見出し画像

待ち時間

二週間くらいずっと鼻が詰まっていて、わたしはバカだからとりあえず鼻詰まりの薬を飲んでいれば治るだろうと思い、それから二週間放置していた。
今日ようやく耳鼻科に出向き、そうしたらなにやら「鼻が感染してる」とかいわれ、抗生物質を処方された。ああ、なんだ、けっこう大ごとだったんだとそのときようやく気がついて、いまその薬を受け取るために薬局の待ち時間を過ごしている。急いで家を出たから本も持ってない。しかたがないから携帯にまだ消さずに残っていたソシャゲをはじめ、それも5分くらいで飽き、呼び出しがかかるから音楽も聞けず、なにをすればいいだろうと思ってからようやくこれを書いている。
そもそも、わたしの鼻が悪いのにはいくつかの理由が考えられた、たとえば、部屋がとても散らかっていて埃まみれなこと。ここでツケが回ってきたか…
それとも、タバコを吸いはじめたからか。煙で喉がやられて、それで…
ただ、いつもこの時期になるとわたしの鼻はつまり、わたしの呼吸を妨げるようになるので季節か…

2024年がおわるといいうことを、べつに知っているのにどこもかしこも言いすぎだろうとうんざりしている、ような時分
それでは、それなら、わたしはうんざりして東京から実家にかえった。実家はほんとうになにもないところだ。たくさん苦労があったら休憩するためにかえるとことろだ。ただ、あんまりつかれるようなことは最近ない。わたしのまわりの人々は毎日忙しなく動いているが、当のわたしだけはなにもしないままに本をよんで過ごしているだけだ。耳鼻科に行く暇があったのも、つまりはそういうことだ。

こんなにもてあましているのは、大学受験のあのとき以来だろうか、もっともなにかをするべき時期とされていて、実際周囲はそうぞうしいのに、わたしだけがそのなかで周囲にあおられ、動揺しながらもなにもしないままに、暇を持て余しているのは。

わたしの後ろからつねに「あせり」というものが追いかけてくる。「あせり」は歩いているわたしに走るよう追い立てる黒い影のようなものだどこまでもまとわりついて、「あせり」にあせらされるどころか、「あせり」がいないときまでいつ「あせり」がわたしにむかって猛スピードで走ってくるのかおびえている状態なのだ。

だからなのか、来年あけたとき、かならずおみくじを引こうと思っている。そういう迷信にたよらなくては安心できない状況にもはや陥ってしまっている。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集