「医療的ケア児等コーディネーター研修終了・福祉住環境コーディネーター2級取得」
11月に新たな挑戦として,「医療的ケア児等コーディネーター」を目標に,福岡県が公募している養成研修を終了しました.
その前段階として,7月には「福祉住環境」を勉強するべく,「福祉住環境コーディネーター2級」を取得しました.
今年は,地域の支援者として,初心にかえり,一般高齢者対象の医療・福祉施策(介護保険領域)と,60歳未満の障がい児者対象の医療・福祉施策(医療保険領域と介護保険領域)について,学びなおした勉強の一年になりました.
ここ15年くらいは,学校での講師および研究活動と臨床での理学療法士という,今流行り?の2刀流で歩みを進めてまいりました(笑).私,剣道2段で,剣道は1刀流でした(笑).
3年前までは,現場での活動を中心に,障がいを持つ方々に対しては,主に多機能の通園施設や入所施設の一理学療法士として「虫の目」視点の動きをとってまいりましたが,独立後は,地域の事業所や特別支援学校での動きに切り替わり,本当の意味での在宅支援の方に関わる中で「鳥の目」視点で全体のサービスを俯瞰的に,総合的にみることの必要性を強く感じるようになりました.
ここで,少し「医療的ケア児等コーディネーター」について紹介します.
「医療的ケア児等コーディネーター」とは,「医療的ケア」を必要とする在宅療養児(者)と家族のケアモデルに基づく支援をコーディネートする新たな相談支援員の職種となります.
以前の記事でも「医療的ケア児(医ケア児)」についてはふれていますが,医療の急速な進歩により,「医療的ケア」を必要とする子どもたちが過去10年で2倍,全国で2万人越えの予測値をはるかに超える現状から,令和3年9月に「医療的ケア児支援法」が施行され、全国的に,この養成研修が開始されております.
福岡県久留米市では,相談支援事業所バンビーノ管理者であられます中原京子氏(現福岡県医療的ケア児トータルアドバイザー)を中心としてモデル事業を担っていたこともあり,福岡県は法案成立に先駆けて令和2年度から相談支援員を対象に養成研修が始まっていました.
また,令和4年度に小児の地域包括支援センター的役割である「医療的ケア児支援センター」が糟屋新光園内に設置され、各種相談業務等,県をあげての取り組みが始まりました.
福岡県主催の「医療的ケア児等コーディネーター」の養成研修実施や支援内容追加等の体制変化もめまぐるしく進んでおり,障がい児(者)分野の社会的動向からは目が離せない状況となっております.
私の中で,相談事業業務は,全く未知の領域であり,わからないことだらけでしたが,今回2つのコーディネーター研修を受け,資格取得をしたことで,高齢者,障がい児(者)の全体の医療・福祉施策を学ぶことができました.
相談支援員さんは,社会福祉士の方や看護師さんが多く,別職種の方のお話や,福祉サービス計画の組み立て方など,私の弱さを改めて実感するとともに,私自身がもっと成長していかないといけないなあと思いました.まだまだ分からないことだらけです・・・.
「医療的ケア児等コーディネーター」研修受講にあたっては,市長推薦が必要でした.私の受講に関して,研修に関する情報を教えて頂いた,相談事業所バンビーノ管理者の中原京子さん,推薦を頂いた久留米市障害福祉課の皆様には心より感謝申し上げます.
もうすぐ到来する令和5年は「相談支援員」研修取得に向けた動きをとるのか検討中です.私の究極の目標は理学療法士の垣根を越えて,そして子どもや高齢者など年齢区分の垣根を越えて,障がいがあるなしの垣根を超えた「支援ネットワークづくり」です.
そのための地域事業所の動き,養成校での非常勤講師としての啓発の動きだったりしますので,これからも日々精進していく決意です.
今後とも宜しくお願い致します.