心に蓋を。4
あなたは良く褒められるよね。
優しいね。親孝行だね。
兄弟思いだし、おじぃちゃん思い…。
皆の為に自分を犠牲にしている
あなたを、責める人はいない。
あなたを犠牲にしている人達を、
こんなにも憎んでいるのにね。
こんなにもドス黒い感情を
持っているなんて。
親に向かって、家族に向かって
そんな事を思っているなんて…。
家族を憎むなんて、いけない事。
そんな事は許されない。
だからあなたは駄目な子。
…違う。そうじゃないよ。
あなたは1人の人間として、
ちゃんと扱われていないんだもん。
家族の苦労を減らす為に、
自分を殺しながら生きていく。
家族からのお願いを聞く度に、
あなたの傷は増えていく。
自分のお願いを捨てる度に、
あなたの傷は深くなる。
まるで自害する為のナイフみたい。
家族からナイフを突き付けられ、
自らも突き立てて、
何度も何度も殺した…。
でもあなたは、抵抗しない。
無表情なのに、
生きているかのように振る舞う。
突き付けられたその凶器に、
手を伸ばす必要はないんだよ。
傷を抱えて、
深める必要はないんだよ。
自分を傷付けるのは、痛いけど、
誰かを傷付けるより楽なんだよね。
それに耐えていれば、
その内慣れるなんて、
ホントは嘘だって知ってる。
我慢が続くだけ。
相手か、自分が死ぬまで…。
でも、死にたくない。
人も殺したくない。
攻撃するのは怖いよね。
傷付けるのは怖いよね。
でも、あなたは生きなきゃ。
自分らしく生きなきゃ。
あなたがあなたを殺す必要はない。
手の中にあるナイフは、
捨てればいいんだよ。
痛いくらいに握りしめられた
手のひらを、ゆっくり開けばいい。
ナイフを突き付けてくる人には、
その手を取って、硬く強ばった指を
優しく一本づつ、解いていけばいい。
あなたが負った傷は癒さなきゃ。
生まれては殺してきた自分は、
これでもう終わりにしてね。
あなたには、あなたを生きて欲しい。
生き生きとしたあなたは、
きっと素敵だよ。
わたしの大切なあなたへ
※一応完結です(^_^;)
まだまだ矛盾する箇所も足りない表現もありますが、一度時間を置いて一つのテキストに書き直したいと思います。実は最後まで読んで下さってた方、たまたま覗きにいらした方、ありがとうございましたm(_ _)m
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