理学療法士になった時に目標にしたこと,先輩から助言されて実践したこと

『子どもたちやご家族を笑顔にしたい!』

私は,20年前,この思いを叶えるために理学療法士の扉を開きました.

私自身が5歳のころに大きな交通事故にあい,将来は子ども達に関わる仕事で医療職に就きたいという夢を抱くようになりました.それで理学療法士になりました.

その後,障がいをもつ子どもたちの施設で働き始めました.冒頭の目標を掲げてスタートをきった私ですが,新人時代は目標を叶えるための十分な知識やコミュニケーション能力を持ち合わせておらず,挫折の連続だったなと思います.

新人の頃,尊敬する作業療法士のO先輩に教えられたことは,

✔言葉で思いを伝えることのできない子どもたちの気持ちを理解すること

✔子どもの育児について学び,障がいがあるなしに関わらず,子どものおかれた環境や,そのご家族が何に困っているかを考えること

✔専門書以外に,一般的な育児書を読むこと

でした.

確かに私が関わっていた子どもたちは,何らかの障がいをもっていたと思いますが,大事なのは「彼ら,彼女らの発達や生活を支援すること」です.

同時に「家族が何を望んでいるか」を知ることです.

特別な専門知識や技術も大切ですが,脳障がいをもつ子どもの「障がい」を治すことはできないため,

✔障がいをもつ子どもが成長する過程の中で起こりうる課題を予測し,

✔子ども自身やご家族が躓くだろうこと,困ってしまうことの相談に対して対応できる能力を身につけるために,

子どものリハビリに関わる支援者は,

✔一般的な育児書を読んでおく

ことも大事だと思います.

障がいをもつ子どもの支援に携わりはじめたけれども,何から始めたらよいかわからないと悩んでいる方の参考になると幸いです.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?