「鬼滅の刃」〜着物柄の深い意味〜
「鬼滅の刃」着物の文様から読み取る深い意味
今とっても人気の「鬼滅の刃」
私も話題に乗り遅れないようにアニメ版ではありますが
一気に視聴しました。
とっても引き込まれるストーリーです。
皆さんが夢中になるのもわかります!
次のシーズンも今から待ち遠しいです。
2020年劇場版「鬼滅の刃」~無限列車編~の映画も発表になりました。楽しみですね!もちろん筆者は観に行きましたよ(^^)
「起きて戦え!」この言葉とっても深い意味があるのですよ。
また、全世界が注目をしているコミック&アニメでもありますし、コスプレイヤー達も大勢の方がコスプレされていますね。
それだけ個性的な特徴を持った登場人物たちの衣装です。
登場人物の着ている着物の柄にはそれぞれ深い意味があります。
一級着付け師の仕事柄、今年も沢山の成人式(振袖)の着付けをさせていただき、古典文様や現代文様の華やかな着物に触れる機会がありました。
そんな中、話題の「鬼滅の刃」の着物の柄に大変興味がわき
皆様と共に考察したいと記事にしました。
日本古来から伝わる伝統の文様の深い意味を理解できたら
「鬼滅の刃」を違う角度から楽しむことが出来ます。
しかも日本伝統文様を知りたい海外の方オススメ
コスプレの際、文様を理解し着物をまとうと
グッと【鬼滅の刃】を身近に感じることができるでしょう!
竈門 炭治郎 (かまど たんじろう)
主人公:竈門 炭治郎 (かまど たんじろう)が鬼殺隊の隊服の上に身につけている羽織の文様です。
「市松文様(いちまつもんよう)」
石畳を並べたようにその柄が途切れることなく続いていることから、「繁栄」の意味が込められています。子孫繁栄や事業拡大など縁起の良い模様として長く人々の間で愛されています。
現代では”チェック柄”として呼ばれることが多いです。
縁起の良さから2020年東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムにも採用されました。(参照:TOKYO 2020公式サイト)
動画を観ると炭治郎の思いと東京オリンピックのコンセプトが似ています。
「鬼滅の刃」的に解釈すると
「人間も鬼も差別なく繋がっている」
アニメ:シーズン1第八話-幻惑の血の香り-にて
珠世さんとの会話のやり取りの中で
「禰豆子(ねずこ)だけでなく、もっと沢山の人が助かりますよね」
と炭治郎は話しています。鬼とは言わず人と表現する所が人となりです。
妹の禰豆子(ねずこ)だけではなく「全ての人間を救いたい」と強い願いを感じます。
羽織の色がなぜ「緑と黒」なのか
羽織の色がなぜ「緑と黒」
緑=「常磐色(ときわいろ)」(和色名)
松や杉など常盤木(ときわぎ)の葉の色のように茶を含んだ濃い緑色の事。
常磐(ときわ)とは常に変わらない事を指す言葉で緑を讃え、長寿と繁栄が込められた和色。江戸時代にも縁起の良い色として好まれました。
黒=「漆黒(しっこく)」(和色名)
「純黒」と言われることもあり、純粋な黒の意味を持つ。あらゆる光を吸収・遮断する。強さや圧力、権力を感じさせる。
緑の意味はとても良い解釈を持てますが、黒のイメージはどうでしょうか?
私は「黒」と言うと裁判官の着る法服と言う制服を思い浮かべます。
裁判官が黒を着るのは
「黒色は他の色に染まることなく公平さを表す」
とされています。
また皆様子供の頃、絵の具の色をすべて混ぜ合わせたことありませんか?
すべて混ぜ合わせると黒になりますよね。
絵の具ひとつひとつが個性ですがすべて合わせると皆同じになる=公平と解釈できます。
炭治郎が最初に持つ日輪刀の刃色が「黒」なのも意味があるのでしょう。
炭治郎の着ている羽織の意味は
「何者にも染まらず常に変わらない意思を持ち、人間も鬼も全て公平にあつかう」
と考察。
炭治郎のとても優しい気持ちが羽織に込められています。
竈門 禰豆子 (かまど ねずこ)
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