プロパンガスと契約しない ~ガスなし生活のすすめ~
■プロパンガスはボッタクリ
電気、水道、ガスのようなインフラは、人間が生きていくうえで必須のものです。
電気がなければ電化製品は使えませんし、水道が通っていなかったら水も飲めません。
しかし、ガスはどうでしょうか?
電気や水道に比べると、その必要性はかなり低いです。
ガスが通っていると可能なことは、基本、2つしかありません。
ガスコンロを使って調理できることと、蛇口やシャワーヘッドからお湯が出ることです。
ガスコンロは、カセットコンロを買ってしまえば代用できます。
カセットコンロのボンベなど、100円ショップで売っているくらいですから、大した出費になりません。
ほかにも、IHコンロを使えば、電気で調理できます。
詰まるところ、問題になるのは、蛇口やシャワーヘッドからお湯が出ない、というだけのことです(この問題の解決法は後述)
お湯を沸かせないので、湯船に漬かれない、というのもありますが、別に湯船に漬からなければ、必要のないことです(私はいつもシャワーだけでお風呂を済ませています)
たかが、その程度の利用にすぎないのに、プロパンガスと契約すると、月に数千円も取られます。
私が住んでいる一軒家も、以前はプロパンガスを使っていました。
月に大体、5000円~6000円は支払っていました。
しかし、今は都市ガスに変えているので、年平均で月額2000円くらいに収まっています。
都市ガスだったら、賃貸・一軒家を問わず、契約してもいいと思います。
月額2000円くらいなら許容範囲といえます。
一方、プロパンガスは高すぎます。
これがもし、アパートだったら、さらにプロパンガスの料金が跳ね上がる可能性があります。
大抵、大家とプロパンガス屋は結託しています。
プロパンガス屋がガス機器の故障などを無料で直す代わりに、その料金を月額のプロパンガス料金に上乗せしていることがよくあります。
その上乗せ料金は大家が支払うわけではありません。
そのアパートに住んでいる、個々の住人です。
そもそも、給湯器や配管も、業者が大家に便宜を図って、無料で設置していることが多いです。
もちろん、その費用は月々のプロパンガス料金に転嫁されているので、本来、大家が負担すべき費用を住人が負担しています。
ひどい例では、エアコンや洗浄便座、インターホンなどの機器代やその設置料金(修理費用も含む)が、どういうわけか、月々のプロパンガス料金に上乗せされていることもあります。
もはや、プロパンガスの名目で、住人から何でも巻き上げるのが不動産業界の常識なのです。
一般的にいって、アパートのプロパンガスは、そうした不正の温床になっているので、かなり高い料金が設定されています。
火災保険などもそうです。
大抵、大家と保険会社が結託していて、異常に高い火災保険料を住人が負担していることが多いです。
火災保険であれば、入居後、すぐに解約して、別の安い火災保険に加入し直せば問題は解決します。
しかし、プロパンガスだと、そうはいきません。
「プロパンガスをやめて都市ガスを通してくれ」なんて要望も簡単には通りません。
そのアパートの持ち主である大家が判断することだからです。
これが一軒家にあっても難しいところです。
その一軒家の持ち主はあなたですが、プロパンガスから都市ガスに切り替える際は、結構な工事代金を取られます。
数十万円は覚悟しなければならないでしょう。
これも簡単な話ではありません。
そこで、提案したいのが、ガスなし生活です。
都市ガスを使える環境になくて、プロパンガスしか使えないのだとしたら、思い切って、プロパンガスとの契約をやめましょう。
そうすれば、ガス代はかかりません。
大家&プロパンガス屋の搾取からも逃れられます。
■神田川(かぐや姫の曲) ~風呂なし生活でいこう~
前述したとおり、調理についてはカセットコンロか、IHコンロを使えばいいので、これは問題ありません。
肝心なのは入浴です。
お湯が出ないのに、どうやってお風呂に入るのでしょうか。
手っ取り早いのは、電気湯沸かし器でお湯を沸かしたら、それを洗面器などにためて頭を洗う方法です。
台所の流し台を使って、頭を洗ってしまいましょう。
体はお湯でぬらしたタオルで拭けば充分です。
ちなみに、私は頭髪をバリカンで刈り込んでいます(3ミリの長さ)
いわゆる、坊主頭です。
この髪型だと、頭を洗うのに手間取りません。
また、床屋に行かなくてよいので、床屋代が丸々浮きます。
初期費用は、3000円くらいで買えるバリカンだけで済みます。
プロパンガスと契約せず、さらに髪型を坊主頭にすると、合わせ技で節約術の完成度が高まります。
ほかの方法としては、銭湯の利用です。
ただし、神田川(かぐや姫)の曲ではありませんが、今どき、銭湯など、どこにもありません。
ですので、私としては、市営のジム、もしくは、漫画喫茶の利用をお勧めします。
調べてみると分かるのですが、市営のジムにはシャワー室がついていて、利用料金に含まれています。
私の家の近所にある市営ジムは、1回330円ですので、下手な銭湯に行くよりも料金が安いです。
筋トレもできますので、いっそのこと、筋トレとお風呂を両立させてしまえば、節約しつつ豊かな生活を送れます。
漫画喫茶も同様で、シャワー室がついているので、これを利用します。
例えば、快活CLUBを30分だけ利用してシャワーを使えば、230円(2022.12.20調べ)で済みます。
普段はタオルで体を拭く程度にとどめて、たまにお金を払ってシャワーを使う、というのがベストだと思います。
プロパンガスでボッタクリ被害に遭うよりも、こういった賢い選択を重ねて、毎月の固定費削減に努めるべきです。
もちろん、ガスなし生活は不便ではありますが、思っている以上に、困るようなことにはなりません。
ちょっと考えてみれば分かりますが、昭和の頃の日本人は、普通に風呂なし生活をしていました。
慣れてしまえば何ということはありません。
都市ガスを使えないのなら、風呂なし生活を検討してみてください。
■補足 「神田川(かぐや姫の曲)みたいな風呂なし生活はちょっと……」
「神田川(かぐや姫の曲)みたいな風呂なし生活はちょっと……」と思ってしまうのは人情です。
あなたがアパート暮らしをしていて、そこが都市ガスではなくプロパンガスしか通っていなかったら、おとなしく諦めてください。
前述したとおり、大家と交渉して都市ガス工事をしてもらう、というのは現実的ではありません。
あなたは、ガスなし生活に耐えられないのですから、黙ってプロパンガスを使うしかありません。
一方、あなたが一軒家で暮らしていたとしましょう。
そして、都市ガスの工事代金を工面できない、または、都市ガスの管がそもそも通っていない、という状況だったとしましょう(都市ガス、という名のとおり、田舎には都市ガスの管が通っていないことが多いです)
私としては、プロパンガスと契約しない方法をお勧めしたいのですが、どうしても、ガスなし生活に耐えられない人は、せめて、一番安いプロパンガス屋と契約しましょう。
あなたは幸い、アパート暮らしではなく、持ち家に住んでいますから、好きなプロパンガス屋と契約できます。
以下のウェブサイトにアクセスして、一番安い、地元のプロパンガス屋を探してみてください。
「プロパンガス料金消費者協会」という一般社団法人のウェブサイトですので、安心して利用できます。
都市ガス並に月額料金を安くするのは難しいのですが、ちゃんと調べれば、安いプロパンガス屋があるはずです。
プロパンガスの質に、いいも悪いもありませんから、単純に一番安いところと契約して問題ありません。
うまくいけば、月額数千円くらい安くすることも可能です。
*有料記事 298円(現在、無料公開中)