなる第3回目は、「言葉の企画」立山紫野さん(以下、立山さん)と、「企画メシ」菅原真美さん(以下、菅原さん)です。
北海道と秋田。北国出身のお二人。「言葉の企画」と「企画メシ」の講義日だった8/10(土)に、講義を行っているBUKATSUDOをお借りして、取材を行いました。穏やかなお二人の対談をお楽しみください。
ライターは、言葉の企画生しんみはるなです。
最後まで、どうぞよろしくお願いします!
①自己紹介
立山 紫野(たちやま しの)
言葉の企画2019、企画生。普段は、会社版保健室の先生(=産業保健師)として、働く人の心と体の健康を支えるお仕事をしています。わたしが大切にしている『KENKO Office』とは、“心に届く言葉”、“伝える”、“企画力”。「楽しそう!」と思ったことに、すぐ飛びつく好奇心モンスターで、「言葉の企画」に参加を決意!企画脳を健康支援につなげたい。課題「第1回目の時間にできる、一生忘れられない経験を企画する」で《ことばの日をつくる》という企画を提出し、現在、有志の企画生たちと実現を目指している。
菅原真美(すがわら まみ)
秋田県横手市在住。企画メシ5期生唯一の地方組。企画は未経験。大学卒業後、8年間東京で勤めていたが、今年4月から地元にUターンすることに。引っ越し3週間前に企画メシのプレイベントに参加し、阿部さんや4期生の方々の言葉に感銘を受け、秋田から通おうと決意。消極的で受け身だった自分から1歩踏み出すために、企画力で地元に貢献できるように企画メシに応募。東京ではテレビ番組の編集アシスタント、結婚式場や食品会社でインハウスデザイナーを経験。秋田ではライター(見習い)やイベント手伝いをしながら、田舎での楽しい生き方を模索中。
立山 地方から通ってるんですね。今日も秋田から?
菅原 そうなんです。きのう夜行バスに乗って、今朝7時半に横浜に着きました!今日の夜、また夜行バスで秋田に戻ります。
立山 わー、ハードですね!
菅原 新幹線だと高いから、いつも夜行バスなんですよ〜。
立山 すごい…!普段はどんなお仕事をされているんですか?
菅原 秋田に特化したウェブマガジンでライターをしています。取材したり、記事書いたり。あとイベント企画も少しお手伝いしてます。今年の7月に始めたばかりなので、まだまだひよっこなんですけどね。立山さんはどんなお仕事されてるんですか?
立山 私は、産業保健師をしています。分かりやすく言うと、学校の保健の先生の会社版です。
菅原 へー!産業保健師さんって人生で初めて出会いました。
立山 保険屋さんと間違われることが多いけど、違う職業なんです。働く人の病気予防、健康づくりのお手伝いをしています。
菅原 あと、立山さんといえば「ことばの日」(立山さんを中心に、言葉の企画生の有志で「ことばの日」という記念日制定を目指して活動しているチーム)ってイメージです。
立山 わー、ありがとうございます。知ってもらえてるんだ…!
②「企画メシ」「言葉の企画」を受講したきっかけ
ー「企画メシ」「言葉の企画」にエントリーしたきっかけを教えてください。
立山 きっかけは、糸井重里さんでした。糸井さんの「ほぼ日」が好きでよく見ていて、4月の頭に糸井さんがイベントに登壇するっていうのをツイッターで知って、遊びに行ったら阿部さんと対談する「企画メシ」の特別イベントだったんですよ。
菅原 じゃあ、阿部さんのことはその時に初めて?
立山 そうですね。阿部さんのことは、イベントをきっかけに知りました。そのトークイベントがすごく楽しくて。その後、阿部さんの本(「待っていても、はじまらない」)を読んだら、すごい人だなって。もっと阿部さんのお話を聞いてみたいと思ったし、言葉って仕事でも日常でも使うものだから、プラスの学びがあるだろうと思って通おうと決めました。
ー 菅原さんは遠方からの参加で、かなり勇気がいったんじゃないですか?
菅原 私、通うなんて全く思ってなかったんです。大学で埼玉に引っ越して、卒業後は8年間、東京で働いて。それなりに東京楽しんだし、秋田に帰ろうって去年末くらいに決めたんですね。
立山 Uターンだ。
菅原 そうです。それで、秋田に帰る前、3月の「企画メシ」プレイベントに参加して。それも通おうと思ってたわけじゃなくて、職場の後輩で仲良しの新谷彩さん(企画メシ4期生)が登壇するって聞いて、彼女の勇姿を見届けるつもりで参加したんです。
立山 じゃあ、去年から「企画メシ」のことは知ってたんですね。
菅原 はい。新谷さんから「企画メシ」の話は聞いていたし、「企画メシ」通ってから生き生きしてるな〜と思ってました。彼女からも「菅原さんも受けなよ」ってずっと言ってくれていて。
ー でも、受講する気にはならず…?
