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ウインナーの焼き方。

土日の朝はウインナーを食べることが多い。

ウインナーの商品名は忘れた。香燻だったかシャウエッセンだったかアルトバイエルンだったかだと思う。生では食べない。必ず焼く。

焼くときは油を敷かない。ウインナーに包丁で切れ目を入れることもしない。ウインナーを半分に切ったりすることもしない。フライパンをあたためてウインナーをそのままドテドテ放り込む。

一度に10本焼く。妻が「5本は食べたい」と言うからだ。私は内心「ひとり5本は多い」と思っている。でもなぜか「5本」と言うので、ほんとうは3本くらいにしたいのだけど仕方なくひとり5本にしている。

焼き加減は中火である。

油が跳ねる音が聴こえても少し焼き続ける。ウインナーのどれかがポコパンと弾けたころ「もういいかな」とフライパンから取り出し、皿にいったん10本置く。

同じフライパンでつぎは卵を焼く。目玉焼きを作るためだ。ウインナーの油を利用する。卵は4個入れる。これもまた妻が「ひとり2つは食べたい」と言うからだ。本当はひとり1つでじゅうぶんだと思っている。

目玉焼きは黄身が半熟になるくらいまで焼く。

効果があるのかよくわからないけれど、ある程度焼ける前にペットボトルのキャップ2杯分の水をフライパンに放る。そしてフライパンの上にフタを置く。待つ。

そろそろかな、というところで先ほど皿に置いたウインナーを再度フライパンに放り込む。余熱で温め直したいからだ。

よし、頃合い、となったらウインナーと目玉焼きを皿に盛り付ける。盛り付けの映え加減はまったく気にしない。ただ置くだけ。味付けは私は醤油。妻は塩こしょうである。

それから白米を用意する。

味噌汁は作るときもあれば作らないときもある。ウインナーと目玉焼きがあれば白米にじゅうぶんなのだが、冷蔵庫の中をみるといつも賞味期限切れの納豆が置いてある。平日の朝はごはんを食べないので納豆が溜まっていく。これを消化したい。なので一度に2パックの納豆をかき混ぜる。それを白米にかける。

この朝食がどれだけ美味しいかなんてわざわざ書くまでもない。

野菜やヨーグルト、くだものは食べない。飲み物は牛乳やお茶、オレンジジュースもない。お水だけである。


ずいぶんと味気ない。本当はもっとああしたいこうしたい、というのが私の中にある。チャキチャキのサラダも食べたい。できればヨーグルトも。食後はコーヒーを飲みたい。

あと、朝にしては量が多い。

減らしたい。でもできない。

全体的になにがいいたいか。しょせんはこの程度なのです。この裏にある私の葛藤を類推していただきたいところでございますのよ。


〈あとがき〉
お料理の技術って意外と大切だったりしますよね。いや、意外ではないか。こう考えるとですね、小さなころに私の兄妹4人分の料理を朝晩毎日、さらには、お昼のお弁当まで作っていた母ってのは、だいぶクレイジーで凄かったんだなと思う日々であります。今日も最後までありがとうございました。

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