応援の力が生んだビジネス―5人制のグループダイエットへの挑戦
成田敬祐さん
東京都在住/30代
マーケティング支援会社勤務の営業職。新規事業に携わったのをきっかけに、社外のイントレプレナーシップ講座に参加。講師をしていた細野に出会い、2021年Fukusenに加入。2年間、週次ライブに参加を続け、自分らしいスモールグッドビジネスの種を見つける。現在、5人制のグループダイエット「ボディメイク部」でビジネス実験に挑戦中。
副業で自分の事業を持つ。心折れずに続けられるのは同じ境遇の仲間がいるから
私にとってFukusenは自己実現の場。将来的に場所と時間に囚われずに働くために、自分の事業を持ちたいと思っています。事業をおこすには経験が必要で、そのための場がFukusenです。
本業はマーケティング支援会社の営業職なので、時間の捻出も含めて苦しいですし、一人では心が折れる。辞める理由なんていくらでも見つかります。それでも踏みとどまれるのは、私と同じく本業を持ちながら副業で事業をおこそうとしているFukusen会員がいるから。励ましあえる仲間がいるのはすごく尊いことだと思います。
自分にもビジネスのアイディアが欲しい。とにかく週次ライブを見続けた2年間
そもそもFukusenに加入したのは、現職で新規事業の担当になったのがきっかけでした。事業開発の楽しさや難しさを経験して、事業の生み出し方を学びたいと社外のイントレプレナーシップ講座に参加。講師として登場したのが細野さんでした。講座の最後にFukusenの紹介を聞いて、その場で申し込みました。
毎月1万円を払うからには、細野さんに壁打ちをしてもらいたい。毎週水曜日に開催される週次ライブ(※)に出席しながら、過去に2回、ビジネスを起案。しかし残念ながら実験フェーズには進まずお蔵入りに。
それでも2年間、週次ライブに参加を続けました。いつか自分にもビジネスのアイディアが生まれたらいいなとある種、楽観的に。
※週次ライブ:Fukusen会員が細野にビジネスアイディアを相談する場
週次ライブで蓄積した「点」が、「線」につながった瞬間
趣味はトレイルランです。ある時、趣味仲間からグループダイエットに参加しないかと声をかけられました。当時の私は、痩せたいと思いながらも、これまでの生活習慣から抜け出せずに体重は増える一方。いい機会だと参加することにしたんです。
すると、3ヶ月で6キロのダイエットに成功!仲間と励まし合いながら行うグループダイエットは、学生時代の部活のようなノリで、辛さよりも楽しさが上回って。この時ピンときたんです。これはビジネスになるのでは?と。
2年間出席を続けた週次ライブで、私なりにFukusenで前に進むビジネスと進まないビジネスの違いのようなものが言語化されつつありました。ポイントは、自分自身で課題を乗り越えた経験があり、高単価でも受け入れやすく、顧客と継続的な関係性が構築しやすいこと。そして何より、自分が熱狂できるテーマであることが大切です。
健康は誰もが関心のあるテーマで、提供サービスによっては高単価も期待でき、ダイエットは継続的なトレーニングによって成果が出ます。さらにグループダイエットは、週次ライブで学んだ"BBQ戦略"に当てはまります。
BBQ戦略とは、顧客を巻き込んでバリューイノベーションとコストイノベーションを同時におこす戦略。参加者同士のコミュニケーションが、ダイエットのモチベーションの維持・向上に直結する仕掛けになっている。週次ライブで蓄積してきた点が、線につながった瞬間でした。
「ボディメイク部」の実験スタート。どんどん痩せていく参加者からの報告に思わず涙
2023年10月、グループダイエットの「ボディメイク部」を週次ライブで起案。細野さんから、プロのパーソナルトレーナーを見つけるようにと宿題をもらって、出会ったのが福岡在住の原田さんです。これまで500人もの方と、オンラインでのパーソナルトレーニング実績をお持ちで。福岡まで会いに行き、ボディメイク部のトレーナーをお願いできることになりました。
そこでトライアルの参加者を募集。集まってくれたのは地元の同級生3人、会社の同期、Fukusen会員の計5名。全員、30代から40代の男性です。3ヶ月で5キロ減の目標を掲げて、実験がスタートしました。
Facebookメッセンジャーでグループを作り、毎日、食事と体重の報告をしてもらいます。同時並行で、原田さん考案のトレーニングも各自でしてもらって。
