無職は自分の時間を自分で買っている
■労働は時間と健康の切り売り
無職は何もしていないように誤解されますが、そうではありません。
自分の時間を自分で買っているのです。
その貴重な時間を使って、読書、散歩、自転車、ゲームなどを楽しんでいます。
結局、労働とは、時間と健康の切り売りにすぎません。
労働は美徳なんて、とんでもないです。
それは労働者の働きで儲かる資本家の理屈でしかありません。
労働の恐ろしいところは、そうやって自分の時間と健康を切り売りして稼いでも、あとに何も残らないことです。
何か残るのだったら、私も時間と健康の切り売りを取引材料にしてもよいのですが、私が働けるような職場は、条件がすこぶる悪いです。
心身を害するし、人間が嫌いになるし、技術が身につくわけでもないし、お給料が上がるわけでもないし、社会的地位を得られるわけでもありません。
ろくでもないです。
ただの使い捨ての労働者であって、私がやっていることといったら、経営者や株主を儲けさせているだけです。
ほとんど、奴隷みたいな立場、と言ってもよいです。
社畜なんて言葉が存在するのも、うなづけます。
■無職だから、人生の大仕事を成し遂げられる
2019年の4月に、私は仕事を辞めました。
以後、約2年間、自宅にこもって、『日本軍用鳩年表』(全6巻。約100万字)の制作に取り組みました。
上記のツイートにあるように、初稿の完成は2020年11月19日ですが、その後、何度も見直して文章を修正しています。
最終的な完成は、2021年5月6日です(『日本軍用鳩年表 6 昭和編 3 大東亜戦争』の発売日)
それを電子書籍とペーパーバックにして、現在、Amazonで販売しています。
この本を書くために、私は2005年から史料収集を始めています。
数百万円くらいは使っていると思います。
そして、15年以上にわたって集めたこの史料をもとに、全6巻の大著を完成させました。
2005年から抱いていた、人生の目標だったので、これをやり遂げたことに大変満足しています。
こんな離れ業みたいなことができたのは、私に充分な時間があったからです。
私がいまだに働いていたら、100万字に及ぶ大著を書く時間はありません。
心身ともに、労働で疲弊しているので、気力も湧かないでしょう。
会社を辞めて時間を作る、という決断をしたからこそ、可能だったのです。
冒頭の一文に戻りますが、無職は何もせず、遊んでいるわけではありません。
少なくとも、私はそうです。
この本を書きたかった、という明確な目標を持って、私は会社を辞めました。
自分で自分の時間を買ったのです。
今までは、経営者や株主の金儲けのために、自分の時間が買いたたかれていました。
自由はありませんでした。
それが嫌で嫌で仕方なかったので、ついにそのくびきから逃れたのです。
一度しかない人生なのですから、あなたにもしも、やりたいことがあったら、勇気を持って会社を辞めましょう。
いや、もっと言ってしまえば、社会からドロップアウトしましょう。
そうでもしなければ、大きな仕事はできません。
また、そんな志を抱かなくとも、単に労働で心身が疲弊するのを防ぐためでもいいです。
ブラック企業で働き続けることにメリットはありません。
無職でもやっていけるスキルさえ身につけたら、会社も辞められるし、社会からドロップアウトもできます。
そして、私のように、人生の目標を達成することも可能です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?