菅原 ずっとはぐらかしてました。自分が「企画メシ」で頑張れる自信がなかったし、基本的に受け身で生きてきたから。「企画メシ」通ってる人って「何か作るぞ!」ってバイタリティ溢れた人が多いイメージで。
立山 確かに。積極的な人が多そう。
菅原 でも、イベント行ったら心揺さぶられる感じがあったんです。トーク内で「やりきった先に想像以上のことが待ってる」「やってるやつが一番偉い」って話をしていて。私はずっと考えてばかりで、ずっと行動できなくて、そのままでいいのかなって。初めて後悔が生まれたんですよ。東京はもういいかって決断した矢先に。でも、すぐに「秋田から通える!」って自分でも驚きの発想がでてきたんです。
立山 おお!思い切りって大事ですよね。始めちゃえばなんとかなるし。
菅原 そう思います。でも自分だけの決断じゃ気持ちが折れるかもしれないから、新谷さんに「私、受ける!」って宣言して、秋田帰って応募したら、まさかの合格でした。
③「言葉」や「企画」を意識した経験
ー 続いては「言葉」「企画」を強く意識した経験について、聞かせてください。
立山 高校生の時に、吹奏楽部に入ってフルートを始めたんです。かっこいいな、楽しそう!と思って。楽譜も読めない初心者だったんですけど、好奇心が勝って入部したけど、実は全国大会の常連校で、かなり焦りました(笑)
菅原 わー、なかなかハードですね!
立山 他の子たちは中学校から楽器始めてて、バリバリ上手なんですよ。スタートが違うから初めは「どうしよう」って思ってたけど、みんなに追いつく努力はできるって思ったから、朝は一番早く行って、夜は遅くまで残って練習しました。家族も「やるからには3年間続けなさい」って応援してくれて。
菅原 すごい。
立山 逃げたくなったりもしたけど、「初心者だからこそ、変な癖がなくていいんだよ」とか「しのちゃんは努力の天才だね」って励ましてくれる先輩がいて、すごく救われた。その言葉があったから「じゃあ、できるところまでやろう!」って思えたし。お母さんも「『できない』って思うのは『できる』から思うんだよ」って言って背中押してくれた。いろんな人の言葉に救われて、結果的に舞台に立てて、演奏させてもらえたんです。
菅原 頑張ったんですね…!
立山 最初は無理もしたけど、まわりの人の言葉にすごく助けられた。その経験が、私の「言葉を意識した経験」かなって思います。先輩や家族が助けてくれたみたいに、私も相手に対して、ポジティブな言葉を発していたいなって思う。
菅原 だからこそ、「ことばの日」のリーダーとして人を引っ張っていけるんだろうなって感じました。
立山 いやいやそれは全然で…。人が好きで、人と話すのが好きだからこそ、「ことばの日」のメンバーに対して「どう伝えたら傷つけないかな?」とか考えてしまうことがあります。人からどうみられてるかって、すごく気にしてしまって。怖かったけど、昨日、チームのみんなに私の考えていることを素直にLINEで送ったんです。朝起きたら、みんなからちゃんと返事が返ってきてて…。(涙ぐんで言葉につまる立山さん)
菅原 みんないろんな背景があって、やりたいこともバラバラだけど、だからこそ影響受けるし、熱量もらえる。ひとりじゃ無理だったろうなって思うことも、みんなと一緒ならできちゃいますよね。
立山 めっちゃわかる…。
ー 菅原さんは、どうですか?
菅原 私も、他人から見た自分を気にしてしまう癖があって。「相手が嫌がるかもしれないからやめておこう」って自分の気持ちを引っ込めるタイプだったんです。だから、自分から発信することのイメージがわかなくて、いつも受け身だったんですよね。
立山 同じだ。
菅原 そんな私でも、周りのことを考えずに楽しめたのがテレビだったんです。バラエティ番組が特に好きでした。テレビだとこっちのこと何も見てないじゃないですか。だから相手の視線を感じずに自分が笑えるっていうのがすごい救われてて。それで、テレビの仕事に携わりたいなって思ったのが初めて「企画」を意識したときでした。
ー それから順調にテレビ業界へ?
