Vol.1 リージョナルインキュベーションオフィスって何?【EZOHUB TOKYO 体験記。】
みなさん、こんにちは。
このたび当社は、北海道と日本をつなぐリージョナルインキュベーションオフィス「EZOHUB TOKYO」にパートナー企業として参画することになりました!
パチパチ~👏
ー といった内容で、社内に告知があったのが5月某日。
リージョナルインキュベーションオフィス・・・?
何だかよくわからないけれど、おもしろそうな話に会社が首をつっ込んでいるらしいことは、なんとなくの雰囲気で感じとりました。
(パートナー特典として、コワーキングスペースと会議室を利用できるようになるらしく、はじめは出張するときに立ち寄って、都内のノマドワーカー気分をいかに味わうか、ということばかり考えていました笑)
そしてそこから数か月が経ち、このnoteを立ち上げるにあたって、どんな記事がよいかを考えているときのこと。こんなにタイムリーなテーマも他にないだろうし、今こそ取材するべき!(東京いきたい!) と思い、実際に足を運んでみることにしました。
いま話題の、EZOHUB TOKYO
EZOHUB TOKYOは、2024年5月29日(水)にオープン。サツドラホールディングス株式会社が、道内外の企業・自治体の連携を促すことで、北海道の社会課題を解決するべく開設したとのこと。
▼詳しくは、サツドラさま公式のリリースをご覧ください▼
・・・なにやら壮大だ。
いち社員の視点からだと、
「東京に出張するとき、キレイなオフィスで作業できて便利~」
と、ささやかな期待をよせる程度でしたが、よくあるコワーキングスペースとは違うモノのよう。
もっと、会社同士でいろんな企みがされていくための場所といったイメージでしょうか。”インキュベーション”という言葉の輪郭がうっすらと見える気がします。単なる作業場にはとどまらない、別の役割を担っていそうです。
そして、この事業自体はけっこう前から進められていて、札幌にも拠点「EZOHUB SAPPORO」があります。これらをまとめて「EZOHUB」という名称で活動されているみたいです。
・・・ここまで見ていくなかで、
「なぜ、サツドラが?」
と思った方も多いのではないでしょうか?
このあたりのギモンもふくめ、やっぱり実際に行っていろいろ見たり、聞いたり、使ったりしないと、わからないこともあるよね!
ー ということで、EZOHUB TOKYOにおじゃまさせてもらいました。
出来たてのオフィスに早速行ってみた
東京モノレール 「天王洲アイル駅」から、徒歩4分。りんかい線「天王洲アイル駅」から徒歩5分の場所にあるEZOHUB TOKYO。周囲には寺田倉庫のビルが立ち並び、シックな街並みを、ビジネスマンも観光客も関係なく人々が往来します。
大通りからみて、建物の右手にまわると少し奥に入口があります。茶看板の先の自動ドアをくぐると、EZOHUB TOKYOの受付が見えてきます。
中に入ると、見通しのよいコワーキングスペースが広がっています。(※会員の方のみ利用可)
訪問したのは、8月上旬頃。まだオープンして数か月の出来たてほやほやの新鮮な空気を感じました。
飲食や持ち込みは基本的に自由(※一部をのぞく)。併設されたショップである程度揃うので、一日中外に出ずに作業できてしまうのも嬉しいポイント。仕事をする場所としても、申し分ない環境だと感じます。
ー ただし、EZOHUB TOKYOは一般的なコワーキングスペースではなく、
リージョナルインキュベーションオフィスであるといいました。
では、実際には何が行われている場所なのか・・・。
作業スペースにとどまらない活用のしかたとは・・・。
よりEZOHUB TOKYOのコアな部分にせまるべく、実際に現場でご活躍されている、EZOHUB TOKYO インキュベーションマネージャー 小山佐知子さん
にお話を伺いました。
そもそも、”エゾハブ”って何?
