Kiiro

Kiiro(キイロ) 写真作家 日本とフランスで活動。油絵の塗り重ね技法を基にしたフォトモンタージュで作品を制作。2016年フランスの写真祭「ラ・ガシリー」選出。翌年フランスの写真アワードの審査員を務める。アートフェア東京にてエモンフォトギャラリーにて展示。現在は写真教室運営。

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Kiiro(キイロ) 写真作家 日本とフランスで活動。油絵の塗り重ね技法を基にしたフォトモンタージュで作品を制作。2016年フランスの写真祭「ラ・ガシリー」選出。翌年フランスの写真アワードの審査員を務める。アートフェア東京にてエモンフォトギャラリーにて展示。現在は写真教室運営。

最近の記事

辛い状況にいるあなたへ:その時こそ見つける新たな視点

今、悩みを抱えて辛い状況にいる方へお話したいと思います。 もしかしたら、精神的に苦しくなり、そのことばかり考えてしまい、頭の中がいっぱいになってしまっているかもしれません。 心身ともに疲れ果てた状況で、どうすればいいのか見えなくなることもあるでしょう。 ✦ ✧ ✦ ✧ ✦ これまでのブログでもお伝えしましたが、そういう時はまず「違うことをやってみる」ことが効果的です。 根本から少し離れてみる。そうすることで、新たな道が見えてくることがあります。 ✦ ✧ ✦ ✧ ✦

    • 歯車が噛み合わないときの考え方:無理に回そうとしなくていい理由

      アートや創作活動において、自分の表現やプロジェクトがうまくいかないと感じることは誰にでもあるものです。 新しい挑戦を始めたばかりのときや、これまでのスタイルや手法に固執しているとき、まるで歯車がうまく噛み合わないような感覚を覚えることがあるでしょう。 そういった状況に直面している方に向けて、今回は少し視点を変えてみることの重要性についてお話しします。 「押し通す」という選択肢を見直す まず考えてほしいのは、現在の状況です。「このやり方でうまくいくはずだ」と信じ、何度も

      • 展示が伝わらなかったと感じたときに:次の一歩につなげる思考法

        作品を展示した後、「思ったほど伝わらなかったな」と感じることは、多くの人が経験することです。 特に初めて展示を行う方や、新しい挑戦をした作品の場合は、そのような感覚を持つことが珍しくありません。 私自身も何度もそういった気持ちを抱えたことがあります。 ✧ ・゚: *✧ ・゚: *✧ ・゚: *✧ ・゚: *✧ しかし、そうした経験は決して失敗ではなく、次の一歩に活かせる貴重なプロセスです。 自分を責めすぎることなく、前向きに次の活動に活かすために、いくつかの考え方

        • 成功の定義は人生のステージで変わる:年代ごとの成功を考える

          人生における「成功」の定義は、私たちがどの年代にいるか、どんな環境にいるかによって大きく変わります。 20代、30代、40代、それぞれのステージで価値観や目標が変化していくためです。 ✧ ・゚: *✧ ・゚: *✧ ・゚: *✧ ・゚: *✧ 例えば、20代では希望の職業に就くことや、高得点を取ること、一人でお金を稼ぐことなど、個人の成長や達成が重視される場合が多いでしょう。 しかし、30代以降になると家族を持つことや、子供の成長を支えることが目標となることもありま

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          海外で活躍を目指す日本の芸術写真家必見!応募すべきおすすめフォトコンペティション5選

          写真を通じて表現したい、日本の芸術写真家にとって、海外での活躍は大きな夢の一つですよね。 その第一歩として、国際的なフォトコンペティションへの応募はとても有意義です。 私も過去に応募経験があり、おすすめできる5つのコンペティションをご紹介します。 これらのコンペティションはフランスやアメリカ、イギリス、オランダなどで開催されており、日本からでも参加可能です。 ✧ ・゚: *✧ ・゚: *✧ ・゚: *✧ ・゚: *✧ 1. Prix de la Photograp

