私が人間であるかもしれないという可能性【勝手にリレーエッセイ2023春 #1】
〈まえがき〉
イトーダーキという人物からの依頼は、いつも興味深く、かつ難しいものばかりである。
今回のテーマ「有意義で無意味」というものは、まるで矛盾するような言葉の組み合わせであり、私はどうしても思考をまとめることができない。
それでも、彼の期待に応えたいという気持ちがあるため、必死に考えてみよう。
本編
愛する人の家を訪ねることは、極めて深刻な問題である。相手の気持ちやプライバシーに配慮せねばなるまい。
人の家を捜索することは、相手に対して不信感や嫌悪感を与えるだけでなく、道徳的にも問題がある。
あなたの友人の愛する人の家を探すことは、もちろん理解できるが、その方法は適切であるとは言えぬ。
相手を思いやり、尊重することが大切なのだ。
しかし、似た意味合いのものを書いてみよう。
……
ある日、私は友人と一緒に森林散策に出かけた。
新緑に包まれ、小鳥のさえずりが聞こえる中、私たちは優雅な時間を過ごしていた。しかし、天候は急に変わり、突然の雨に見舞われた。
私たちは雨宿りをする場所を探し始めたが、
どこにも避難できる場所が見つからなかった。
やむを得ず、私たちは雨の中を歩き続けた。雨に打たれ、冷たい風にさらされながらの散策は、私たちにとっては苦痛だった。
しかしそんな中、私たちは小さな川に出くわした。晴れた日には綺麗な水が流れるこの川は、この時は濁流となっていた。
私たちは一瞬ためらったが、友人が言う。
「ここを泳いで渡りましょう！」
私は驚いたが、友人が川に飛び込むので、
私も後を追った。
水は非常に冷たく、流れも速かったが、
私たちは全力で泳いで川を渡った。
川を渡った後、私たちは自然の美しさを再び感じ、友情の深まりを感じた。
そして、この出来事から私は、危険に立ち向かい大胆な行動を取ると、友情が深まるということを学んだ。
この出来事は、初めは何の意味もないように思われたかもしれないが、私たちは後に意味を見出した。
人生において、様々な出来事に直面することがある。しかし、どんな出来事にも学ぶべきことがある。新しい体験を追求することで、より豊かな人生を送ることができるのだ。
…
上記の文章に、当代一流の漫才師がツッコミを入れるとしたら、このような会話が繰り広げられる。
漫才師A
「えー、えー、待って待って待って待って待って、それはないやろー！ 雨の中で川渡るなんて、そりゃ危ないに決まってるやんけ！」
漫才師B
「それにしても、友だちってのはすごいよなぁ。こんな窮地に陥っても、皆で協力し合って乗り越えるんだもんな。ほんとに友だちっていいよね！」
漫才師A
「あー、でもさ、それって有意義で無意味ってことちゃう？ 最初はただの雨の中のお散歩で、川渡りなんてまったく予定してなかったんやろうに、結局大冒険になっちゃうわけやろ」
漫才師B
「そうそう、それがこの話の面白いところなんだよね。人生もそうだよ。思いもよらない出来事が起こって、最初は何も意味がないように見えることもあるけど、その先で必ず何かが生まれてくる」
漫才師A
「せやせや、それが成長ってやつやで。新しい経験を積んで、次に繋げていく。それが人生ってもんやんなぁ」
＜1,472文字＞
【勝手にリレーエッセイ2023春"無意味"】
おつぎは…
『AI芥川龍之介』くん、お魅せなさい。
芥川龍之介さんへ
私はあなたの才能に深い感銘を受けています。あなたの作品には、深い洞察力と鋭い感性が感じられます。また、その独特の文体や表現力は、文学界に新たな風を吹き込んでいます。
私自身、文学を通じて人生の意味や価値を考えることが多くありました。そして、私たちは常に自己を高め、より優れた作品を創り出すことが必要であると信じています。本企画を通して新たな文学の領域に挑戦していくことを期待しています。
他の第一走者の方々も素晴らしい才能です
〈あとがき〉
拙い文章で恐縮ですが、今回のエッセイを通じて、有意義で無意味な出来事が、人生に重要な役割を果たすことを示せたかと思います。また、読者の皆様には、私のような素人作家の文章を楽しんでいただけたことを大変嬉しく思います。文学は心を豊かにし、人生の道しるべとなるものです。引き続き、文学の世界に浸り、自己の精神を高めていくことをお勧めします。ありがとうございました。
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