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Vol.3 エゾクラスインターンシップツアー in 新十津川町【EZOHUB TOKYO 体験記。】
みなさん、こんにちは。
北海道キカクラブ編集部の金子です。
ちょっと時間が空いてしまいましたが、「EZOHUB TOKYO 体験記。」Vol.3です。
Vol.2まででは、2024年5月、天王洲アイルにオープンしたEZOHUB TOKYOに実際に訪問して、体験し、その魅力をレポートさせてもらいました。
そこは、北海道という軸で、あらゆる人をつなげるための中心となる、ステキな場所でした。(詳しくは、以下Vol.2をご覧ください~👇)
・・・そんなEZOHUB TOKYOで、わたしたちにも貴重な出会いがありました。
当社のことが気になる、北海道で働くことに興味をもっている、そんな学生さんたちとの出会いです。
今回は、EZOHUB TOKYOでつながった学生さんに、当社オリジナルのインターンシップツアーに参加いただいたので、その様子をお届けしていきます!
エゾクラスインターンシップツアーについて
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私たちが、学生さんたちと出会ったきっかけとなったのは、EZOHUB TOKYOで首都圏の学生向けのインターンシッププログラム「エゾクラスインターンシップツアー」の説明会イベントです。
北海道で働くことに興味をもっている学生に、EZOHUB TOKYOで集まってもらい、そこで道内企業各社の会社説明会を実施。その後、学生さんが気になった企業のインターンシップに応募できるというもの。
▼詳しくは、EZOHUBさんのnoteをご覧ください!▼
どんな人がインターンシップに来てくれるかなと思いながら、わたし自身も、会社説明のお手伝いをさせていただきました。
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そして、今回のインターンシップには2名の方が参加してくれることになりました!
では、おふたりが体験したインターンシップは、どんな内容だったのでしょうか...…?
新十津川町の「ドローンのまちづくり」に迫る
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Hさん(中央左)とSさん(中央右)
さっそく答え合わせをしてしまいますが、
ズバリ、今回のインターンシップのメインテーマは「ドローン」!
広告会社だから、インターンシップでも広告をつくるのだろうかと思った人もたくさんいるのではないでしょうか。
もちろんイメージ通りに広告もつくっていますが、そこで長年培ってきた企画力を活かして、地域が抱える課題の解決をお手伝いするような仕事も多く手がけています。
その中のひとつが、新十津川町で進められている「ドローンのまちづくり」事業。町と企業が連携して、ドローンの力で地域を活性化させていくための取り組みです。
・・・で、実際にどんなことをしているの?
というところから、体験してもらおうというのが今回のプログラム。
超地域密着型のインターンシップになっています。
ということで、おふたりを実際に新十津川町に招待し、そこで何が行われているのかを体験してもらいました。
まずは、実際に飛んでいるところを見にいきます!
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実はこのドローン、
今日のふたりのお昼ごはんを運んできてくれたんです!
これは、株式会社NEXT DELIVERYさんが手がける、SkyHub🄬というドローン物流サービスによるもの。
町なかのお店から、色々なものをデリバリーしてくれるそう。
ごはんが届いた記念(?)にみなさんで一枚パシャリ。
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その場で、サービスやドローンのことについて色々教えていただきます。
今回ふたりには、あるミッションが与えられるとのことで、積極的にインプットしていきます。
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お昼休みを挟んだら、新十津川町のドローン事業に関わるキーパーソンから特別講義がまっているとのこと。
ドローンを活用したまちづくりのコアな部分に、さらに迫っていきます。
(わたしも取材という名目で一緒に勉強させてもらいます笑)
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町のために、ドローンで”企画”しよう
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お昼休みを終えたら、あらためて今回のミッションが発表されます。
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【お題】
新十津川町ドローンプラスでは
①KDDIスマートドローンアカデミー新十津川校
②新スマート物流「ドローンデポ新十津川」
の2つのサービス拠点としてサービスを展開しています。
2つのサービスに共通するのは
ドローンを活用して、町の課題解決・暮らしの利便性向上・町の魅力UP
を目指しているところ。
このドローン共創拠点ドローンプラスに
今後何を”プラス”すると、さらなる魅力が生まれるか?
地域の課題を解決できるか?住民の満足度向上に繋がるか?
そんなアイディアを考えてみてください。
・・・めっちゃ、ムズかしくない?