5人が毎日報告するので、仲間の報告が刺激になる。自分も頑張らないとという健全な競争意識、みんなで目標を達成したいという仲間意識が働くんです。体重が上がっても下がっても、大盛り上がり(笑)。結果、全員が3ヶ月で-5kgを達成!それも内訳は、-6kg、-8kg、-9kg、-11kg二人と、想像以上の成果でした。
途中、月に1度開催していた振り返りの会では、参加者の1人に明らかな異変が。zoomの画面越しでもはっきりとわかるほど、輪郭がシュッとして、かっこよくなっていたんです。
彼はすごくノリが良くて、飲み会の誘いがあれば絶対に行くし、なんなら締めのラーメンまで付き合うタイプ(笑)。その結果、体重は90kgになっていました。ボディメイク部に参加した理由は「パパかっこいい」と言われたいから。それぞれ想いがあって参加してくれていました。そしてダイエットのために飲み会や食事を我慢して、毎日報告をしてくれる。その様子を見ていたら、涙が出てきたんです。
「頑張ろうとしている人の背中を押したい」というのは、以前から漠然と考えていた私なりのWillでした。それが、まさにボディメイク部で実現できていたことに気がついて。やっぱり自分がやりたいのはこれなんだ。お金なんてもらわなくてもいいから、ただみんなを応援したい。そう思えたのは、私にとってきっと生涯忘れられない、強烈な体験でした。
応援をしてくれる仲間の存在が、前に進む原動力に
ボディメイク部を通して感じたのは、実験による学びの大きさ、深さです。個人が副業でやるからこそ、大きくコケないように、1歩1歩小さな実験を積み重ねる。
そもそも5人1組のグループダイエットで体重は減るのかを実験する。全員の体重が減ることを確認できたら、次はこのサービスが誰に刺さりそうかを考え、実験をする……。
実験から学びを得るには、適切な仮説立てと設計が必要で、これがなかなか難しい。細野さんという壁打ち相手がいるからこそ、意味のある実験ができています。
そしてもう一つ実感しているのが、仲間の存在の大きさです。ボディメイク部というビジネスに確かな手応えを感じてはいるものの、不安は常につきまといます。そんな時、細野さんと私の壁打ちをみてコメントをくれたりと、応援してくれる仲間の存在は本当に大きい。
Fukusenには大小問わず、一歩踏み出すことに拍手し合う空気が流れていて。Slackに投稿をすると、誰かしらがスタンプで反応をしてくれる。たかがスタンプですが、されどスタンプ。見てくれている人がいる。応援してくれている仲間がいる。Fukusenメンバーの存在が、前に進む原動力になっています。
副業で年商1000万円。自分が、一人目の達成者になりたい
ボディメイク部のアイディアが生まれるまで、よく2年間も週次ライブに出続けられましたね、と言われたことがあります。でも、理由はいたってシンプル。ただ面白いから参加していただけなんです。
参加しているうちに、だんだんと自分の中に「ミニ細野」が生まれてきて(笑)。細野さんならどう返すか、少しずつわかるようになってくるんです。そんな実感が得られるのもFukusenの魅力だと思います。
あとは細野さんを応援する気持ちが生まれてきたのも事実。副業で年商1000万を掲げているFukusenですが、いまだ、達成者は現れていません。そして細野さんは手弁当中の手弁当で、この壮大な実験を支えている。こうなったら、私が1人目の達成者になって、細野さんの努力に報いたい。
細野さんの心が折れてFukusenが無くなってしまったら、後に続く後輩たちにとっても大きな機会損失になります。何とかFukusenが存続できるよう、コミュニティを盛り上げていきたいです。そして将来的にFukusenがのれん分けすることがあれば、私が細野さんの立場に立って、頑張る人を応援したい。そのためにもたくさんの成功体験と、たくさんの失敗経験を積んでいきたいです。
お誘い
Fukusenファームでは「手触り感のあるビジネスがしたい」「副業で年商1000万稼ぎたい」「ビジネスは最初の一回しが大変」…。こんな思いを抱えている方に向けて、スモールグッドビジネスの立ち上げサポートをしています。ビジネスの種を着想するための基礎講座や、立ち上げ期の迷いを壁打ちする、ビジネスデザイナーによるサポート体制も充実しています。興味がある方は是非、30日無料のFukusenファームにご登録ください。
(取材・文/藤井恵)