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          私が感じる「成功」のかたち ー 人生で「やり遂げた」と思う瞬間

          成功とは何か。 それはきっと、人それぞれ異なる答えがある問いです。 私もこの問いについて考えるとき、「私は何をもって成功したと感じるのだろうか?」と自問します。 ここで私が描く「成功」のかたちについて、少しお話させてください。 ✧ ・゚: *✧ ・゚: *✧ ・゚: *✧ ・゚: *✧ 私にとっての成功の瞬間、それは、家の中から見えるある特別な景色を持つことです。 アトリエのような小さな空間に置かれた机と椅子。 そこには制作や読書を楽しめる自分専用のスペースがあ

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          実験的な写真表現と自然の美を探る:注目の若手海外アーティストの紹介

          日本で芸術写真を学ぶ学生の皆さんにとって、海外のアーティストが生み出す実験的でクリエイティブな作品は、学びと刺激の源です。 今回は、特に「コラージュ」技法に焦点を当て、花や自然をテーマにした表現を行っている海外の若手アーティストを紹介します。 また、コラージュ以外でも植物や自然を扱ったファインアートフォトで注目されているアーティストもご紹介します。 それぞれの作品を通じて、自然とアートが融合する新しい視点を学ぶきっかけになれば幸いです。 ✧ ・゚: *✧ ・゚: *✧

          実験的な写真表現と自然の美を探る:注目の若手海外アーティストの紹介

          40代の自分を見つめ直す――人生半ばで模索する新しい方向性と時間の使い方

          40代という人生の新たなステージに入ると、自分の在り方や時間の使い方に対する考え方が大きく変わってきます。 私も46歳を迎え、この新しい段階に対して戸惑いを感じつつ、自分がどのように40代を過ごし、何を優先するべきかを考えています。 人生100年時代と言われる今、40代はちょうど人生の半ばに差し掛かる時期です。 この時期をどう生きるかは、これまでとは異なる複雑な問いに向き合うことでもあります。 ✧ ・゚: *✧ ・゚: *✧ ・゚: *✧ ・゚: *✧ さらに、こ

          40代の自分を見つめ直す――人生半ばで模索する新しい方向性と時間の使い方

          失敗を恐れず歩む10年理論の道:自分を見つめ直すための大切な時間

          人生の中で「10年理論」を掲げてはいますが、強い信念を持って一貫して歩んできたわけではありません。 むしろ、失敗したり、挫折したり、何度も迷い、時には弱音を吐いたことも数え切れません。 しかし、そうした経験も私にとっては大切だったと今は感じています。 完璧を目指すのではなく、「失敗してもいい」という心構えがあるからこそ、思い切った行動ができ、成長が見えてくるのだと思います。 ✧ ・゚: *✧ ・゚: *✧ ・゚: *✧ ・゚: *✧ 例えば、「この1年でどれだけ失敗

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          30歳の転機がもたらした新たな創造の道

          30歳になった時、私は大きな転機を迎えました。 振り返ってみると、それは今の私のアート活動の原点とも言える重要な時期でした。 当時は自分が何かを成し遂げたとは思えず、20代や10代で積み重ねてきた努力が形になっていないように感じていました。 何かが違うのではないか、自分のアートへの向き合い方に根本的な変化が必要なのではないかという思いが強くなり、試行錯誤が始まりました。 ✧ ・゚: *✧ ・゚: *✧ ・゚: *✧ ・゚: *✧ 新たな繋がりと視野の広がり 30

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          柔軟な心が道を開く:コスモス畑が教えてくれた新たなアートの可能性

          私が30歳のとき、今までのやり方にこだわらず、新しい行動を起こす大切さに気づかされたきっかけは、ある一つの出来事でした。 それは、友人の勧めで訪れたコスモス畑でした。 ✧ ・゚: *✧ ・゚: *✧ ・゚: *✧ ・゚: *✧ 正直なところ、それまで私は花を撮影しに行くこともなく、花そのものに特別な関心を持っていませんでした。 しかし、何か新しいことを試してみるのも良いかもしれないという気持ちで、そのコスモス畑に出かけることにしたのです。 ✧ ・゚: *✧ ・゚:

