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【横浜美術館】彼のものは花に擬態する唯一の種として知られる【おかえり、ヨコハマ展】

横浜美術館リニューアルオープン記念「おかえり、ヨコハマ」展へ行きました。

広さ的にそんなに展示品無いんだろうなあ…
ちょっと入場料高いかな?
とか思っていたのですが、順路を工夫して写真から工芸品から絵画から多数展示されていました。
入場料高くなかったです。😄

その多数の展示の中から特に心に残った物について計4回位に分けて記事を書かせて頂こうと思います。

今回は「ヘルナン・バス」氏の作品「彼のものは花に擬態する唯一の種として知られる」についての感想です。

ちなみに画像は美術館(撮影OK)で撮影した物を雰囲気だけ伝わるように荒く加工しています。
もし作品について気になったらぜひ実物を見に行ってみて下さい。

予備知識無しでこの絵を見て受けた第一印象は「なんだか息苦しい…な…?」でした。

「これは…、南国…?の花畑…?
大きな帽子被ってるこの人は花畑的な所で作業をしている人なのかな?
なんでこんなに息を殺して警戒してるような感じなんだろう?
豹とか出るから?それとも虎?
しかしこの絵、暑苦しさと息苦しさの臨場感ハンパ無い。」

ひとしきり自由に色々感じてから絵画の近くに展示されている解説を読みました。

息苦しさと暑苦しさの理由になるほど…

カジュアルに罵られたり人格否定されたり、なんなら命が脅かされる時代のゲイの青年を描いていたからなのか…

いやいやいやいや。

『時代さん』なんて存在この世に居ない。
『時代さん』には手も足も口もついてない。
精神的物理的社会的な暴力奮ったのは『時代さん』じゃなくて生きている人間。個人個人。

一人一人が性根の腐った了見で加害していた。
この人(非実在)にこんな息苦しさや身の危険を感じさせていた。
擬態なんかしなきゃ生きていけなくしていた。

時代だからとか、皆そうだったとかは単に反省するのを拒否しているだけ。
ちゃんと反省しないと、例えばどっかのアレな政治家が馬鹿な方針掲げたりしただけで、また時代だの他人だののせいにして加害を繰り返す事に…


とかなんとか、絵から受ける臨場感がハンパ無いせいか、次々色んな思考が浮かんで来ました。
創作物って受け手の頭で創作される部分ありきなので、製作者の表現の意図とはまた違うかも知れませんが。

この絵凄い。パワーの塊だ。と思ったので一番に記事にさせていただきました。

〜第二弾へつづく〜