Amazonのインディーズマンガは漫画界のYoutubeに成りえるか?
なってほしい(願望)
はい。今回も特にデータも何もあるわけじゃない、自分の願望記事です。
Amazonインディーズマンガへの期待と、ここは改善して欲しいな~という希望を徒然なるままに書いていこうと思います。
ちなみに、自分はインディーズマンガを投稿してるわけじゃないので、読者側の感想になります。
『Amazonインディーズマンガで○○したら収益〇万に上がりました!』系の記事ではないので、そこはご了承ください。
記事の最後に今回の調査中に見たインディーズマンガの中で面白かったマンガを紹介しているので、良ければそこだけでも見て行ってもらえると嬉しいです!(目次から飛んでください)
Amazonのインディーズマンガとは?
Amazonのインディーズマンガを簡単に説明すると、
Amazonが提供している誰でも自分が書いた漫画を公開できるサービスです。
登録された漫画は通常のkindle書籍と同じようにAmazonの検索に出てくるようになりますが、料金は0円。(作者の設定で有料設定や、待てば無料設定になっていることもあるみたいです)
作者は読まれた回数によって分配金を受け取れるという仕組みになっているようです。
(詳しくはこちらを確認してください↓)
漫画の仕入れが0円とはいえ、読むほうも無料で読めるので、Amazonがこのサービスをすることで、どうやって収益を得ているんですか??という疑問はあるのですが。(広告がついてるわけでもない)
Youtubeみたいに個人で漫画を投稿して、人気になれば収益ももらえるかも…、ということでSNSで活動している人を中心に沢山の漫画が公開されています。
インディーズマンガに期待したこと
自分はこのインディーズマンガを、Youtube漫画版と認識していたので、サービスが始まった時実は、すっごく期待しました。
と言うのも、現在の漫画業界に対して、
特定のジャンル…、悪役令嬢や溺愛系、復讐系等、いわゆる『儲かるジャンル』の漫画ばかりが乱立して、SF等、ニッチな需要の漫画が商業ではあまり書かれなくなってきていること。
また、漫画自体が飽和してきたことにより、気に入った漫画あっても売れななければ数巻で打ち切りとなってしまうことが少なくない(ノД`)・゜・。
という不満がありまして、、
個人で漫画を公開できるなら、Youtubeのように『少しニッチなジャンル』が好きな作家も「需要が商用に載せれるラインなかったから打ち切りー!」となることもなく、最後まで漫画を完成させることが出来るのでは??と思ったからです。
個人的には無茶苦茶設定に凝ったファンタジーとか好きなので、
商業でやったら「そんなに設定を出すな!!わかりやすくしろ!キャラを主流にしろ!!」と怒られそうな、作者のこだわり満載の世界観が詰め込まれた100話ぐらいあるような漫画が読めるんじゃないかとわくわくしていたのですが…。
…で、ここからが愚痴なのですが、現実がどうなっているかというと。
作者さんの好み増し増しなこだわりのファンタジー漫画。
公開されているのかもしれないのですが、見つけられないという状況に陥ってます!!(タスケテ…)
【求】おススメ機能のアップデート
インディーズマンガをAmazonで探すには今2つの方法があると認識しています。
1つは普通の商業用漫画などと同じようにタイトルで検索を掛けること。
公開されていれば、インディーズマンガも商業漫画と同じ手順で普通にヒットします。
ただ、この方法は言わずもがな、まずSNSの告知などで作品を知っていないと、使うことは出来ません。
次はインディーズマンガのページから一覧を出して好みそうなのを探していく方法です。
未知のインディーズマンガに出会うためには現状これしかないと認識しているのですが、、
基本的に調べる方法が「女性に人気のインディーズマンガ」「少年に人気のインディーズマンガ」とざっくり分けられたランキングしかない。
しかも、シリーズごとではなく1冊ごとのランキングのようで、少年漫画に至っては24年10月現在見える範囲はすべて同じシリーズの漫画で埋まってしまっている状況です。
