地方訪問レポート 愛知県篠島・日間賀島

2024年12月10-11日。
研修として、愛知県南知多町の篠島と日間賀島で開催されたワーケーション事業開発企画に参加させていただいた。

この取り組みでは篠島と日間賀島の観光協会や漁業組合、地域の経営者の方からお話をお聞かせいただき、地域課題の解決や事業案を検討するもので、離島ワーケーションをフックに参加させていただいた。

篠島での出会いと学び

篠島ではBBQ施設を運営する漁師さん、漁業組合の役員さん、ホテルの支配人さんに話を聞かせていただいた。

篠島は昔、シラスの漁獲量日本一を誇りシラスの島と言われた。
しかしシラスの漁獲量は減少し、それに伴い島民や労働者も減少。

また現在は観光地として名の売れている隣島である日間賀島よりも観光地として賑わい、漁協を押して海を埋め立てゴルフ場を作るほどだったこともあったが、いつしかブランディングを固めた日間賀島に観光客数は追い抜かれた。

千数年前から伊勢神宮に船団パレードで鯛を奉納していることが有名で、伊勢神宮との強い繋がりがある離島は他にない。

冬ということもあり海を楽しむことはできなかったが、山の町出身である僕にとっては離島の景色は目新しく、散歩を楽しませてもらった。

漁協の会長さんのお話ししてくださった「失敗というスタンプを10個集めたら、成功と交換してもらえると思って若いもんには頑張って欲しい。」という話が印象的だった。

日間賀島での出会いと学び

２日目は日間賀島に移動して、観光協会の青年部に所属する民宿経営者の方にお話を伺った。

日間賀島には篠島ほどの自然的な観光資源はないが、タコの島というブランディングやPR活動により、愛知の離島といえば日間賀島という立ち位置を確立して、今ではその「観光地」としての求人力による観光客の受け入れを行っている状況がある。

そんな環境の中、「若い経営者はとりあえず観光客が来る現状に満足してしまっている」という危機感が観光協会の中にあり、若い経営者は「それなりに考えて行動しているものの上の人には理解されない」というようなすれ違いが起きてしまっているように見えた。

日間賀島では、工場が数分前に仕入れた揚げたてのシラスを試食させてもらい、篠島とは違った街並みを楽しみながら散歩させていただいた。

若い民宿の経営者の方に話していただいた「どうにかしようにも人口は減っていく。無理なもんは無理。」という言葉が印象に残った。

話を聞いて感じたこと

観光事業に取り組む身として、またほかに参加された皆さんとも議論をして、さまざまなアイデアや考え方が浮かび議論させていただくことで、多くの学びを得ることができた。

現地の方と話してみて、これからどうなりたいかというビジョンが明確にできない中で課題が乱立しているおり、なかなか課題解決になるようエネルギーを集中させるのは難しいと感じた。

これは確信だが、経営者の皆さんは絶対に何かを考えて経営を行なっている。
僕が経営者の方の話を聞く機会は、地域課題がテーマになっていることが多く、アウトプットできる段階のアイデアを持っていることを実感する。

そして地域に影響力のある経営者さんは、明確なビジョンを持っていて、事業がメディアで取り上げられるなど社会的に認められていたり、自治体や団体へ寄付するなどして、自らの事業が「成功」しているように感じる。

地域貢献の前にまずは、自分の事業をちゃんとする。
地域の経営者さんそれぞれが自己成長することで、結果的に地域のためにもなる。
まずは自分がどうなりたいのかをじっくり考えて、そこに向けて必要なことを実行していただけるとよいと思う。

外の目線で事業の提案を受けるのもよいが、絶対やりたいことがあるはず。
やりたいことはあるけど不安だったり、どうしていいかわからないという経営者さんの役に立てるよう、ライフコーチとしての活動を進めていくことで、地方創生に貢献したいという気持ちを改めて確信した。

ちなみに、ツアーの参加者の皆さんは自分ごととして関わりシロを見つけていたようなので、皆さんの取り組みにも注目していきたい。

これからに向けて

今回、実際にローカルな地域で生活されている経営者の話をお聞きして、多くのことを学ばせていただいた。

また話を聞く中で迷いや不安を抱えている部分があるように見え、ライフコーチとして貢献する余地も感じた。

これからnoteで「ごきげんとは」をテーマにインタービュー記事を企画して地方の経営者の方に話を伺いながら、まずはコーチングを活用した価値提供をしていこうと思う。

思い出の写真

道中にスナップ写真を撮ったので、もしよければ見てやってほしい。

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僕はライフワークと言えるような仕事や活動をごきげんに取り組みたいという方を応援するため、ライフコーチとして取り組んでいます。

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