小川蛍子@元ブラジル在住ママ

ブラジルとドイツでの在住を経験。そこから日本の当たり前を疑い、そして日本の良さに改めて気付くように。これらのことを頭から棚卸しできたらと思います。他、子育てや家族運営、そして自分のキャリア形成の試行錯誤についても著していきます。X (Twitter)名はきいごんです。

小川蛍子@元ブラジル在住ママ

ブラジルとドイツでの在住を経験。そこから日本の当たり前を疑い、そして日本の良さに改めて気付くように。これらのことを頭から棚卸しできたらと思います。他、子育てや家族運営、そして自分のキャリア形成の試行錯誤についても著していきます。X (Twitter)名はきいごんです。

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最近の記事

ブラジルではアジア人は見た目を褒められる?

私の外見は生まれてこの方、日本ではとりわけて美しいと評価されることはありませんでした。むしろ外見にコンプレックスを抱えていたタイプの人間です。子どもの頃、酔っぱらった親戚が私に「女でこんなに外見に恵まれないとなると、辛い人生になると思うぞ」と声をかけてきたことを今でも覚えています。(ムム、酔っ払いの親戚め。幼い子どもだった私に許せん!!)歳を重ねた現在は自分の外見にそれほど気にならなくなりましたが、そんなくらいに美しさとは無縁な人生を送ってきました。 それに加えて今はとうの昔

    • 「プーチンは好き?」ーー交際前、ロシア人に確認していたこと

      このウクライナとロシアの情勢が依然落ち着きません。この問題を耳にするたびに旧ソ連国や共産国の友人のことを思い出してさまざまな複雑な気持ちになります。今回もそのうちのひとつを書き記したいと思います。 私は2007年にドイツに行き、そこで20カ国以上の人と障がいを持つ方への介護の実習をし、また多くの国籍の障がいを持つ方たちと共同生活をしました。 私はそのドイツでの生活で実習者や障がい者を含め8名ほどのロシア人と知り合いました。 知り合った多くのロシア人は温厚で優しく魅力的で

      • 地べたで勉強?熾烈な受験戦争?とあるブラジルエリート校の教育方針

        地べたで勉強する小学校1年生 ブラジルで生活していた頃、エリート校に通う小一のお子さんを持つママ友から 「うちのクラスではあえて机を用いないで教室の床にテキストを広げて勉強をしているらしい」 という話を聞きました。 日本の小学校のことしか知らなかった私は興味深く、なぜそのようなことをしているのか疑問に思いました。 その友人の想像では「子どもに自由な気持ちで勉強をさせるためにリラックスできる体勢で勉強をさせているのでは」とのことでした。 そのブラジルの学校では他のブラジル

        • ブラジルの「面白い!」「楽しい!」を発信されているクリエイターShiominさんと、W杯時のトレーディングシール話の続き

          Shiominさんについて 私はブラジルから帰国後、大好きなブラジルのことを忘れないうちに書き記しておきたい、とnoteを始めました。 「ブラジル大好き」と書きましたが滞在歴はわずか数年でまだまだブラジルについて知らないことばかりです。「もっと長くいたかった」と日本に帰っても未練を感じながら細々とnoteを書いている中、ブラジル育ちのクリエイターShiominさんの存在を知りました。 Shiominさんのnoteには私がブラジルで大好き!と思うエッセンスがたくさん詰まっ

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          3本

        記事

          ブラジル流ワールドカップの楽しみ方

          ワールドカップが開幕しました。私たちは前回のワールドカップ時にはブラジルにいました。その時のことを思い出しながら、ブラジル流のワールドカップの楽しみ方を書いていきます。 2018年当時、あるブラジル人の友人は「今回は政情不安やブラジルサッカーのクオリティーの低下で例年と比べ盛り上がりに欠けている」と言っていました。2014年の大会はブラジルで開催されたということもあり大盛り上がりだったそうですが、今回はそれほどでもない、とのことでした。しかしそれでも私の目からしたら相当な盛

          ブラジル流ワールドカップの楽しみ方

          スーパーからものが消えてもブラジル人たちは悠然としていた理由

          もうブラジル大統領選は終わってしまいましたが、今回もブラジルでの前回の大統領選挙について書いていきます。前回のブラジル大統領選挙中、トラックの運転手たちが自分達の意見を主張するため、大規模なストライキが行われました。 その結果、車のガソリンが枯渇したり、多くの工場が操業できなくなったりと大きな影響を及ぼしました。その中で私の生活の中で大きな問題となったのは、スーパーから多くの食べ物がなくなってしまったことです。 スーパーから食べ物が消えた! 選挙中、多くのトラック運転手の

          スーパーからものが消えてもブラジル人たちは悠然としていた理由

          ブラジルでコロナ禍に広まった「鍋の活動」、"panelaço"とは

          現在ブラジルでは大統領選中です。前回の大統領選ではわが家はブラジルに在住しており、選挙にまつわるさまざまなことを外国人在住者なりに体験してきました。今回はそのうちの一つを思い出しましたので、記していきたいと思います。 物議を醸し出すことの多かったボルソナーロ現大統領 前回の大統領選では誰もが知っているかとは思いますが、ボルソナーロが当選しました。 「ブラジルのトランプ大統領」と言われるような個性の強い大統領で、当選当時から大きな賛否が巻き起こっていました。 直後から私

          ブラジルでコロナ禍に広まった「鍋の活動」、"panelaço"とは

          子どもの大麻使用を仕方なく認めるブラジル人の親

          ブラジルでは大麻は禁止されています。しかし現状は大麻が多く出回っています。ブラジル人の友人の話を聞くと主にブラジル北部の国境の管理がしづらいアマゾンの地域から大麻を含む多くのドラッグが流れてきて規制が全くできていないのが現状なのだそうです。 アラフォーの友人が10代だった頃、つまり20年ほど前も状況は変わらず、パーティーなど多くの機会でドラッグ、特に大麻は半ば当たり前のように登場し多くの人が使用するのを見てきたのだそうです。 私が住んでいたブラジルの街には数校お金持ち向けの