また、考えれば当たり前なのですが、ランキング上位に乗っているのはSNSなどでバズったり、元から人気の人が多くなっています。
もちろん、ランキングを何ページか遡ればSNSでは見たことのない漫画も出てくるのですが…、
…これでは、なかなか別の手段で漫画を宣伝できる人以外は、公開しても自分の漫画を見てもらうのが難しいんじゃないかな。。と感じました。
更にYoutubeだと一つ動画を見ると類似の動画が次におススメされたりしますが、Amazonインディーズマンガの場合は、
1つインディーズマンガを読んでも次におススメされるのは普通に商業漫画だったりするんですよね…。次のインディーズマンガに繋がらない。
あ、そうか。インディーズマンガのサービスをやってるのはこれが狙いか。
作者がSNSなどで自主的に自分の漫画を宣伝してくれる(宣伝費0)
↓
気になった人がインディーズマンガをアマゾンからダウンロード
↓
次のおすすめとして、似たジャンルの商業漫画(有料)を表示する。
このルートを作るために、わざわざ収益を配ってまでインディーズマンガを募集しているんかもしれないな~、と今更、思いました。Amazon賢い。
ただ、これが当たっていたら、極端な話、SNSなどでバズった漫画だけがあればAmazon的には問題ないことになるので、
検索機能の拡充や、おススメを出すアルゴリズムの改修を行ってくれそうにないので、自分としては少々困ったことになるなぁ…、と思いました。
せめて、ランキングはシリーズ物はまとめて1つだけ載るようにできません??
なので、自分の結論としては、
Amazonインディーズマンガは漫画界のYoutubeになれるだけの基盤を持っている。
けど、ユーザーインターフェース的に今のままだとちょっと厳しい。。。(むしろAmazon自体はそんな場所目指してない?)です。
個人的にはAmazonのインディーズマンガは漫画界のYoutubeになってほしいので、広告載せてもいいから1つ読んだら次のインディーズマンガに繋がる同線を作って、もっと沢山の人が目指す場所になって欲しいなと思います。
おすすめのインディーズマンガ(結局自力で探すしかない)
というわけで。
Amazon側のUIでおすすめマンガを次々に紹介してもらうのは難しそうなんですが、ないなら作ればいいのです。
掘り出し物は自力でコツコツ探すしかないと理解し、表示順を「新着順」に変更して自分で探してみることにしました。
膨大な数が毎日投稿されているので、ほんの触りぐらいしか見れていないのですが、その中で個人的に面白いなと思ったマンガを3件紹介します。
『Magiko短編集-introduction- -introduction-Magiko短編集』
ジャンプ+で読み切り掲載されたこともある作者さんが過去作をまとめた短編集です。
自然には『死』が訪れることのない魔女の最期を手伝う店を経営している主人公の話など、どこか不思議で、ダークな世界観が魅力な短編集が6本収録されています。
『神社の狐: 1話 神社の狐シリーズ』
とある神社で、人間の願いをかなえる手伝いをするために働いている狐を中心に神社の神様や近くのあやかし達を交えたほのぼのとした非日常系の日常漫画です(1行の中にある矛盾)
ゆるっとした雰囲気が魅力的なマンガだと思います。
個人的には2話のたぬきの話が好き。2話までは見て欲しいです。
『前々世までの記憶がある話』
タイトル通りの話なんですが、何度死んでも、死ぬたびに同じ貴族の屋敷に生まれ変わるお姫様の話です。
今はお姫様だけど、前世はねずみだったりと。同じ場所に生まれ変わるだけで、生まれ変わる”モノ”はまちまちであること。
亡くなってからすぐに生まれ変わるが、お屋敷の時間が確実に進んでいくことがなかなか面白い設定だなと思いました。
表紙の猫が主人公(表紙下の女の子)の前世(ネズミ)を食べて殺しちゃってるんですが、すぐに生まれ変わってるから今世でも関わらないといけないという…、少しずつずれて主人公の周りも進んでいく作りになっています。
どうしてこんな仕掛けになっているのかは、是非読んで確かめてみてください。
今後もおススメのインディーズマンガを紹介する記事をシリーズ化していきたいと思っているので、良ければまたお付き合いください(=゚ω゚)ノ