浦和レッズ×柏レイソル|2試合連続アディショナルタイムPK(第25節)
シーズン最終盤の苦しい敗戦
「なぜ、こうなる……」と思わずにはいられない結末。
8月7日に雷雨中止となった試合を観るため埼玉スタジアムへ。残り試合数に差はあれど、同じ勝ち点で迎えた試合とあって平日にも関わらず2万6,000人超の観客が集まった。
レイソルはいつもと同じく4-4-2でブロックを組んで、できる限り高い位置で跳ね返す。拮抗した試合のなかで、左サイドのサヴィオとジエゴを中心に展開をつくることはできても、ゴールを得られないのもいつも通り……。
後半残り15分を過ぎ、浦和のスコルジャ監督は積極的な選手交代を行って、柏の陣地へジリジリと押し込む流れへ。アディショナルタイムにVARからペナルティエリア内でのハンドを進言された主審がオンフィールドレビューを経て、最終的にPKと判断。
前試合に続いて後半アディショナルタイムにVARからPKという結末。戦術分析や細かなディテールは、プロの書いた記事に譲りたい。いずれのPKも「俺が守る」という思いが招いた結果と感じるので、誰かを批判する気持ちは起こらないが、奪われたゴールシーンを忘れないためにもnoteに記しておこう。
埼玉スタジアムは、平日の試合も素晴らしい
レッズサポーターのとてつもない圧と埼玉スタジアムの空気を感じるだけでも、ここへ訪れる価値がある。その魅力は平日開催の本試合でも健在だった。
ビジター側サポーターが陣取るのは、スタジアム360°の中の30〜45°程度。残りの315〜330°はどこを眺めても赤、赤、赤。多くのサポーターが大きな声を張り上げて飛ぶので、チャントに合わせてスタジアムが震えるほど。これはテレビ観戦では味わえない醍醐味だ。
その真っ赤なサポーターに加わるのもよいが、ビジターとして立ち向かうという楽しみ方を知れば、埼玉スタジアムでの観戦にやみつきになってしまうのでは。加えて、もし勝利できればなおさらである。
来年、またこの場へ訪れられるよう、今シーズンの残り4試合に期待したい。
この2年間のレイソルに足りないもの
昨シーズンに続き、降格圏争いに巻き込まれているレイソル。
例年に見ないほどの大混戦とはいえ、得点力か、チームの成熟度か。何かが足りないからこの順位にいる。しかし試合でしか彼らを見ていないファン・サポーターには、どんな準備を行い、それを試合でどれくらい実行できているか、勝手に想像するしかない。
とはいえ、そのヒントが全くないわけではない。レイソルの公式ホームページ内の「試合結果」には試合後の監督・選手の声が書かれてあり、少しずつだが読み解くことができる。
これは木下康介選手の試合終了後のコメントだ。まさに今シーズン最大の課題ではないかと思う。木下選手はこれを解決する策として、
という言葉を残している。チームに足りないものが何か、選手たちは気づいているはず。次節、木下選手がどんな変化をもたらしてくれるのか注目したい。
[KIIRO ZINE]は、柏レイソルの試合を年間25試合ほどスタジアムで観戦するエディターが、「スキを楽しむ」をテーマに試合レポートやアイテム紹介などさまざまな記事をアップしていきます。
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