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育ててみたらショートストーリーっぽい、、

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2021年8月の記事一覧

吾輩はバイクである

   吾輩なんて言ったけどちょっと渋いよね。僕はホンダのスクーターです。スクーターでもバ…

きかち
3年前
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ゴール

目指していたものがあり 頑張っていた そこにたどり着けば 満たされると思っていた 人々の賞賛…

きかち
3年前
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誰も見てない

誰も見ていないのに肝心な時だけは見られている あっ まつ毛が抜け落ちて 肝心な時を見ていな…

きかち
3年前
6

ポジティブネガティブ

ポジティブネガティブ 韻を踏みやがって このやろう ティブティブティブティブ うるせーよ ポ…

きかち
3年前
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戻らないもの

世の中戻らないものだらけ。秒以下前の私には、今となっては戻れない。戻れないのに傷だけは、…

きかち
3年前
6

ループする人

おかしいな さっきトイレに行ったのに またしても 行きたくなっている でもしたいものは 仕方…

きかち
3年前
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ひとでなしと二人の少女           【清世さんの#絵から小説   参加作品】

私は初めから人間ではなかった。姉は私をいじめてくるし、何のために居るのか解らなかったし、両親も解らないようだった。 とりあえずは小中高と監視下に置かれて、人間になりきれないまま日々をやり過ごしていた。 人間でない私と、真剣にやり取りをする者はほぼ皆無であったものの、2人友人になろうとしてくれた少女がいた。 1人は小学校の時によく遊んでくれた、優秀な成績をおさめている、字の綺麗な少女だった。 その少女の家は洒落た1階建ての洋館で、辺り一帯を同じ苗字の農家や建設業が支配し

ねばの時

ねばならぬが降臨した時 あらゆる事が 輝きだした 輝きは影を生み出し ねばならぬのみに 影を…

きかち
3年前
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そばに

背の高い あなたのそばに 猫の間合いで 忍び寄り いつの間にやらと 気づかれて 意識されて 好…

きかち
3年前
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私の詩、晩夏の夜風

あなたに披露する私の詩。どんな詩でもイラつかせるらしく、すっかり自信を無くすけど、詩なん…

きかち
3年前
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立て膝

落ち着くの、立膝が。なんでかな。 身体が曲がったねじれ体。 右が好き。左に猫がよじ登る。 …

きかち
3年前
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長寿

全部見守るのなんて やなこった 一人で残るなんて やなこった ぎくしゃくと 穴掘った 私を 笑…

きかち
3年前
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バッテリー上がり

暑い暑い 暑すぎて 力が出ない いや そうじゃなくて 君のせいでしょ 君は朝から上の空 職場に…

きかち
3年前
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缶詰姫

あなたがいない お夕餉は なんでも好きなものを 召し上がれ と言う訳で スイートコーン缶 晩ごはん すると 缶詰姫が現れて スイートコーンの缶詰 パッカーン ねぇお姫さん 最初はそうっと蓋開けて 水切りしてから パッカンよ? ならんならん わらわは姫じゃ なぜそのような物言いを わらわのやること 抜かりはありゃせん ほれこのザル使って見りゃれ グイグイと 押し付けられたザルで水切りし いつもは缶から食べるけど 仕方ない とお皿を使うことにする もぐもぐと スイートコーンを食