メダカと塩 人間と塩
室内でメダカを飼っている。
酸素などいれず、水草だけ浮かべている。
10数匹のメダカたちは私が近づいて、餌の袋をガサガサすると、勢いよく近づいてきて、口をパクパクさせる。
メダカと心通いあっているようで、癒されていた。
そのメダカの数匹が死んでしまった。
だいたい1年生きればいい方とのことなので、寿命だったかもしれない。
それにしても、最近元気がない。餌をあげても、食べる勢いが違ってきた。
室内で飼ってはいるが、冬のせいだろうか。
外の鉢のメダカは、2センチの氷が張っても、春まで、その下で生き延びていた。
すごい生命力だと驚いたものだ。
室内のメダカも、冬眠のような時期にはいったのだろうか。
メダカの病気
ペットショップに行って事情を説明した。
対処法を二つ、教えてくれた。
1つは、水がアルカリ性になっていないか。
水は一週間に一度半分を取り換えるだけでいいようだ。
アルカリ性に偏らないように、天然石のゼオライトを勧められ購入した。
ゼオライトと言えば、放射能を吸着するといわれた鉱石である。
2つはメダカが病気になっていた時の対処法。
なんと、塩を入れるとのこと。
塩水浴
塩水浴とは水中の塩分濃度を高め本来のメダカの体内の塩分濃度に近づくように水の浸透圧を変えることです。水の塩分濃度が変わると浸透圧が変わりメダカの浸透圧調整の機能の手助けをすることができ、 エネルギーの温存、新陳代謝の活性をすることができ、弱ったメダカの体力を回復するというものです。(人間で例えると人間の体の塩分濃度に近いスポーツドリンクがより吸収されやすいのはこの為です)
水の体積に対して、どのくらい入れるのか、わざわざ絵を書いて教えてくれた。
水の量(ℓ)に対して、1倍 は健康を維持する時
水の量(ℓ)に対して、3倍 は軽い病気の場合
水の量(ℓ)に対して、5倍 は重症の病気の場合
メダカの水槽に塩を入れるとは驚いた。
海の魚ではないメダカに塩とは…
エプソムソルト
メダカではないが、我が家ではエプソムソルトをお風呂に入れている。
入浴用のお塩である。
これを入れると、身体がじんと温まる。
そして大事なのが、皮膚からのマグネシウム摂取である。
実はマグネシウムは体の酵素活性化のために大切な役割を果たしている。
ミネラルの中でも最も大事なものだ。このマグネシウムが食卓塩など、安く作られた化学食塩を使っている場合など、完全に欠損してくる。
そして、口から入ったものは吸収されにくいという、特性もある。
ミネラルの中で、唯一経皮吸収できるのが、マグネシウムである。
お風呂に入れるのが摂取にはとてもいい方法である。
そういえば一年に一回、海水浴に行くことが健康につながると聞いたことがある。
塩がたっぷりの海水につかることは理に適っている。
自然農の畑のわきに、塩をまいている様子を映画で見たことがある。
この時も驚いたが、やはり、塩はすごい。
三木療法という健康方法では、水に0.5%の天然塩を混ぜて、一日3ℓ以上の水を飲むよう推奨していた。
生体の塩分濃度は約0.9%。
そこに近づけるように、塩分を入れて、内臓を潤すというのだ。
この濃度、病気を治すメダカの塩水浴と同じだ。
三木先生の言。
「地球上の生物のすべてがもともと海から発生していて、海のバランスのもとで生きているんです。例えばカエルの心臓を取り出してガラスの上に置いて、ここに純粋の塩水(塩化ナトリウムを溶かしたもの)をパット落としてもまるで反応なし。自然塩を数的落としたらパンッと生き返る」
三木先生は、「塩が身体から不足すると、腎臓が酷使される。その労力はアラビアの砂漠の人が海水から真水を取り除くのと同じくらい。」とも言っている。
メダカにも塩。人間にも塩。
奥が深そうな話である。