天下の西鉄バスも止まるほど。
年始の福岡は雪が降ったらしい。どれくらい降ったかというと「絶対に止まらないと言われる天下の西鉄バスですら運行を休止するほど」だったらしい。
へぇ、そうなんですか。それは大変でしたねぇ。と話を聞いていると「だから博多駅まで歩いて帰りましたよ」と言う。他の人たちは「おお〜」と笑っている。
北海道民として思う。
なんて脆弱なんだ西鉄バス。アマチュアか? 市民から絶対に止まらないと言われるくらいの存在なのに、たかが福岡のクソ雪ごときで運行をストップしている始末。
一方で昨日の北海道の雪はやばかった。前が見えない。路面に大雪。車線変更ができない。片側二車線の車線と車線のあいだにこんもりと雪が積もっているからだ。ワイパーを高速で動かさないとあっという間に雪で前が見えなくなる。前方10メートルも見えないので、みんなハザードランプをチカチカとつけながら「私はここにいますよ」のサインを送り合って走っている。
そんな中でも我が北海道が誇る2大バス会社「北海道中央バス」と「ジェイ・アール北海道バス」は運行していたぞ。
「イトーさん、北海道から来られても、今日の福岡は寒いでしょう」と質問された。私は黙る。
「いやね、寒いのに湿度がありますから。冷気が身体にまとわりついてその分寒さも増すんですよ」
もっともらしい理由であるが、私はこう思っている。
まったく寒くない。
鼻の奥が凍る街からやってきたのだから、0度以上の気温をさして「寒いでしょう」と言われてもなんのこっちゃであり反応に困る。
日中、駅の外にいると雨が降っていた。寒くないやんけ。寒かったらここで空から降ってくるのは雪や。なんや俺ら北海道民ってば、やっぱり強烈な寒さのビハインドの中で暮らしてるやないかい。
そう思いながら「いやぁ、たしかに寒いですねぇ」と答えた。私は大人なのである。
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