菅原 うーん、どうでしょう。もともとADになりたかったんです。だけど、大学のゼミでADの大変な姿を追っかけてる動画を観て、徹夜で家にも帰れないし、怒号を浴びたりすることを知って「無理だなぁ」と思ってしまって。
立山 それは怖い…。
菅原 結局ADは諦めて、編集の仕事に就きました。編集って、制作側が番組を「こういう風にしたい」っていう要望を聞いて、映像を仕上げていく仕事だったので、結果、自分の性格に合っていた気がします。一から作り上げる制作の立場ではなかったけれど、憧れのテレビに関われたという意味で満たされた想いがありました。
④あなたにとって「言葉」とは?「企画」とは?
ー お二人にとって「言葉」や「企画」ってどういう存在ですか?
菅原 いまのところ、明確な答えはないけど、「自分が楽しめる企画をしなきゃな」って思ってます。「企画メシ」の課題で、周りの目を気にせず自分の好きなようにやる力をつけようって決めて取り組んでて。
立山 いいですね。
菅原 そうしたら、自分の面白いって思ったことが、みんなにも面白いって思ってもらえたんです。私の企画、「いいね」って言ってもらえて、感想もらえたりするんだ!って、うれしくなったし、作りがいを感じました。
立山 私もこれっていうものはないかもしれないけど、最近感じるのは「人と人を繋ぐもの」なのかなって思います。
菅原 うんうん。
立山 声にだすでも、文章にするでも、人間らしさがすごくでる。同じ「言葉」でも状況によってはうれしくなったり、悲しくなったりするし。自分の中で、「言葉」はすごい大事なもの。結論がなくてまとまらないんだけど、いまはそう思ってます。
⑤「言葉の企画」と「企画メシ」に通ってみて。
ー「言葉の企画」も「企画メシ」も後半に突入しましたが、どうですか?楽しんでますか?
菅原 「人生わかんないな〜」と思ってますね。昔の自分に言ってあげたいです。「今、全然違うよ!」って。
立山 うんうん。
菅原 今まで「私には無理だ」って閉ざしてばかりで、何かをやりきった感覚があんまりなかったんです。妥協ばっかりしてきてた。でも、「閉ざしてきた道を開いてみたい」って今思ってて。それは、「企画メシ」に通ったおかげだと思うんですね。やっと「企画」する側に行きたいって自分の意見を持てるようになりました。
立山 めっちゃいい変化ですね!
ー 立山さんはどうですか?
立山 最初は、講座でこんなに大きな活動(ことばの日)をすると思わなかった。阿部さんの話を聞いて、課題と向き合って、席が近くなった子たちと仲良くなるくらいかなと想像していたら、まさかこんな大きなことになるとは。
菅原 実際にやっちゃってるのがすごいです。尊敬。
立山 いやいや。でも、そのおかげでたくさんの人と仲良くなれてありがたいです。私は、企画は「情熱を伝染するもの」だと思ってて、それを体現したいから、講義でも、「ことばの日」の活動でも、頑張っていきたいと思います。
ー 立山さん、菅原さん、ありがとうございました!
【ちょこっと裏話】
立山さんの遅刻アクシデントもありつつ(笑)朝からさわやかに挨拶を交わすお二人。ほわんとした空気で、やさしさが溢れる時間に。お互いを気遣い合って発言しているのが伝わってきて、すごく癒されるインタビューでした。
全3回に渡る対談インタビュー、お付き合いいただきありがとうございました!!
【お知らせ】
8月31日(土)14時〜、下北沢B&Bにて、「言葉の企画2019」と「企画でメシを食っていく2019」の特別報告会を行います。
当日に向けて、ポスターも作りました!
(キャッチコピー&デザイン担当は菅原さんです!!)
「言葉の企画2019」立山紫野さん登壇
「言葉を企画して何が変わった?〜『言葉の企画2019』特別報告会」詳細はこちら。
「企画でメシを食っていく2019」菅原真美さん登壇
「企画でメシか食っていけそう?〜『企画でメシを食っていく2019』特別報告会」詳細はこちら。
イベント当日まで、あと2週間弱。
登壇者一同、ドキドキしながら当日の準備を進めています…!
言葉や企画に興味のある方はぜひ、8/31(土)下北沢B&Bにお越しください。
私たちと一緒に、夏の思い出作りましょう。ご来場、お待ちしてます!
企画、取材、ライター、編集、写真:しんみはるな
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