インターンシップで課されるお題にしては、とても高度だな~と傍からみながらビビりつつ、個性がでそうな面白いテーマに思いました。
ふたりには、このお題に対してそれぞれ企画を考えてもらいます。
そして、企画に必要な情報をインプットするため、事業に取り組んでいる、新十津川町、KDDIスマートドローン株式会社、株式会社NEXT DELIVERYのみなさんから、それぞれお話をうかがっていきます。
(・・・広告業界っぽくいうと、オリエンみたいなものですね。)
新十津川町ドローン事業について(新十津川町:政所さん)
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なぜ、新十津川町でドローンのプロジェクトをやっているのか
政所さん: 新十津川は、人口6,200人ほどの農業の町。先人たちが原生林を新たに切り拓いてつくってきた歴史があります。
昨今では、高齢化や労働人口の減少など、様々な課題がでてきており、基幹産業である農業を維持するために、スマート農業という新しい技術を取り入れようということになりました。
その流れのなかで、特に農薬散布のためのドローンが飛躍的に普及しました。
今では、新十津川の中だけで約100台ほどのドローンがあり、特に7月~8月にかけては、農業用ドローンが町のいたるところで飛ぶ光景が見られます。
これが、ドローンを軸にまちづくりをしよう、地域の課題を解決しよう、となったことがきっかけの一つです。
ドローンで解決したい地域課題と、そのためのアプローチ
政所さん: 町には多くの課題がありますが、その中でも、買い物の不便、交通の不便、職場不足、将来の生活の不安といったものがあります。
毎年行う町民アンケートなどからも、これらが上位の声としてあがってきます。
これらの課題を解決するべく、町では
ドローンスクールの開設と人材の育成
テストコースの設置による、冬でもつかえるドローン技術の開発
買い物代行サービスなどの、新スマート物流の整備
ドローンを軸にした観光コンテンツの拡充
という4つの柱をもって、ドローンのまちづくりをしていこうと事業を進めています。
これらを通して、いろんな人がきて、交流人口が増え、雇用が生まれ、移住定住につなげる、といったことを目指しています。
▼新十津川町ドローンプロジェクトについて、詳しくはコチラ▼
ドローンスクールについて(KDDIスマートドローン:小林さん)
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KDDIスマートドローンアカデミーとは
小林さん: 私たちは、現在全国15箇所(※2024年12月現在)に「KDDIスマートドローンアカデミー」というドローンスクールを、事業の一環として運営しています。
この新十津川校は、今年(2024年)の1月に開校しました。
もともと、KDDIスマートドローンという会社は、ドローンが今のようにメジャーになる前から、研究開発を行ってきた会社です。
ドローンをつかって何ができるのか、どんな仕事の組み立てができるのかということを考え、事業を行っています。
特徴的な仕事でいうと、ドローンをつかって、KDDIの電波塔の点検をしたり、災害時に支援依頼を受けて出動することもあります。
そして、これらの事業を展開するなかで、そもそもの扱える人材をふやす必要性を見出しところから、スクールの事業がはじまります。
これまでに培ってきたドローンに関する技術をいかすことで、ドローンを仕事にしたい方の資格取得をサポートし、プロとして育て、一緒にドローンを全国的に広げていきたい、というのがこのKDDIスマートドローンアカデミーのねらいです。
北海道のドローンの発展のために
小林さん: ドローンを学べる最先端の場所を新十津川から提供していくのが、今後、北海道内のドローンの普及を進めていくために必要な姿だと考えています。
例えば、どこか道内の企業が、新しくドローンの事業をはじめたときに、実績のないような依頼をうけたとします。
そのときに、「できません」と言ってしまうのではなく、私たちがバックアップに入ることで、しっかりと仕事として立てられるようにする、といったサポートをしていきたいです。
そして、このような活動をしていきつつ、ほかの道内のドローン業者と肩を組みながら、どんなことをすれば北海道のドローンの発展に繋がりそうか、考えてみてほしいです。
▼KDDIスマートドローンアカデミーについて、詳しくはコチラ▼
新スマート物流について(NEXT DELIVERY:成田さん)
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スマート物流サービス「SkyHub🄬」でできること
成田さん: NEXT DELIVERYでは、ドローンを活用した物流サービス「SkyHub🄬」の全国展開を、中山間地域を中心に進めています。
地域に根ざしたサービスを目指して、買い物代行、フードデリバリー、医薬品配送、宅配便の共同配送を推進しているところです。
SkyHub🄬を展開しているような中山間地域には、多くの物流課題があり、
特に、
買い物の不便・・・徒歩圏内に商店がなく、定期的に買い置きが必要
交通弱者の増加・・・免許返納した高齢者の増加、山岳地域で道がわるい
交通インフラの脆弱化・・・公共交通のダイヤ縮小・廃線など
物流事業者側の課題・・・荷物の増加に対して、ドライバーは減少傾向
医療弱者の増加・・・医師・薬剤師不足、それらへのアクセス難
防災・・・土砂崩れ等、災害時に孤立するリスクがある
といった課題が、あげられます。
これらを、ドローンと自動車による配送をうまく組み合わせて解決を目指すのが、スマート物流サービス「SkyHub🄬」の取り組みです。
サービスの課題と今後の展望
成田さん: ドローンを活用して事業を拡げていくには、ドローンを扱える人材が必要です。特に地方だと人が少ないため、都合よく資格をもっている人が現れてくれる訳ではありません。
今までも、着実にサービスの体制は整えられてきていますが、もっと強いものにしていきたいです。
そのために技術をもった方が増えてくれるとより良いですし、当然、一等の資格(※)をもった人がきてくれるとすごい嬉しいです。
そのあたりは、KDDIスマートドローンさんに期待しています(笑)
※一等無人航空機操縦士・・・無人航空機を飛行させるのに必要な技能(知識及び能力)を有することを証明する国家資格。取得すると、レベル4(有人地帯における(補助者なし)目視外飛行)での飛行が可能になります。
また、災害対応というところも、サービスをとおして徐々にできるようになってきて、今後強化していきたいです。
ただ、いざ災害が起きた際に、人がいない、ドローンの機体がない、体制が整っていないということがないようにしたい。
そのための基盤として、買い物代行やフードデリバリーのようなサービスが、まずは日常づかいされるようになると良いなと思いますし、新十津川町内でも、より広げていきたいです。
▼SkyHub🄬について、詳しくはコチラ▼
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御三方からのお話を聞いた後は、質疑応答、ディスカッションタイム。
企画を考えるうえでの、材料をたくわえていきます。
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濃密なディスカッションのあとは、気分転換をかねて町を散歩。
実際の町の様子を見て回りながら、どんな企画にしようか、想像力を働かせていきます。
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話を聞くだけじゃ分からない現場の空気感とかも、発想の起点になったりとかもしますよね。どんなアイデアが生まれるか楽しみです。
そして、いよいよ、
ふたりには企画のプレゼンをしてもらいます!
気になるつづきは、Vol.4でお届けします!!
(ライター:金子 大誠)