          子どもの大麻使用を仕方なく認めるブラジル人の親

          ウクライナの友人との思い出と今思うこと

          今のウクライナの状況が気が気でなりません。読んでいただく方に何のプラスになるかわからない記事になるかと思いますが、ウクライナに住む友人の安全を祈りながら彼女との思い出と今思うことを書いていきたいと思います。 ウクライナの友人に出会った経緯彼女とは2007年から2008年にかけてドイツで行われた外国人向け介護実習プログラムで会いました。私たちや他の外国人は研修で数ヶ月に一度、一週間ほどドイツ中から30人くらい集まりともに過ごしました。途切れ途切れに会っていましたが、合わせると

          ウクライナの友人との思い出と今思うこと

          小学校の入学説明会で感じた心のざわつき

          前回の記事でブラジルでは多様性教育を幼少期から施していることについて書きました。 今回はこの経験を経て感じた、日本の小学校の入学説明会で感じた違和感について書いていきたいと思います。 私たちのことについてこの記事を書く前にざっと自分たちのことについて書いていきます。というのも今回は批判の意が多少なりとも含まれる記事を書くつもりだからです。しかしこれは私がブラジルに住むという特殊な経験をしたことと日本の教育事情を何も知らないということによるからかもしれず、批判をするのであれば

          小学校の入学説明会で感じた心のざわつき

          3歳から始まるブラジルの多様性教育

          はじめにブラジルは多民族国家です。 歴史的に南アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、中東などさまざまなルーツを持つ人たちがいてブラジルのわが町を街を歩いてもさまざまな人種の人たちを当たり前に目にしていました。 ブラジルで暮らす中、さまざまな見た目や文化背景を持つ人たちが共存する智慧があることに気付き、興味深く学んできました。今回はこのうちの一つの幼少期の教育について取り上げたいと思います。 多様性を受け入れるブラジル人たち私たちのブラジル生活で本当に多くのブラジル人が

          3歳から始まるブラジルの多様性教育

          バイオリン練習の要は「くるくるぽん!」②

          前回からの続きです。 二つ目の答え私はたとえばプロの音楽家の方達ほどまでは音楽について突き詰めて考えられたことはないかと思います。そんな中でも音楽論めいたことを大胆にも語ってみたいと思います。 演奏家の個性クラシック演奏家が一つの曲を演奏する時、その演奏は各演奏家の個性を身にまといます。演奏家当人としてはご自身の個性を表そうとする方も当然いらっしゃるかと思いますが、必ずしも全面的にご自分の個性を出そうとはしていない方もいらっしゃると認識してます。あくまで私の解釈ではありま

          バイオリン練習の要は「くるくるぽん!」②

          バイオリン練習の要は「くるくるぽん!」①

          子ども時代の大バイオリニストとの思い出 私の趣味はバイオリン演奏です。子どもの頃よりバイオリンを始め、現在まで常にバイオリンとともに過ごしてきました。きっとこの先も変わらずバイオリンを弾き続けると思います。 ここまでバイオリンが好きになれたのは、バイオリンや音楽そのものの魅力とともに、今まで出会ってきたバイオリンの先生方が運良くも素晴らしい方ばかりだったことにもよります。 今回はその先生方のうちのある大バイオリニストとの思い出を記したいと思います。というのもその先生がお

          バイオリン練習の要は「くるくるぽん!」①

          衝撃の銃撃情報共有サイト

          今までリオのカーニバルについて書いてきましたが、リオ在住の日本人に教えてもらった驚きの情報をシェアしたいと思います。 銃撃情報共有サイトについてリオの友人はなんと銃撃情報を共有するサイトで街の危険情報を把握しているとのことでした。下記のサイトです。 http://fogocruzado.org.br/ このサイトでは主にリオとRecifeなどブラジル北東部の一部の銃撃情報を市民が共有し、その位置情報が地図に反映されています。この情報が出た後に領事館からの連絡があることも

          衝撃の銃撃情報共有サイト

          2020年のリオのカーニバル〜観戦が終わってから

          前回からの続きです。 最後まで堪能観戦をし始めるとこのカーニバルの世界に魅了され、ずっとこの場にいとどまりたいという気持ちが強くなっていました。当初はその日参加する6グループのうち、最初の1、2グループだけ観戦し、深夜0時前後くらいに帰って睡眠を取る予定でした。各グループが終了するごとに帰りのバスが出ており、どのバスに乗るかは自分が決めることができました。しかし結局最後のグループまで見届け、明け方5時過ぎごろ、高揚した気分と疲労感に包まれながら大満足で会場を後にしました。

          2020年のリオのカーニバル〜観戦が終わってから

          2020年のリオのカーニバル〜第二夜、いよいよ参戦!②

          前回の続きです。 準備万端に無事に席の確保もでき、周りの観客たちも危険な人はいなさそうだ、と少し安心しカーニバルの開始を待ちました。結局開始まで3時間ほどその席で待っていました。少しずつ席が埋まり、自分の熱気も、そして会場全体の熱気も少しずつ高まっているのを感じました。正直なところ小雨が降ったり止んだりして体力も消耗し、少し待ちくたびれはしましたが、この待つ時間もワクワクして楽しく、いい思い出となりました。 いよいよ開始そして時間になり、熱いアナウンスとともに国歌斉唱やリ

          2020年のリオのカーニバル〜第二夜、いよいよ参戦!②