ブラジルでトレンドの離乳食、BLWとは⁉︎
わが家は乳児を抱えてブラジルに移住しました。ブラジルでもわが子に離乳食を作るため、そして好奇心から周囲のブラジル人にブラジル流離乳食の作り方を聞きまわっていました。日本と同様に、ブラジルでももちろん各家庭でそれぞれやり方はあると思います。そんな中でも世代間で流行の移り変わりがあることという情報を仕入れたので、今回はこのご紹介をします。この話は多くのブラジル人から聞いた話ではなく、あくまで一人の友人から聞いたというだけの話です。そのようなものだと軽く捉えていただけたらと思います。
2世代以上前まで
あいまいな時代の書き方ですが、この頃まではなんでもごちゃまぜのおかゆが主流だったそうです。野菜も穀物もたんぱく源も一気に摂れてお手軽ですが、味覚の変化はなく、また美味しさというものがあまり考慮されていないものが多かったそうです。
1世代ほど前から
美味しさを追求するようになり、大人用の料理をアレンジして品ごとにすりつぶしたり、ミキサーにかけるなどして、出すようになったとのことです。素材ごとの味を味わえる離乳食で喜んで食べる赤ちゃんも多いようで、今もブラジルの赤ちゃんの大半がこの離乳食を食べているとのことでした。
2015年からブラジルに紹介された新しいメソッドのBLW
BLWという新しい離乳食のメソッドが6年ほど前にブラジルで本などで紹介されて、取り入れるブラジルの親御さんが急速に増えているとのことです。イギリス発祥のこの“BLW”は、“Baby Led Weaning”という語の略で、初めから流動食ではなく固形物を与えるという全く新しいメソッドです。柔らかく茹でたりはするけれどすりつぶしたりしないので、素材そのものの食感を味わえるのだそうです。また最初はスプーンやフォークを与えず、あえて手で自発的に食べさせることにより、食への興味や好奇心を育て、更には触覚などを通じて脳の発達を促すことができるそうです。そしてこのように食べさせ続けると、好き嫌いがなくなるとも言われているそうです。このBLWは欧米では人気を博しており、そのブームの流れでブラジルでも紹介されたようですが、友人の見解ではにブラジルでも確実に定着するだろうとのことでした。欧米やブラジルなど赤ちゃんの頃からひとりで寝させる文化があるような自立を重んじる国には、このBLWは受け入れられやすいのかもしれません。
BLWの注意事項
なお、このBLWには注意すべきことがいくつかあるようです。固形ではあるが、柔らかくし、また子どもにとって食べられる大きさまでカットすること、従来の液体に近い離乳食と比べて誤嚥を起こしやすい為、保護者が必ず傍にいること、そして誤嚥を起こした際の対処法も事前に知っておかなければならないこと、また食べ物が肌に多く触れるため食物アレルギーを引き起こすリスクが高まることなどです。
確かにわが家の子どもたちはアレルギー体質で、食べ物が肌につくと反応してしまっていたため、うちには不向きだっただろうと思います。
まとめ
実践していたママ友は、片づけは大変だけれども作るのも食べさせるのも楽でいいし、何より子どもが自分で楽しみながら笑顔で食べている姿が可愛いとのことでした。
もし興味を持たれた赤ちゃんをお持ちのパパママがおられましたら、離乳食注意点などを踏まえた上でぜひ試していただけたらと思います!