—— このEZOHUBという事業は、どのような経緯で立ち上がったのでしょうか。サツドラさんの活動としては、かなり意外性があるように感じました。
小山さん: 「サツドラがなんで?」というのは、よく聞かれますね笑
「EZOHUB」のホームページでも取り上げていますが、北海道には多くの地域課題があります。
特に人口減少はすごい勢いで進んでいて、ドラッグストアー事業を50年間、地域に根付いて展開してきたサツドラとしては、強く肌身に感じていました。人口が減ると、自ずと売上も下がってしまうことになるため、今後の伸びしろをつくるために、何か会社として新しい事業を立ち上げたいという背景があります。
そして、今まで地域とともに成長してきたこともあって、我々としても何か地域を盛り上げることはできないかということはもともと考えていました。
数年前からサツドラとしても、地域コネクテッドビジネスというビジョンを掲げていますが、これをどういう形で新規事業として立ち上げるかというのが、EZOHUB事業の構想のはじまりでした。
そして、社長の富山の発案もあり、地域課題に取り組んでいるキーマンの方をはじめとして、人と人とをつなげられる場をつくろうということになりました。
熱量のある人同士がかけ合わさると、すごい化学反応が起きることがあると思うんです。そこで、まず札幌にEZOHUB SAPPOROをオープンさせました。
—— 今回新しくできたEZOHUB TOKYOですが、先に設立したEZOHUB SAPPOROとの違いは何かありますか。
小山さん: EZOHUB SAPPOROもEZOHUB TOKYOもシェアオフィス、コワーキングスペースの機能を備えていますが、SAPPOROは、EZOHUB運営元であるサツドラホールディングスの本社社屋ということもあり、約850坪の広い建物の2F部分にあります。
また、本に囲まれた特徴的かつ印象的な空間なので、テレビ番組の撮影や、イベント会場、時にはコンサート会場としても使われています。
EZOHUB TOKYOは都内の企業と道内の自治体などをつなぐ共創施設として運営しています。「北海道の課題を解決するのになぜ東京?」と聞かれることもあるのですが、急速な少子高齢化や過疎化が進む地域において、地域課題を地域のリソースだけ解決することは現実的ではありません。
「北海道で(と)何かやってみたい」と考えている人や企業などと積極的に交わっていくことで、新しい取り組みが生まれやすくなると思っているんです。
EZOHUB TOKYOは、私のようなコミュニケーターが常駐していることもあり、会員さまや施設をご利用いただく方たちの「北海道とつながりたい」ニーズをくみ取り、コミュニティやイベント、プロジェクトにつなげる活動をしています。そういう意味で、EZOHUB TOKYOはSAPPOROと比べてハード面よりソフト面が際立っている感じがしますね。
企業や自治体をつなげる”ハブ”になる
—— オープンして間もないですが、今後の展望などあれば教えてください。
小山さん: 私たちにはまだ事例や成果がほとんどないこともあり、まずは、接点を持った方がたとお一人お一人丁寧に向き合って、ニーズを拾わせていただきながらEZOHUBとして何ができるか考えていくしかないなと思っています。
着任して感じたことですが、自治体とつながりたいと思っている企業って、かなり沢山あると実感したんです。
ただ、タッチポイントがなくてつながれないという課題があって、ここに我々が東京に拠点を構える意味があると思っています。企業や自治体をつなげるための、まさに”ハブ”になる。そこで起こる化学反応をどれだけ生み出せるか、ですね。
—— ちなみに、私たちもどなたかとつなげていただくことって出来ますか・・・?実際にEZOHUB TOKYOを活用されている方にも、お話を聞いてみたいです!
小山さん いいですよ!
ー なんと、実際につなげてもらえることに!
EZOHUBの、まさに”ハブ”の部分を、ちょっとだけ体験させてもらおうと思います笑
誰とどんな話ができるのか・・・、
この続きは、Vol.2「つかい倒す EZOHUB TOKYO」でお届けします。
(ライター:金子 大誠)
▼Vol.2はコチラ▼
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