見出し画像

【読書体験】コロナショック・サバイバル

こんちは!
「きじむな」です。

セミがジャンジャン鳴いてると落ち着きます。そう私は南国人。

読書体験とは?

読むだけではなく「読みながら思考を整理し、読後に自分の言葉でアウトプットすることで気持ちや行動に変化を起こすこと」と定義します。

①読む目的設定 → ②読む → ③読後の思考整理 → ④端的まとめ(20文字前後で)の順番で進めます。ここまでやってはじめて「読書体験」であり、気持ちや行動に変化を起こします。

今回の本:コロナショック・サバイバル〜日本経済復興計画〜

画像1

コロナショック・サバイバル
日本経済復興計画
著者:冨山和彦

企業でリーダーを担っている"あなた"へお薦めする「危機や修羅場を生きる為の変化経営ヒント集」です。

ひと言でまとめる

経営スタイル転換と基礎疾患の根治でサスティナブルへ」という本

感想

コロナショックにより、資金繰りが厳しくなった中小企業、小規模事業者は多いだろうと想像に難しくない。

資金繰り融資を受けてなんとか持ちこたえている状態だろうし、措置期間を設けている企業も多いだろう。

そんな中、いったいどんな変化、転換、トランスフォーメーションを起こせばよいのか解らないという経営者や経営幹部は多いと思う。

特に中小企業や小規模事業者となればなおさらだ。少なくとも、基礎疾患を持っている企業はまず「自分自身に基礎疾患」があることを認めることが大事ではないだろうか。「認め → 根治に向けて → 治療を始める」という流れは、病気も経営も同じなんだなと思ったのである。

今現在まだまだ「L(ローカルクライシス)」にばかり目が行ってしまうが、同時に「G(グローバルクライシス)」が進んでいると認識し今すぐ対策と変化を起こさないといけないだろう。

経営者や経営幹部、企業のリーダー層は今すぐ読んどくべき必読書と言えよう。ぜひ。

読後の思考整理

画像2

経済は3段階で重篤化する「L(ローカル)→G(グローバル)→F(ファイナンシャル)」

・まず打撃を受けているのは、観光、宿泊、飲食、エンタメ、小売、住宅関連などのローカル産業

L(ローカル産業群)は日本のGDPの7割近くを占める基幹産業群

日本の勤労者の8割は中小企業で働いてい

・人はわざわざ、自分の生命や生活がリアルに脅かされているときに、耐久消費財を買わない (※耐久消費財とは? 車、家電、家など、長期にわたって使用されるもの)

耐久消費財が売れなくなると、危機(クライシス)はグローバルに広がる

・国内の感染を抑え込めても、欧米の状況や中国の大量消費が戻ってこなければ、日本の大企業や中小企業にも影響が及んでくるのがG(グローバルクライシス)の怖いところ

・世界規模のパンデミックが長期化するほど、第二波(グローバルクライシス)は巨大化し、キャッシュ不足が長期化する

・危機が数週間から一カ月程度の短期間なら、資金繰り融資で流動性を確保すれば乗り切れるが、今回はそういうわけにはいかない

・売上減少が長期化すると、そこで生じる資金繰り融資は「赤字補てん」となり、時間が経過するほど事業は傷む

・事業が傷むと、返済能力が弱まり → 回収見込みが低下 → 不良債権化する可能性が上がる(F ファイナンシャルリスク)

「流動性(資金繰り)問題」「ソルベンシー(弁済可能性)問題」へ転化する危険性がある

・ソルベンシーリスクがL(ローカル産業群)で起きる可能性があり、地域の金融機関も巻き込まれる危険性がある

・危機は新しい形で突如想定外にやってくる。危機の到来に対峙し最良の決断をするには想像力が重要であり、歴史(過去の経験)から学び、歴史から想像することである

・危機到来時において、重篤化具合を分けるのは「手元流動性(現預金)の潤沢さ」「従来からの金融機関との信頼関係」「平時における稼ぐ力(特に営業CF)」「自己資本の厚み(稼ぐ力に対して負債の軽さ)」(※基礎疾患)である

・危機時においては、現預金の出入りと残高を日繰りで管理する必要がある

・キャッシュショートは月間で最も残高が減少する日に起こる

手元の現預金は緊急時の酸素ボンベ

・この先1年間のキャッシュポジションシミレーションを、いくつかのシナリオで用意しておく必要がある

・危機の経営において「何を本当に守るべきか」さっさと明確にし決断する、迅速果敢な「トリアージ経営」が求められる

・経営力とは「決断力」×「実行力」で決まる

・それまでの不摂生から生じる「基礎疾患の有無」が企業の生死を分ける

・運よく生き延びても、ダメージを受けた上に基礎疾患を抱えたままでは、その先またやってくる破壊的危機でとどめを刺される可能性が高い

大企業は「日本的経営」中小は「封建的経営」のスタイルを転換していくトランスフォーメーションが必要で、リーダーの真価が問われている

・コロナショックは、日本企業のコーポレートトランスフォーメーションと、じわじわと進行してきた課題である「基礎疾患」の根治をする機会にしたい




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?