noteの種〜はかなき人生ゲームと、みそラーメンと、シールの歪んだプラレール
2021年最後の日。来年も思ったことを自分らしく書いていけるように、今年最後の種まきです。
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大人になってやる人生ゲームは、思っていたより短かった。
年末、実家に集まってみんなで人生ゲームをした。子供の頃はワクワクして、そして最後は長くてちょっと飽きていた人生ゲーム。大人になってやったそれは、記憶の中のより随分短くあっという間に終わってしまった。
堅実にサラリーマンを選んだ僕とは対照的に、弟はフリーターになっていた。
「ゲームの中くらいは、冒険しないとね」
社会人3年目、いろんな荒波に揉まれているらしい彼の言葉に、あぁ、僕らは大人になったんだなぁと実感している。
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ラーメンといえばみそラーメンだったあの頃。スープの中のコーンを最後まで拾っていた。
小さい頃、ファミリー向けのラーメン屋さんが実家の近くにあって、月に1度くらいのペースで家族で通っていた。お座敷やテーブル席があって、ラーメンの種類も醤油、塩、味噌、なんでもごされのラーメン屋さんだった。
僕は決まってみそラーメン。沢山のもやしとキャベツ、それからコーンが乗ったラーメンで、麺にたどり着くのに苦労しながら、一生懸命に食べていた。食べ終わっても、スープの中に取り残されたコーンを食べようと、れんげで何度もスープをすくっては黄色い小さな粒を探していた。
そういえば、机に必ず置いてあった、星座占いの丸い地球儀みたいなやつ。あれは一度もやったことがないな。どんなふうに占いされるのか、今度見つけたらやってみるの面白いかもしれない。
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ハッピーセットのプラレールに救われる。
けれども、いくつやってもシールはうまく貼れない。
子どもとの長距離移動、僕らはハッピーセットのプラレールに救われている。買っておいて開けずに取っておいたそれを、ここぞとばかりに大放出。長男の気を引くのにもってこいだ。本物のプラレールを持ち歩くには、ちょっと覚悟がいるけれど、ハッピーセットのおもちゃならと、心のハードルが低くなるのにも助かっている。
買ったことがある人はわかるだろうが、ハッピーセットのプラレールは、自分でシールを貼らなければならない。これがまた、結構細かくできているので、2歳の息子に代わって僕が貼ることになっている(妻は老眼で見れないと、早々に棄権した)。
よくできたシールで、貼るとプラレールが生き生きと本物らしくなるのだが、いかんせんうまく貼れない。片側ずつ貼っていくので、右半分はよれよれ、左半分はしゃきっと、なんてこともよくある話である。
窓が少し曲がってしまったトーマスの右の横顔を見ながら、来年こそはと、心の中でリベンジを誓った。
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9月から再始動したnote。来年も無理なく続けていきたいと思っています。また来年も、あなたの目に留まりますように。