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果たされることのなかった約束。 いつまでも覚えている。未練がましい約束だ。あなたと約束してから、10年近く誰と付き合っても、その約束をした。あなたが見せてくれると言ったひまわり畑。 あれから13年も経ったというのに、未だに見ることが叶わない。 あなたを含め誰ひとりとして、わたしにひまわり畑を見せてはくれない。どこかで叶わないことを願っているような気さえしてしまうほどだ。 この約束という名の呪縛を残したあなたを恨めもせず、思い出として約束だけが残ってしまった。 あと何年
数年前のこと。まだ独身だったと思う。 わたしにとっては、とても追い詰められていてやっとの思いで息をしていた。 とてもじゃないけど落ち着かなくて、不安でどうしようもなく頼りの綱である姉に電話をした。 何がきっかけでそうなったのか覚えていないけれど、その時の言葉だけは、はっきりと覚えている。 印象的というよりも、衝撃的だった。正にその通りだと思ったから。何より姉妹でどうしてこうも正反対なのかと自分に対して呆れた。 姉はわたしの憧れで、いつも背中を追いかけていた。追いつくこと