          柔軟な心が道を開く:コスモス畑が教えてくれた新たなアートの可能性

          新たな一歩が道を開く:30歳の挑戦から学んだ、変化を楽しむアートのすすめ

          30歳で私はこれまでのやり方に固執せず、新たな行動を起こすことがどれだけ大切かを身をもって知りました。 それまでは、家の中で長時間制作に没頭し、同じやり方を繰り返すことが最良の道だと思っていました。 しかし、体調を崩し、精神的な疲れを感じたことで初めて、今までのやり方を変える必要があることに気付いたのです。 ✦  ✧  ✦  ✧  ✦ 新しい行動を起こすのは簡単なことではありません。 自分が長年培ってきたやり方を手放すのは、不安や抵抗も伴います。 それでも、私は思

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          制作の本質を考える:私たちが生きる世界の道理

          今回は制作について少し深い話をしていきます。 なぜ作品を制作するのか? その本質を探っていきましょう。 制作の本質を探るとき、私たちは避けて通れない問いに向き合います。 それは、「人生とは何か」「人間とは何か」、そして「なぜ命には限りがあるのか」「死後には何があるのか」といった根源的な疑問です。 これらを深く掘り下げていくと、多くの人が「親」という存在に思いが至るのではないでしょうか。 ✦  ✧  ✦  ✧  ✦ 生まれてすぐの赤ん坊は一人では生きていくことがで

          制作の本質を考える:私たちが生きる世界の道理

          ヨーロッパの蚤の市で見つける一点物の魅力と、作品制作へのインスピレーション

          ベルギーのゲントを訪れたとき、地元の蚤の市(フリーマーケット)に足を運びました。 そこには銀の食器や古い船のライトなど、アンティークの品々が並べられており、どれも歴史を感じさせる独特の存在感を放っていました。 私は古いものが好きで、海外に行くと必ず蚤の市を訪れるのですが、ヨーロッパの市で見られる古いものには特に心が惹かれます。 今回は、蚤の市での発見や、その魅力がどのように私の制作活動に結びつくかについて書きたいと思います。 ✧ ・゚: *✧ ・゚: *✧ ・゚: *

          ヨーロッパの蚤の市で見つける一点物の魅力と、作品制作へのインスピレーション

          初めてのアートフェア「アートゲント」体験記:夢と現実の間で気づいたこと

          2011年、ベルギーのゲントで開催された「アートゲント」(Art Gent)に参加するという夢が叶い、初めてアートフェアの舞台に立つことができました。 アートフェアはアートの見本市であり、来場者はアート作品を購入するために訪れます。 これまでの努力が実を結び、「これでアートで食べていけるかもしれない」と胸を高鳴らせながら新作を携えて挑みました。 ✧ ・゚: *✧ ・゚: *✧ ・゚: *✧ ・゚: *✧ 日本からベルギーまで飛行機で渡り、さらに列車を乗り継いでゲント

          初めてのアートフェア「アートゲント」体験記:夢と現実の間で気づいたこと

          散歩で生まれるアイデア:リフレッシュのすすめ

          創作活動やアイデア発想に行き詰まった時、どうリフレッシュして新たな発想を得られるか、悩む方も多いかと思います。 私がおすすめしたいのは「散歩」です。散歩を取り入れることで、頭がクリアになり、考えが整理され、新しいアイデアが生まれやすくなります。 ✧ ・゚: *✧ ・゚: *✧ ・゚: *✧ ・゚: *✧ ・ 1. 散歩で頭をリセットする 散歩は、心を整え、創作にとって非常に効果的なリフレッシュ方法です。 自然の中を歩いたり、静かな道を散策することで、外気に触れ、太陽

          散歩で生まれるアイデア:リフレッシュのすすめ