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いろんな国の黒歴史
今日、音楽活動を一緒にしている相方がテレビ局の取材を受けるってことで、一緒に行ってきました。インタビュー中に写真やビデオを取って欲しいと頼まれて。
インタビューの場所は、相方の知り合いの家のアートスタジオ。家の裏庭にある離れの部屋みたいな感じ。
BC州にいた時を思い起こさせるような、なかなかヒッピー感溢れるインテリア。
撮影が終わって取材陣が帰った後、スタジオの持ち主のおばちゃんが家に招いてくれました。
おばちゃんは「Every Child Matters(全ての子供が大切)」のオレンジTシャツを着てて。
オレンジシャツデーは9月なんだけど、今から超先取りして着ているところを見ると、かなりのアクティビストっぽい。
Every Child Matters 運動に馴染みがない方も多いかもなんだけど、カナダでは2021年、先住民の子どもたちの遺体がかなりの数発見されるという大事件があり。
以前から先住民への過去の扱いがかなり問題視されていたんだけど、この事件をきっかけにオレンジシャツデーと同じ9月30日が「Truth and Reconciliation(真実と和解の日)」として休日に設定され、以前からあったEvery Child Matters 運動がさらに大きくなった感じがします。
そのおばちゃん曰く、先住民への酷い扱いは今でも続いているとのこと。ただそれがあまり報道されていないだけで。
先住民を虐待してきたカナダの黒歴史は、ナチスのホロコーストにも通じるものがあり。
そのおばちゃんの両親はユダヤ人で、なんとホロコーストのサバイバーなのだそう。捕まる直前で逃げたとかどうとか。
その両親はもう亡くなっているのだけど、彼らの血を引いている彼女は、そういった歴史に対してかなりのトラウマを持っていると語ってくれました。
そして、小学校の時に初めてできた日系カナダ人の友達がいて、その子の両親は戦時中にカナダの日系人キャンプに収容されていたのだとか。
そういう歴史を自分の親世代で身近に感じてきたことで、その日系人の子との間にも共通点を覚えてすごく仲良くなったと。
私は2005年から2009年までBC州の日系人キャンプ跡地から程近い場所に住んでいて、そこで初めてカナダでの日本人の歴史を知りました。
人間って権力にまみれて愛や尊厳を忘れて、たくさんの間違いを犯してきたんだなあとしみじみ思います。
インタビュー付き添いからそんな話題の流れになり、改めていろいろと考えさせられた今日の午後でした。
一人一人が他の人への敬意を持って、世界が平和に周ったらいいな。
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